2016年4月30日土曜日

2016.04.30 桜木町駅の川村屋 2

● 川村屋は桜木町駅の脇にある立ち食い蕎麦屋。桜木町に行くたびにここで天ぷら蕎麦を食べる。そうしなければならないわけではないけれども,そうしている。
 天ぷら蕎麦が370円。立ち食い蕎麦にしても安いほうだ。

● 味は,たとえば宇都宮駅ホームの立ち食いスタンドに比べて,はっきり旨いといえるかどうか。変わらないと思う。麺も小麦粉の蕎麦だし。
 が,空気が柔らかい。長居したくなる感じ。そんなことをされたんじゃ,店としちゃ大迷惑だろうけどね。

● 店の由来を解説した朝日新聞の記事がテーブルに置かれていた。元々は別の商いをしていたらしい。それがどこでどうなったのか,現在地で立ち食い蕎麦を商っている。1日に千杯出るらしい。ざっと,ひと月で1,200万円の売上げになる計算だ。
 うぅむ,オーナーはかなり美味しいんじゃないかな。

● この店の特徴は,青汁も売っていること。これも売る側にとって美味しそうだぞ。
 しかし,雰囲気がいいから,儲けてもらってオッケーだということで。

2016.04.26 また,みやこ家に行くようになった理由

● 以前は親子3人でしばしば行っていた。氏家が本店格で,あとから宇都宮(東宿郷)に支店ができた。氏家にも宇都宮にもよく行った。
 わが家では,みやこ家の発見者はぼくで(職場の同僚に教えてもらったんだけどね),家族を連れて行くようになっても,ヨメはあまりいい顔をしなかった。

● それがいつからか逆転した。ぼくはもう充分だと思えてきたあたりから,息子やヨメが行きたがるようになった。
 その状態がずっと続いた。そのうち,わが家にも色々あって,一気に足が遠のいたのだった。

● この足が遠のくというやつ。店側から見れば,遠のくときにはまとまったお客さんの足が遠のくに違いない。入れ替わるんじゃなくて,お客がゴソッと減る時期があるのだと思う。
 どんな店にもこの「試練その1」は来るんだろうな。ここをどう捌いていけるか。客商売の第一の分岐点はここにあるように思う。

まぜめん(油そば)。麺の旨さを味わうのに絶好。
● そんなことはどの店の店主も先刻ご承知のことだろう。新メニューの開発を試みたり,内装を替えてみたり,いろいろやる。
 みやこ家では一昨年の夏だったか,激辛の汁なし担々麺をメニューに加えたことがあった。ぼくも何度か挑戦したのだが,心から旨いとはどうしても思えなかった。思えないんだけれども,気になる辛さってやつね。
 結局,このメニューはワンシーズンで終わったんだけど。

石焼きミニチャーハンをセットにする。
● 最近はひとりで行くことが増えた。理由は単純で,みやこ家でも酒関連メニューが増え,安く飲めるようになったからだ。
 要するに,食べに行くんじゃなくて飲みに行く。といっても,飲めば〆に何か食べたくなるから,結局,麺も食べる。

● 食べればやはり旨いと思う。蕎麦でもうどんでも同じだけれど,麺の旨さというのは,つまるところは麺そのもので決まる。
 みやこ家はその麺が旨い。それを端的に味わうには“まぜそば”を注文するに限る。

2016年4月25日月曜日

2016.04.23 立川の魅力

● 23日は多摩から横浜を回ってきた。中央線で立川。立川から多摩モノレールで終点の多摩センターへ。京王線で橋本に出て,横浜線に乗り換えて桜木町へ。
 こういう移動のとき,「休日おでかけパス」があるとほんと助かる。

● それはいいとして。
 立川といえば,ぼく的にはゲッツ板谷『ワルボロ』の舞台になってるところ。栃木から行くことは滅多にない。だから,リアルの立川を知らない。
 立川がどんな街なのか,『ワルボロ』の中の立川がつまり立川なのだ。

立川市錦町
● その立川市錦町。駅のほど近く。ここがつまり『ワルボロ』の聖地(?)。
 今の立川からもやさぐれた街だという印象を受ける。文化都市などといったヤワな雰囲気は1ミリもない。本音が表層まで浮かびあがっているという印象。

