● 騎士とは男性のことだろうなどという野暮は言いっこなし。かつて“リボンの騎士”もいたではないか。サファイア姫,永遠なれ。
● 4日に東京駅から宇都宮行きの電車に乗った。座れる確率が高い先頭車両か最後尾の車両に乗ることにしている。この日は最後尾だった。
ぼくの前に乗り込んだ女の子がいた。たぶん中学生ではないだろうか。あるいは高校生かもしれない。
その彼女,座れるのにあえて座らず,座席の前をよけて立った。あたかも背中に目があって,年寄りのさえない男が乗ってきたら,席は譲ってやろうとしたかのようだった。
● で,ぼくは座ったんだけど,その彼女,すぐに降りるのかと思ったら,さにあらず。彼女が降りたのは久喜駅だった。それまでずっと立っていた。
これ,ぼくにできるだろうか。若い頃はやっていたかもしれないんだけど,今,できるだろうか。
● 6日に氏家の「登竜」に飲みに行った。そこに30歳前後とおぼしき女性が一人で,食べに来ていた。一生懸命に麺を食べていた。今は食べることに全力をあげるといった風情で。かといって,いぎたなく食べているわけではもちろんない。
この時間にここで食べているということは,ひょっとするとこれから夜勤に向かうのだろうか。
● 食べ終えたら,バッグからノート(手帳か)とペンを取りだした。何事かを確認しているようだった。ときどき,スマホを叩いている。おそらく,電卓アプリを立ちあげて計算しているのではないかと思われた。仕事の段取りでもしているのだろうか。
こういう女子がいる限り,日本は安泰だな。男女雇用機会均等法ができたのは30年前か。それ以前は働き手の主要部分は男だけが担っていた。もったいないことをしていたものだな。
● 今日(7日)の朝。雨だった。ぼくの前を歩いていた女子高校生。傘をさした彼女,群れないで一人。水が溜まっているところをよけることもなく,サッサと歩いて行く。そうするのだという意思を感じさせる。しかし,無理をしているふうではない。
若き騎士だなと感じ入ってしまった。
● というわけで,ここ数日の間に,3人の女性騎士に出会う光栄をえた。彼女たちにはいくつかの共通点がある。
まず,一人であること。友だちと群れていなかった。一人で立っている感があった。次は,若かったこと。今どきだから,30歳前後は充分に若い部類に入る(本人がどう思っているかは別として)。
● 今どきの若いのは,と年寄りは言いがちだけれども,彼ら年寄りたち(ぼくもここに属する)よりも若い人たちの方が,おしなべて言えば凜としたものを感じさせるように思う。
バブル期に生きた人たちに比べれば,時代に鍛えられている度合が違うから,それが当然なのだ。
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