● B級グルメというときに,最初に頭に浮かぶのは居酒屋グルメだ。若い頃はよく飲んだ。だけど,居酒屋にも行かない(行けない)日々が長く続いた。
その代わり,ディズニーランドや海外に行ってたんだけど。つまり,小さい子どもが家族のメインだった時期。
● 数年前からまた居酒屋を楽しめるようになった。チェーンの居酒屋でぼくは充分だ。出てくる料理はだいたい旨いと感じる。ブラックの誉れ高い「和民」にしても,出てくる料理に不満はない。
が,しばしば行くとなると,居酒屋といえども飲み代がバカにならない。
● ということになると,もっと安く飲めるところはないかと考えるのが,飲んべぇのサガというものだ。じつは,めっちゃ旨くてめっちゃ安い居酒屋を知っている。あとうことなら,ずっとこの店に通いたいなと思っていた。
なんだけど,転勤になってその店が遠くなった。遠くなったくらいが何だ,行けよ,と思うんだけど,仕事帰りに気安く寄れるのがいい。あるいは,休日にフッと飲みたくなったときにサッと飲めるのがいい,と。
● そういうことになってくるとだね,居酒屋の看板は出していないところで飲むことを考えるわけですね。
まずはサイゼリヤ。ワインが500㎖のデキャンタで399円。マルゲリータピザがやはり399円。その他もお馴染みの安さ。
が,何度か食べているうちに,実質価格はそんなに安くないんじゃないかと思うようになって。しばらく行っていない。
● 次は吉野家。最近,酒メニューが充実。そこで一度行ってみた。ハイボールを「ピリ辛白ネギ」で飲んでみた。が,どうも感心しなかった。何がいけないかというと,冷やしすぎてるんだよね。ひょっとすると,炭酸をいれてラップした状態で冷凍庫に入れといたんじゃないか,と思うくらい。
いろいろと意見はあるんだと思うんだけど,ぼくは吉野家の牛丼や最近復活した豚丼の肉はかなり旨いと思っているんですよ。
だけど,肝心な酒がこれではいただけない。角ハイボールが350円。この値段はいいとして,せっかくの角が死んじゃってる感じがする。
● もう一点。吉野家はお客の回転の速さが肝。ぼくもササッと食べてササッと出るのが常。けれども,酒を飲むとどうしたって長っ尻になる。
これがね,店側に申しわけないような気分なる。そんなにゆっくり何杯もお代わりするという封にはならない。
● ラーメン店はどうか。たいていのところでビールを出している。吉野家同様,アルコール関連メニューを充実させる動きにあるようだ。ありがたいトレンドではある。
しかも,“お疲れさまセット”とか“ちょい飲みセット”がある。生ビールの中ジョッキと何品かのつまみをセットにして割安感を出してたりする。
まず,これを飲んでもらって,そのあとラーメンを一杯食べてもらえば,店側とすれば売上げが倍になる。
● つまみの質が店によってだいぶ違う。基本,麺が旨いところはこうしたつまみも旨い。逆も真。次から次へと試しているわけではないけれども,氏家の「みやこ家」のネギ焼豚でビールを飲むのは楽しみだ。
ただし,居酒屋ほどガッツリ飲むには向かない。店側としても,酔っ払って大声をだすほどに飲んでもらったのでは迷惑だろう。
ま,これはサイゼリヤでも吉野家でも,非居酒屋で飲むときの大前提だよね。ガッツリ飲むつもりならば,最初から酒を売る店に行くべきだ。
● 最後は回転寿司屋。じつは今夜,回る寿司屋で酒を飲むことをやってみた。回転寿司屋のいいところは,つまみに魚があることだ。マグロの刺身とかがある。
日本人にはね,これが嬉しい。たとえ飲むのは日本酒ではなくハーボールであっても酎ハイであっても,肴に魚があるのは嬉しいものだ。
● というわけなんだけど,開店寿司屋にしてもラーメン店にしても吉野家にしても,酒はさほどに安いわけではない。
むしろ,メニュー(料金表)を見れば,これで儲けさせていただきますよと高らかに(?)謳っている。
お金のことだけを考えるのなら,家で飲むのが一番だ。
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