● ドヤ街の臭いがするといってもいい。街とは本来そういうもので,この臭いは昔懐かしいものでもある。ぼくは嫌いじゃない。
多摩モノレール立川南駅
 立川を発車したモノレールからはずっと住宅や鉄筋アパートが建ち並んでいて,多摩センターまで途切れることがない。申しわけないけれども,こんなところにアパートを借りて住むくらいなら,なぜ立川に住まないのかと思う。
 圧倒的に立川のほうが面白いと思うけどな。

● ところで。
 『ワルボロ』シリーズの3冊目『ズタボロ』に,こういうシーンがある。
 戦いすんで日が暮れて。主人公はパーキンソン病で植物化したかに思われる山田規久子が入院している病院を訪ね,彼女に静かに語りかける(山田規久子は主人公が密かに思いを寄せていたマドンナ)。
 「山田,お前も錦組だからな・・・・・・。錦組は一生解散しねえんだからな」

● 『ワルボロ』で描かれている立川がつまり立川なのだとされても,立川はもって瞑すべしではないか。

2016.04.22 シニア海外ボランティア,ぼくにできることがない

● 某所で,「シニア海外ボランティア 2016年度春募集」のパンフレット(といってもけっこう分厚い)を見た。
 「僕たちにできることは必ずある」とパンフレットが入っている封筒に印刷されていた。

● じゃあオレも人生の最後は,せめて誰かの役に立って終わろうかとチラッと思って,中身を見始めた。
 ら。ないんだよ,ぼくにできるボランティア。

● 防災・災害対策,土木,建築,家畜飼育,野菜栽培,自動車整備,電子器機,電力,再生可能エネルギー,品質管理,マーケティング,日本語教育,理科教育,スポーツ指導,看護,介護,障害者支援。
 こういったものなんだよね。この中で自分にできることは・・・・・・ないんだよ。

● 強烈な無力感に襲われた。ぼくは日本国内でサラリーマンになったから何とか生きて来れたけれども,国外に一歩出たら,食べていく術を何も持っていないってことだよ。
 力仕事はできないし,不器用だから大工や自動車修理もダメだし,何だか最低っぽいな。文系の大学を出て,サラリーマンを長く続けた人って,たいていは同じですか。

● 長ぁぁく生きてきて,発展途上国に行って手伝えることが何もないんだよ。

2016年4月22日金曜日

2016.04.21 宝積寺駅

● 毎日利用しているのに,それに慣れてしまっているから,価値に気がつかないことがある。宝積寺駅の景観に関してなんだけど。

● 2007年10月28日に橋上駅として供用開始(Wikipediaによる)。同時に,東口の利用も始まった。10年になるのか。
 橋上駅になったときには,その変わりように驚いたものだ。が,10年ですっかりあたりまえのものになった。

● あらためて駅舎,特に階段に設置された木の天井,に注目。高級材ではないようだ(合板だろう)。
 が,何ともいえない。ぼくは,しょっちゅうこの天井の下を登り降りしているのだなぁ。幸せなことだよね。

● ただ,以前の宝積寺駅のたたずまいも残しておきたかったと思うんですよね。一般的な田舎の駅舎だった。瓦屋根の小屋的な。
 ところが,この瓦屋根の田舎駅舎がどんどんなくなってしまった。烏山線の各駅も味気ない駅舎に変わってしまった。

● おそらく,耐震構造にするとか,必要があって変えているに違いないので,単なるノスタルジーには引っこんでもらわなければならない。
 そこは重々承知しているつもりなので,元に戻せなんていうつもりはまったくないんだけどね。

● 宝積寺駅の場合はしかし,以前より良くなっている。使い勝手も含めて。
 以前は下り線は改札を通ればそこがホームだったので,階段を登る必要はなかった。今は上りでも下りでも,階段が付いてくる。が,トータルでの使い勝手の向上は,そんな些事を補ってあまりある。

