● JR駅には全国各地の観光パンフや冊子が置いてあるわけですが。その中で最も売れ行きがいいというか,なくなるのが早いのが「ねまるちゃ」ではないかと思う。
富山県の観光案内ですな。富山県庁の観光課が専門の業者に委託して作成,発行しているらしい。今出ているので10号になる。
● ぼくもけっこう見るんですよ,「ねまるちゃ」。“ねまる”ってのは富山弁で休むっていう意味らしいんだけど,まずこのタイトルがいい。
これだけ見たんじゃ,富山県外の人には,何のことだかわからない。富山県の観光案内であるのはページを繰って初めてわかる(厳密にはそうではないけどね)。
● そこが他の観光案内冊子と最も違っているところ。もし,表紙でわかってしまっては,あ,富山県ね,で素通りされてしまうかもしれない。
誰でも日本のことは知ってるつもりでいるからね。表紙で富山県とわかれば,中身を見なくても知ってるもんね,となってしまう。
● まずは手に取らせて,ページをめくってもらう。めくったら,そこに旨そうな寿司の写真がドーンとある。次々とページを繰ってもらう。
それがこういう案内書の役割というか,期待される機能なわけでしょ。
● まずは手に取ってもらうというときに,タイトルが凡百のパンフと違っていることのほかに,表紙に載ってるモデルさんの効果も大きいでしょうね。
若いお嬢さんで惹きつけるというのは,太古の昔からあるオーソドックスな手法なんだけども,たしかに効果がある。だから廃れないで今も残っているんだろうからね。
手を伸ばせば届くんじゃないかと錯覚させる楚々としたお嬢さんだな。モデルは毎回変えてるようだけどね。
● 手に取ってページを繰ってもらえたら,あとは富山県のコンテンツにものをいわせる。今だったら,やはり,氷見湾の寒ブリですかねぇ。高級なイメージがありますなぁ。
蟹もね。福井や山陰だけじゃないですな。が,これまた高級なイメージ。
● 立山連峰があり,宇奈月温泉がある。金沢の隣で微妙に地味だけれども,観光資源はすごいですよね,富山。
個人的に感心するのは,よくぞ路面電車を残しておいたな,ということ。北陸新幹線には別段乗ってみたいとは思わないけれど,富山市の路面電車には乗ってみたいですね(すでに全線に乗ったような気がするんだけど)。
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