● 24日は朝から蕎麦。ところで,蕎麦ほど家庭が苦手にする料理はないだろう。
旨いものを食べることに情熱を抱いている人が,この世にはいるはずで,そういう人は蕎麦を打つところから始めるのかもしれない。蕎麦粉もを吟味して。が,蕎麦打ちは好事家のものになっている。
多くのご家庭ではスーパーで乾麺を買ってくるはずだ。ぼくも同じ。
● ツユにいたっては,さらに難しそうだ。カエシなんて言われたって何のことかわからない。正確にいうとカエシの意味はわかるけど,自分でやるのは難しそうだ。
で,これも市販のツユを使うことになる。2倍に薄めて使うやつ。よくできているとは思うんだけど,蕎麦屋のツユとはちょっと違う。
そこでどうするかといえば,ストレートつゆというのを買ってくる。これでだいぶ蕎麦屋の汁に近くなる。
● でも,蕎麦は基本,蕎麦屋で食べるべきものだね。蕎麦屋が昔からこれだけあるのも,蕎麦は家庭では手に負えない料理だからだ。
● 今朝(25日)は蕎麦ではなくてうどん。食の訴求点が高い人は,うどんも手打ちするんだろうけど,蕎麦に比べると,その数は少なくなる。
蕎麦打ちが好きで,自分が打った蕎麦を人に喰わせたがる迷惑な爺さんは時々いるけれど,うどんのそれは見かけたことがない。
● 理由は2つあると思う。
ひとつは,蕎麦打ちに比べて,うどん打ちは考える要素が少なくてつまらないと思われがちなこと。蕎麦だと,つなぎの割合はどのくらいにするか,どうしたらタマを切らさないで延ばせるか,まぁ,いろいろと考えることがある。
うどんはつまるところ,小麦粉を練って,あとは踏んだり叩いたりして,腰を入れるだけでしょ,と。
● もうひとつは,うどんの場合は市販の乾麺が充分に旨いことだ。「稲庭」なんか乾麺でしか手に入らないわけだし。
蕎麦の乾麺は疑似蕎麦でしかない。疑似では我慢できないという人が多くいても,不思議ではない。
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