2016年4月19日火曜日

2016.04.18 台湾,ありがとう

● 今日の読売新聞の記事。台湾で,熊本地震への義援金の寄付表明や募金活動が拡大しているという。台湾当局は救援隊派遣の意向を表明している。

● 東日本大震災のときも,台湾からの義援金の多さは際だっていた。お金だけではない。たとえば,自転車メーカーのジャイアントは被災地に自転車(MTB1000台)を持ってきてくれた。
 それで今度もだ。台湾もつい先頃,地震で大きな被害を被ったばかりのはずだ。

● ぼくらが決して忘れてはいけないことだ。東日本大震災のとき,日本に天罰が下ったと報道した韓国の報道機関があったことは,忘れようと思ってもなかなか忘れられないけれども(むしろ,これは韓国の中でもごく少数の動きにすぎなかったことを,自分に言い聞かせなければならない),台湾と台湾人が東日本大震災のときに見せてくれた好意の質量は,忘れまいとしないと記憶が風化してしまう類のものだ。
 そして,今度もまた。

● 台湾の人たちは,どの国に対してもそうなのだろうか。日本だからなのか。
 今回の地震で,ぼく自身はまだ何も動けていない。台湾の方々のほうが,動きが速いようだ。

● せめてものお返しは,台湾製品を使うことだ。それくらいしかぼくには思いつかない。
 ぼくが知っている台湾製品といえば,自転車とパソコン,スマホくらいのものだ。前から自転車はジャイアントにしようと思っていたんだけど,結局,もっと安いのを買ってしまったし,パソコンもスマホも台湾製品ではない。
 その分,今度買い換えるときは台湾製品にできるという楽しみがある。

2016.04.17 久しぶり。スパ屋で親子3人,外食


● 久しぶりで親子3人での外食をスパ屋で。1,600円のランチセット。まず,サラダが出てくる。メインはパスタかピザ。好きなのをひとつ選ぶ。デザート。あと,ドリンク。
 平日だともっと安い。その代わり,選べるパスタとピザに価格制限がかかる。

● 今回はドリンクにアルコール(グラスビール,グラスワイン)も入っていた。これは嬉しい。奥さんが運転してくれるので,グラスビールを。お得感がいっそう強まった感じがする。
 そのビールを最初に。

● サラダ。この時期は菜の花が使われる。
 パスタ。明太子ソースの生パスタ。桜エビを和えてある。イカ刺しが載っている。
 桜エビが予想外の旨さ。新鮮だと旨いっていう単純な割り切りでよろしいか。

● 息子は生ウニが乗っているパスタ。マルゲリータを息子に追加。ぼくもご相伴に与った。
 スパ屋のマルゲリータは本物のマルゲリータって感じ。しっかり旨い。手作り感があって,イタリアの田舎ではこういうものを食べているんだろうなと思わせる(行ったことはないんだけどね)。
 ひょっとして,イタリアの本場ものより旨いのかもしれない。

● デザートは桜餅のアイスクリームと,やはり桜をイメージしたパンナコッタ。薄いピンクが並ぶ。パンナコッタはぼくの分も息子が食べた。
 これでこの値段なら,実質的にはサイゼリヤよりはるかに安い。

● スパ屋に新しいバイトさん(女性)が入っていた。接客業の才能がある人だ(と思えた)。どんな仕事でも向き不向きがあって,向いている人は向いているなりの才能を備えているものだと思う。
 彼女からはその才能を大量に持っているという印象を受けた。長くここに務めてはいないだろう。ホテルのレストランでもフロントでもエグゼクティブ対応でも,充分以上にやっていけるのじゃないか。

● ちなみに,息子はあまり噛まないでグイグイ食べていたが,胃が対応しきれなかったのか,家に戻ってから駐車場で吐いてしまった。
 その始末を自分で始めた息子を見て,おやっと思った。成長したのか,状況がわかるようになったのか。

2016.04.16 晴海通りを歩く小さな旅

築地本願寺
● 有楽町から晴海通りを歩いて,月島のトリトンスクエアに至る小さな旅。トリトンスクエアに行くのはこれが二度目。
 前回は御徒町から地下鉄大江戸線に乗った。最寄駅は「かちどき」になる。
 今回は歩いてみることにした。かなり面白そうなエリアではないかと思って。

