● というわけで,初めて回転寿司屋で飲んだ話。っていうか,大人の食事。
さくら市は氏家の「はま寿司」で。この寿司屋は百円均一を謳っている回転寿司のひとつ。
● まず,芋焼酎のお湯割りを。つまみはポテトフライと鶏の唐揚げ。焼酎は300円。ポテトフライと鶏の唐揚げは,それぞれ150円。これだけで帰れば600円ですむ。
が,それですむはずもなく,マグロの刺身を追加し,生ビールを飲んだ。マグロ刺身は200円,生ビールは480円。これで帰れば1,280円。
ほかに,ワサビ茄子,アサリの蒸し焼きなど,だいたい200円どまり。汁物もいくつかある。汁物で酒を飲むのは旨いからなぁ。
● サイドメニューを注文してくれるお客さんはありがたいはずだ。特にアルコールを注文するお客は店側にすれば美味しいだろう。酒だけは回転寿司屋だからといって,特に安いというわけでもない。
でも,こっちからしても「はま寿司」は美味しそうだぞ。和風居酒屋だね。肴に刺身があるのは大きいや。格安居酒屋は「はま寿司」に極まるか。
● ぼくはカウンターの隅っこに案内された。すぐあとに,男がやはりひとりで隣に座った。歳はぼくより若いか。
どうも出稼ぎというか,長期の出張で,単身でビジネスホテルに泊まりこんでいるような雰囲気を漂わせている。つまり,日本経済の中核を担っている人のように思われた。
● 「はま寿司」で飲むのも手慣れた感じのようだった。瓶ビールを注文。パネルからマグロの刺身を注文。
自分の世界を作っている。作るというか,自ずとできあがるという感じ。週に一回か二回,ここに来てささやかに疲れを癒やすんだろうか。
● 吉行淳之介のエッセイのひとつを思いだした。立ち飲みの酒場に肉体労働者とおぼしき男がやってくる。チュー1枚。出てきた焼酎をスーッと飲んで,代金の50円玉を置いて帰っていく。そんな話(だったと思う)。
吉行さんはそこにダンディズムを見ていたのだ(ったと記憶している)。
● 彼は長っ尻のようだったけど(ぼくのほうが早く退出),形はできていて,そこにダンディズムのレッテルを貼っても,さほどに違和感はない。
ぼくは勝手にそんな受けとめ方をしてみたけれど,ひょっとしたら違っているかもしれない。近くに自宅がある人なのかもしれない。
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