● マイナス金利は日銀と金融機関の間の話であって,金融機関と預金者の間で適用されるものではない。金利がゼロになって,口座維持手数料なんてのを払わなければいけなくなったら,それは実質的なマイナス金利だけれども,たぶん,そういうことにはならないだろう。
● ただし。現在の利息は定期預金の場合,1万円を1年間預けて1円。普通預金だったら10万円を1年間預けて1円だ。事実上のゼロ金利だとはいえる。
加えて,平日の18時以後や土曜日にATMを利用すると,108円の手数料が取られる。日曜日の夜に引きだそうものなら216円も取られる。
● 平日の夜や休日にATMを使わずにすませられる用意周到な人ばかりではないはずだ。従来の感覚だと,自分の預金を引きだすのに108円を払わなければいけないのも納得しかねるけれど,年に数回,それをやっているとすれば,それは口座維持手数料を払っているのと同じことじゃないか。
つまり,金融機関と預金者の間にも,実質的にマイナス金利が適用されていると言えないか。
● 昔は,銀行員が預金勧誘に熱心だった。ボーナスの時期になると仕事場にまで勧誘に来ていた。ので,預金者も“預けてやる”的な感覚だったと思う。それに対して,銀行では数パーセントの金利を付けて預金者に報いた。
が,今は預金の勧誘などまったくやらなくなったのではないか。銀行としては預金してもらっても嬉しくないのかもしれない。借り手がいないのだろうから(だから金利が安くなっているのだろう)。
10億円を預金してもらうより,投資信託を買ってもらった方がよほどありがたいに違いない。嫌々ながら預かってやっているというのが,今の状況ではあるまいか。
● 口座維持手数料を払うのを避けたいと思うなら,たとえば新生銀行を利用するといいよね。セブン銀行のATMがいつでも使えて,しかもいつ使っても手数料はかからない。おそらく,多くの人がそうしていると思うんだけど。
ぼくは足利銀行と新生銀行の両刀使い。新生銀行をメインバンク(?)にする必要はない。財布がわりに使う感覚でいいと思う。
● とはいえ,株式投資もやっている人ならば,新生銀行(楽天銀行などでもいいけれど)をハブにするのが便利かもね。
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