境内に入るとまずこの手洗い場がある
● 銀座の並木通り,中央通りを横切り,昭和通りを渡る。歌舞伎座前を通り,築地本願寺へ。観光ガイドで知っていましたよ,もちろん。テレビでも何度も放送されているし。が,実物を見るのは初めてなんですよね。っていうか,築地に来るのがじつは初めてなんですよ。
 建物はイスラム。外見はお寺らしからぬお寺。でも,まずは清めの水場がある。

● 築地場外市場。これだけ人がいたんじゃ身動きが取れない。
 こういうところは観光施設だと思っている。したがって観光地相場が適用されているのではないかと思う。高いは値段ばかりなり,という。
 実際のところはどうなのかわからないけれども,自分の偏見に従うことにして,場外市場は素通り。

● 某ラーメン屋に入ってみた。それなりに有名なブランドのお店(って,写真のとおりですが)。普通にラーメンを注文。
 こういう店でもスタッフの外国人化は容赦なく進んでいるようだ。ラーメンもつけ麺も同じストレートの太麺を使用。

● 築地を過ぎると,すぐに勝鬨橋。勝鬨橋から眺める隅田川の風景はアーバンを絵に描いたようなウォーターフロント。両岸に高層ビルが連坦する。が,川(このあたりの隅田川は大河の趣)があると風景に広がりが出るから,見ている分にはとても伸びやかな感じを受ける。
 見ようによっては,上海のようでもあり,シンガポールのようでもあり,国籍不明の世界共通の風景のようでもある。

勝鬨橋
● 勝鬨橋を渡ってグイグイ進む。トリトンブリッジは動く歩道。
 目的地,トリトンスクエアに到着。勝鬨橋を渡ってからが,けっこうある。

● 歩道をロードで走るあまり感心しないチャリダーが多数いる。このあたり,自転車で走りたくなるエリアであるかもしれない。けど,橋は仕方がないとしても,
隅田川
基本,車道を走れよな。
 歩道には小さい子どもを連れた母親もけっこういるんだからな。

● 同じ道を通って帰る。築地川銀座公園でちょっと休憩。
 帰りは有楽町ではなく新橋が終着。上野東京ラインの列車が停まる駅だから。新橋から電車に乗れば,乗換えなしで宇都宮まで運んでもらえる。

トリトンブリッジ
● 新橋に着いてみれば,ちょっと飲んでいきたくなる。銀座では飲みたいと思わないけれども(飲めるような店もない。銀座ライオン以外には),新橋は心のふるさと的な飲み屋が多い。
 道路沿いにいくらもその種の店がある。30路の女性が同僚二人(男性)と飲んでいるのが見えた。闊達に飲んでいるその様を,美しいと感じてしまうんだなぁ。

トリトンスクエア

トリトンスクエア

築地川銀座公演
● けれども,コンビニで缶酎ハイを2本買って,車中の人になった。

2016.04.16 Facebookからブログ更新を告知する投稿を削除

● Facebookからブログ更新を告知する投稿をすべて削除した。ためておいてまとめて(ブログを)更新することがしばしばある。
 ので,1日10本更新なんてこともある。それを全部,Facebookのタイムラインに流されたのでは,けっこう以上に迷惑なのではないかと思いあたったので(→もっと早く気づけよ)。

● ブログ更新告知はTwitter限定。Twitterなら散らかっても許されそうだ。
 というのも,ツイートしてすぐに賞味期限が切れるから。ツイート後30分たったら,まず読まれることはないのじゃないかと思う。
 Facebookはその意味での保存期間が長い。そうであれば,Facebookの場合,あまりつまらない投稿を連続で流して,散らかった印象を与えるのはよろしくない。

● そもそも,Facebookはあまり頻繁に投稿するものでもないかも。1日数件が適当なところではないか。
 その点,Twitterはいくら多くてもかまわない。すぐに消えてくれるから。

● で,Facebookからブログ更新を告知する投稿を全削除したよ,と。投稿数が半分以下になったような気がする。
 しかも,残った投稿のほとんどは,「今,飲んでるよ」っていうやつになった。ハイボールが入ったジョッキの写真がやたら多い。
 オレからハイボールを取ったら何も残らないのか。残らないねとFacebookが語っている。

