ありがたい言葉もかけていただいた。相方は感涙にむせんでいた,というと大げさになるので,感激していたと言い直しておこう。
● 平日のランチはわりと混んでいると聞く。つまり,平日には行ったことがないから。平日に限らずとも,ここでお昼を食べたのはいつだったか。10年以上は前になるのじゃないか。
そのあたりが“隠れた”と言いたくなる所以で,だとすると,その所以は「ふく田」ではなく自分の側にあったことになる。
さすがにワンコインというわけにはいかないけれども,値段はリーズナブルといっていいと思う。食欲に任せてガンガン食べる若い衆は来ないところなので,静かに和食を味わいたい向きには合う店だと思う。
● 座敷にあがって食べることになる。その座敷の間仕切りが古典的な割烹方式。面積のわりに収容できる人数は少なくなる。ので,ひとりでは申しわけなくて行けない。
最低でも2人ということになる。その場合,他のお客さんとの相部屋もあるかもしれない。
良くも悪くも現代的ではないのだ。その現代的というのはファストフード的と言い換えてもいいだろう。良くも悪くもファストフード的ではないのだ。
● 自分がそのとき何を食べたいのか。自分でもわからないことがある。っていうか,これが食べたい,これしかない,っていうのは,ぼくなんか滅多にない。
ほとんどの場合,何でもいいよ,だ。こういうのって,批判的に語られることが多いと思うんだけど,ほかの人はどうなんだろうかなぁ。ぼくの場合,特に食に対する訴求点が低いんだろうか。
● で,じつは,この日も何でも良かったんですよ。「ふく田」には申しわけないんだけどね。そんな具合だから,何を注文するかとなると,“おまかせ膳”。
ぼくなんぞが小賢しく選択するよりも,店側にお任せした方が間違いがないという,謙虚というよりは真っ当な思いもあるね。
刺身あり,天ぷらあり,茶碗蒸しありの,昔のよろず屋のような膳だ。最後にアイスクリームが出る。
ご飯と味噌汁の椀を除いた小鉢小皿が8つ。これで1,000円(+税)。当然,不満なんかない。家庭でこれをやっちゃ,洗うのが大変だね,と思う程度だ。
ちなみに,相方は800円の“天丼膳”を注文した。天ぷらがお好きのようなのだ。
● これで1,000円なら,ナントカ弁当の500円より実質安い。とはいっても,毎日1,000円のランチを食べ続けるわけにはいかないよね。
そうでもないのか。いくのか。それが普通の人なのか。
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