● 大晦日は自分的には恒例になっているコンサートを聴いた。終演はぎりぎり2018年。会場を出て数分も歩くうちに2019年になるという感じ。
なので,帰宅する術がない。大晦日はJRは終夜運転をしており,以前は宇都宮までは辿り着くことができた。今はたぶん小山までになっているのではないか。
小山だろうと宇都宮だろうと,そこから先は始発を待つしかない。一度は宇都宮まで戻って,朝までやってる飲み屋に入って,暖を取るなんてこともしたことがある。が,体力の消耗がきつくて,さすがにそれを二度やる気にはならなかった。
● ので,泊まったほうがいいという結論。ところが,大晦日の東京の宿はなかなか取れない。取れたとしても,とんでもない額になる。ビジネスホテルでもシティホテル並みの料金になる。
となると,空いているのはカプセルホテルしかない。出せる額的にもカプセルホテルしかない。
● 昨年は山谷の安宿に泊まった。その前は馬喰町にあるドミトリー「北斗星」に。それぞれ得がたい体験ができたと思うんだけど,今回は元に戻して上野にあるカプセルホテルに泊まることにした。3年ぶり3回目の利用。
もちろん,予約は必須。大晦日はカプセルホテルといえども,フリーで泊まれるとは思わない方がいい。
● 大浴場がある。スマホの充電も可能。コンセントはある。寝るだけなんだから,カプセルで充分だ。
Wi-Fiもあるが,ぼくは使えなかった。パスワードがわからないのだ。そういうものはカプセル内に掲示しておいてもらいたいと思った。
● 大晦日の深夜,例年より人通りが多いような気がした。数年前は,大晦日の上野は閑散としていた印象がある。みんな海外に出かけたか田舎に帰省したのだろう。ガランとしていた。
が,今年は人がたくさんいた。外国人が多いのは確かなんだけれども,色々変わっているなぁと思った。
それから。ホテルまで歩く途中,韓国人の女性に二度か三度,声をかけられるのが常だった。一緒に飲みませんかというわけなんだが,要は私を買ってよというね。それが今年はなかった。
● ところで,寝るだけなんだからカプセルで充分だ,という考え方は正しいか。
おそらくだけれども,高級ホテルよりカプセルホテルの方が儲かっているんじゃないかと思う。客1人あたりの占有スペースがぜんぜん違うからだ。
これだけの人数を押しこめるんだから,単価は安くても,儲けは大きい(と思う)。商売はよろず,金持ちより貧乏人を相手にした方が儲かるものだ。と思うと,何だか面白くない。ブロイラー扱いをされているような気分になる。
というようなことを考えても詮ないことではある。ここにしか泊まれないんだから。が,寝るだけなんだからと簡単に割り切らない方がいいのかもしれない。
● カプセルホテルを家代わりにして長期滞在できるかと考えてみた。実際,長期滞在者もいるように思われる。
コインランドリーがあるから,洗濯はOKだ。(このカプセルホテルでは)食事も館内で摂れる。酒も飲める。料金を見るとかなり安い。
が,自分には無理という結論だ。たとえばノートパソコンを広げて作業をするところがない。ダイニングバーでそれをやることはできなくもないけれども,当然,何かを注文しなければいけないし,毎日ダイニングバーに行くわけにもいかないだろう。
カプセルの中でできるだろうか。胡座をかいて座ることはできるから,胡座の上にパソコンを載せることもできそうだ。が,その姿勢では短時間で疲れてしまいそうだ。
● 去年泊まった山谷の安宿はどうか。布団を敷くと身の置き場がなくなるあの部屋でパソコンを開いて作業ができるか。小さな折りたたみ式のテーブルがあった気がする。
布団をたたんでそのテーブルに載せて作業ができる。つまり,山谷の安宿なら長期滞在も可能かもしれない。
でもね。立って半畳寝て一畳というけれども,立ってばかりはいられないわけで,まぁ四畳半くらいのスペースは欲しいやねぇ。
● 山谷の安宿は入浴時間が部屋ごとに決められている。ここがちょっと。馬喰町のドミトリーはそもそも風呂はなかったような気がする。シャワーだけ。ところが,シャワーだけで身体を洗うことが,ぼくはうまくできなくて。
ま,実際には1泊しかしないのだから,つまり家代わりにするなんてことはあり得ないのだから,あまり細かく考えることはない。以上は,かっこよく言えば観念の遊びというやつね。