● Facebookはたしかにその人のなりと暮らしを表してくれるかもしれないんだな。ぼくのなりと暮らしは,一言で言えばモノカラー。色が少ない。綾がない。偏っているようにも思う。
 誰にでも偏りはあって,それが個性でもあるわけだけど。偏りが皆無な人はいないだろうし,いてもつまらぬ人間に違いないんだけど。

2016.04.15 「登竜」で飲む 2回目

水割り300円
● また,帰りに「登竜」で飲んだ。前回はメンマとホルモン炒めで飲み,〆に“しなそば”を食べた。
 今回は,酒は水割りで前回と同じにしたんだけど,つまみは変えてみた。まず,餃子を2人前(10個)。美味しゅうございますな。餃子が嫌いな人は,栃木県にはいない気がするが。

● 次に,ニラキムチを頼んでみた。280円なんだけども,量がすごい。とても食べきれない。お店の人も先刻ご承知で,容器を見せて,器にあけますか,それとも直接ここから食べますか,ここから食べると残ったのは持ち帰れますよ,と言う。
 器にあけてもらったんだけども,これは数人でひとつ頼むのがいい。

ニラキムチ
● 今回は水割り2杯で打ちどめ。塩ラーメンを食べて,店を出た。

● ぼくの隣にいたのは,70歳をはるかに過ぎていると思われる爺さま。唐揚げセットを注文した。ごはんとけっこうな量の唐揚げ。そこに醤油ラーメンの小さいのが付く。
 その歳でこれを全部喰うのか。まさか残すんだろうな。

● と思って,失礼ながら,チラチラ見てしまった。結局,完食して去って行った。うぅむ,やるもんだ。
 ひょっとして,1日1食なんだろうか。そんなことはあるまいな。

塩ラーメン
● この時間にひとりで外に食べに来るというのは,独り暮らしなのかもしれない。たぶん,そうだろう。
 今の若い男性諸君はそうではないらしいけど,昔は男やもめに蛆がわくと言われてて,実際,そうだったのだと思う。
 要するに,男はひとりでは身辺を整理することができない。女の自立は完了した。自立した生活を求められるのは男のほうだ。

● あの爺さまはどうなんだろう。で,だ。仮に蛆がわくほうに属するのだとしても,こういうお店があってくれるのは助かるだろうな。
 要するに,夜に行っても,「飲み」より「食べ」のお客が多い,気さくで活気のあるラーメン屋。

2016年4月14日木曜日

2016.04.13 Facebookの友だち

● 友だちについては,“リアル<Facebook”となっていることが多いだろう(百パーセントそうだろう)。つまり,Facebookはリアルをそのまま表すわけではない。
 けれども,Facebookの“友だち”を見ていると,その人の交友関係が見えてくるような気がする。

● で,次々に見ていくと,日本にも階層が厳然としてあるのじゃないかと思えてくる。類は友を呼ぶ。似た者どおしで集まる。
 ちょうど,終業式のあと通信簿を渡された小学生が,誰が指示したわけでもないのに,成績の似た者が集まってグループができるようなものだ。

● 東大を卒業している人は,そういう人たちで集まる。で,彼らの投稿を見ると,だいたいはアッパークラス。職業もなるほどと思うものが多い。
 だからこそ,そこから外れた東大生は目立つことになる。だから,週刊誌が取りあげありするのだろう。
 庶民は庶民の友だちを作っていく。同じ階層の人と付き合っているほうが,何といっても楽だ。そうして,階層は残っていく。
 
 つまり,Facebookを見ていくと,その人のライフスタイルのようなものが透けて見えてくる(ように思える)。

2016.04.12 炊きたてご飯の威力

● 久しぶりにご飯を炊いた。夜はずっと飲み歩いていたし,たまに作ってもうどんやそばの乾麺を茹でてすませていた。
 で,ご飯の旨さをあらためて感じましたよ,と。炊きたてご飯はじつに万能だ。

