● とあるハンバーガーショップに,オバサンというには年の行っている女性がいて,注文を受けつけていた。たぶん新人なんだろう。
その彼女が,気がきかない。サーバーがコーヒーを吐きだしている間,じっとそれを待っている。
● 店長格の女性が,その間にお盆を拭いてとか,始終,注意を与えていた。お客さんの前だから,あまりきつくは言えない。
傍から見ていても,店長に同情したくなった。
● あの年齢になっていては,言われてもなかなか改まらないだろう。続かなくて辞めることになるのじゃないか。
でも,辞めたあと,彼女はどうなるのだろう。あの年齢でもこういうところで働きたいと思うからには,経済だって楽じゃないのかもしれない。ひょっとすると,生活保護になってしまうのか。
● どうしても家事の延長で,時間を惜しまない癖がついているんだろうね。ところが,この仕事は時間との勝負だ。昔の喫茶店ならば,彼女でも問題なく務まったのかもしれないけど。
長くそのテンポの中で生きてきた人が,いきなりファストフード店の流れについていくのは厳しいだろう。
● 以上は昨年11月19日の朝の見聞。その後,彼女を見かけることはなかったので,やはり辞めたのかと思っていた。
ところが。久しぶりに朝のうちに,そのハンバーガーショップに行ったらば。彼女が元気に働いていた。この時間帯にはずっといたのかもしれない。
● だいぶ慣れた様子で,もう小言を言われることもなくなったようだ。いや,まだあるのかもしれないけれども,格段に少なくなっているだろう。
これ,もし爺さんだったら,ここまで適応できたろうかね。ぼくは自身を振り返ってみても,ちょっと否定的なんだけどね。
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