● 年のせいにはしたくないのだけども,最近,忘れものをすることが増えた。今回も3つほど忘れてきた。
まず,スマホの充電器を忘れた。ダイソーならば300円で揃うんだけども,コンビニで買ったら2,000円を超えることになった。しかも,家に帰れば要らないものなのだ。こういうものは忘れてはいけないということ。
スマホ自体をしばしば忘れて,家を出る。ぼくの場合,スマホが絶対必須ではないからなんだけど,忘れていいときといけないときがある。充電器も同じ。泊まるのに充電器を忘れてどうするよ。
● もうひとつ。いつも飲んでるサプリメントを忘れてきた。
じつはもうひとつあって,明日は(いや,もう今日だが)東京の悪場所を歩いてみようと思っている。地図に色々と印を付けているんだけど,その地図を忘れてきた。何度も見てるんで,だいたいは頭に入ってるんだが。
● 途中,コンビニに寄って,ロングの缶ハイボールとナッツを買って,入浴後にカプセル内で飲んで寝た。一応,飲物の持ち込みはいけないことになっている。
ということで,2時過ぎに寝て,6時半に起きた。睡眠は4時間強。それだけ寝てりゃたくさんだろと言う人がいるに違いない。ぼくはこれが苦手。ロングスリーパーなのだ。最低でも7時間は寝ないと,日中に眠くなることがある。
● カプセルは上段だった。登るのに難儀した。というのは,10年ほど前,仕事始めの日に自転車通勤したときに,20kmほど走ったところで右の膝が痛くて動かなくなった。左足1本で漕いで,職場に到着。その日のうちに痛みは引いたんだけど,以後,寒くなると痛みが出るようになった。
だんだん,そこまで出なくていいぞと言いたいくらいに出るようになった。ので,上段まで上るときに右膝に体重をかけられないようになっている。
第一に老化。第二に体重の増加。いややなぁ。洒落にならんでなぁ。
● サクッと朝風呂に入った。が,このあと問題発生。ロッカーキーを紛失してしまったのだ。露天風呂に入るときに外して脇に置いたのを,そのままにしてしまったような気もするし,脱衣場に忘れてきたような気もする。
どちらも確認しに行ったんだけど,どちらにもなかった。色々探したけど,なし。万策尽きて,フロントに謝りに行った。ら,フロントに届けられていた。ありがとう,親切な人。
● ホッとして朝食に行く。空いている席はあったが,前の人のが片づけられていない。8時過ぎ9時前が最も混む時間帯だったか。
仕方がないので,そのうちのひとつに席を取ったが,注文を取りに来ない。食べ終えてそのままいると思われたのだろう。合図して来てもらった。何だかなぁ。元日の早朝から働いている娘さんに文句を言うつもりはまったくないけれども,こちらの不慣れのゆえの不手際かもしれないんだけれども,でもやっぱり何だかなぁ。
● が,これで650円なんだから,良心的だと思う。朝食としては充分すぎる内容だ。味噌汁のほかに,鮭,生卵,牛蒡のきんぴら,納豆,海苔,ふりかけ,漬物。
しかも,バイキングではなくて,こちらのテーブルまで運んでくれるのだ。
問題はむしろ,おかずが多すぎることだ。途方に暮れてしまう。どうやって食べればいいのだ? どうしても納豆が残ってしまう。納豆にふりかけを混ぜて,納豆だけを食べた。
● テーブルを見回してみると,朝から飲んでる人がけっこういる。中には焼酎のボトルを置いて,本格的に飲む体勢の人もいる。
長期に泊まっている人で,さすがに今日は仕事がないんだろうかなぁ。普段は大変なんだろうからな。元日くらいはゆっくりできないとな。
● で,チェックアウト。追加徴収があった。サウナ深夜料金というのが1,080円。過去にはなかったものだ。だいたい,深夜にサウナを使ったかどうかなんて,どうやって確認するのだ?
あるいは一律に取ることにしたんだろうか。おそらくだけれど,ぼくのロッカーキーが発見された場所が浴場だったので,推定課金されたということではないかと思う。
● ともあれ,トータルの料金が7,128円になった。都内で大晦日だとはいえ,カプセルホテルで7,000円を超えるとは。宇都宮だと3千円だがな。
来年はどうしようかな。山谷の安宿にするかな。大浴場があって快適だとはいえ,この料金ではなと,セコいことを考えている。
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