● おかずを問わない。きざみ海苔をかけて明太子をひとつ載せれば,充分なご馳走になる。きざみネギと納豆があれば,これまたいわゆるひとつのご馳走だろう。しかも,毎日食べても飽きないという,驚異のご馳走だ。
 即席茶漬けにしても旨い。お茶漬けというのは,冷や飯を食べるときに使うと重複するけれど,炊きたてご飯を使えばさらに旨くなる。

● いわゆる猫飯。醤油にまぶしたカツ節を載せても旨いのは,日本人なら誰でも知っている。シラスをフライパンでから煎りしたのを載せても旨い。
 ふりかけの類は言うにや及ぶ。チーチキンにマヨネーズを和えたのを載せて喰えば,すなわちこれ極楽。
 極端な話,味の素をパッパとやって醤油をたらしただけでも喰える。

● というわけで,炊きたてご飯はどうやって喰っても旨いし,あれこれとおかずは要らない。
 ところが,世の妻族の多くは,おかずの品数を揃えることには熱心だけれども(冷凍食品を使ってでも揃えようとする),ご飯をないがしろにしがちではないかという印象がある。

2016.04.12 ルーティンを乱すのはSNSだけではない

● っていうか,もっと大きな理由がある。それは何かというと,毎晩,飲んでいること。大した量は飲んでいないと思うんだけど,帰宅すると何もせずにサッサと寝てしまうことになる。
 睡眠時間が9時間になったりする。朝は6時には起きるので,9時には寝てしまうということだ。

● これがもたらすルーティンの乱れは次のようなものになる。
 入浴が間遠くなる
 ヒゲを剃らないで出勤する
 自転車通勤が途切れがちになる
 歯を磨かないでねてしまう

● 以前は,「ローソン・パブ」だった。それが最近はお店で飲んでいるので,支出も増えている。ま,安いお店限定ではあるんだけど,毎晩となるとね。
 つまり,お金は使うわ,時間はなくなるわ,生活はルーズになるわ。いいことはあんまりないかもしれない。

● ただし,落ちるところまで落ちて(?)やや秩序回復の気配が出てきており,われながら慶賀にたえない(とはいえ,完全回復にはほど遠い)。
 これだけ乱れていても,煙草は遠ざけている。煙草は吸ったりやめたりを繰り返してて,今は吸わないでいる。が,依存体質は死ぬまで残るわけだからね,ときどき吸いたくすることがある。が,それはこらえてきたよ,と。ここは偉いな,オレ。

2016.04.11 「はま寿司」で飲む 2回目

● 帰りにまた「はま寿司」で飲んだ。2回目のこととて勝手はわかった。マグロの刺身で飲めるのは「魚べい」にはない魅力。

● アルコールも各種揃っている。前回はうかつにも気づかなかったんだけど,ハイボールもあるんでした。
 刺身のほかにアサリの煮たのも注文。けっこう量もあるんだけど,ちょっと食べづらいか。カウンターだと占有面積がさほどないから,殻からはずすのに格闘するには好ましくない。

● 前回の格好いいオッサン,今日は見かけなかった。前回を思いだして,格好いいというのは,じつに相対的な概念なのだなと思う。
 あのオッサンの格好よさは,ここで飲むからこその格好よさだ。中年だろうと,腹が出ていようと,格好よくなるシチュエーションっていうのはあるんだね。
 そういうところにばかり身を置こうとしてはいけないんだろうけど。

● 今日は油断して(?)けっこう寿司をつまんでしまった。2千円を大きく超えてしまいまった。飲んで食べて3千円以内に収まっていれば御の字ではあるんだけど,最近はほぼ毎晩こういうことをやっているので。
 いい加減にしないとな,と毎度思うんだけど。

2016.04.11 SNSはルーティンを乱す

● TwitterとFacebookを始めてから,無意味に長くパソコンやスマホを見ているようになった。当然にして,ほかのことをやる時間が圧迫される。
 といっても,その「ほかのこと」というのは,大半がルーティンだ。

● ルーティンが乱れるというのを具体的にいうと,次のようなこと。
 本を読まなくなった。
 サプリメントをずっと飲んでいない。
 ブログの更新をサボっている。

● TwitterとFacebookを始める前は,自分はSNSやらないだろうと思っていた。ひとつには,個対個のコミュニケーションはネットでもあまりやりたくない。
 もうひとつは,のべつ幕なしにスマホを確認することになりそうだと思ったこと。

● 実際に始めてみると,簡単にハマッてしまった。事前の予想なんて自分に関することでもあてにならないものだ。
 が,のべつ幕なしとまでは行かないまでも,パソコンやスマホの画面を眺めている時間は確実に,しかも大幅に増えてしまった。

● が,変化の兆しもある。これまたいいことなのかどうかはわからないんだけど,Twitterでフォローしている人たちのツイートを読まなくなった。
 Facebookは友だちがわずかしかいないので,すべてに目を通しているけれど。

● ただ,どいういうわけだか,自分のツイートや投稿を何度もチェックしてしまうんだよね。“いいね”や“リツイート”がされるされないに関わらず。
 どういうわけだろう。そういうふうにさせる何かがTwitterやFacebookにはあるんだよね。

2016年4月11日月曜日

2016.04.09 「登竜」で飲む

● 「居酒屋じゃないところで安く飲む」を続けている。たぶん今回が最後になる。
 というわけで,飲兵衛が今夜も行く。今回は氏家は「登竜」の夜の部に。

水割りとメンマ
● ウィスキー(富士山麓)の水割りとメンマ,ホルモン炒めを注文。メンマが大量に出てきた。七味をたっぷり振った。これで何杯でも飲めそうだ。
 あっという間に1杯飲んで,お代わりした(ちょっと薄くないかね)。なぜ水割りかというと,これが一番安かったから。300円。

● 登竜,この時間帯もお客さんが入っている。が,酒を飲んでいるのはぼくだけだ。
 ひとりでラーメンを食べている若い女性がはじっこにいる。想像をかきたてますな。これから出勤するお姉さんには見えないしな。
 女性ひとりでも来やすい雰囲気はあるかもしれない。人を選ばない感じ。

ホルモン炒め
● 一方で,ここ「登竜」は夜は居酒屋そのものになる。居酒屋として充分な質量の料理があるのだった。普通に居酒屋だな。ラーメンメニューが豊富な居酒屋。
 スタッフが忙しそうで,ちょっと声をかけずらい。が,居酒屋はそれくらいじゃないと。

● 3杯目はレモンハイ。メンマが大量なのでもう1杯飲まねばいかんか。
 お通しは蕗を甘辛く煮たもの。少し韓国風味も。これも旨い。本格的に飲んじまおうかなぁ。

レモンサワー
● 「食べ」の人はあらかた帰った感じ。これから居酒屋タイムに入るのか。いやいや,まだまだそうではないようだ。お客さんがどんどん入ってくる。「食べ」の人たちだ
 お客さんのかなりが,年配者のカップルだ。夫婦には見えないカップルもいる。悪くない感じ。
 皆さん,食欲旺盛。年齢を考えたらかなりすごい。

● この光景を見て,ぼくの頭にこだまする言葉は「健全」。この人たちの共通点がひとつあって,それはネクタイをしていないこと。健全は田舎あるいは地方にあるのかもしれないな。

しなそば
● レモンサワーもお代わり。これで酒代だけで1,700円か。よぉし,本格的に飲んでやるか。ぼくのあとに,「飲み」のお客さんが来るまで。
 と思ったけれども,水割り2杯,レモンサワー2杯で打ち止め。しなそば(登竜で一番安いラーメン)を喰って〆。3,000円でお釣りが来た。
 結局,ぼくが出るまで,「飲み」のお客さんは来なかった。

2016.04.06 Facebookの“いいね”

● Facebookで“いいね”してもらえると,その人の“友だち”すべてのタイムラインに自分の投稿が表示される。Twitterの“いいね”とはだいぶ違う。ジワリと拡張効果がありそうだ。

● 数百人の“友だち”がいる人の“いいね”にはけっこう効果がありそうか。
 といっても,そういう人たちはタイムラインを読むのではなく,リストを作っているはずだよね。
そうじゃなかったら収拾がつかなくなるもんね。

● その,Facebookで数百人とか千人超の友だちがいる人なんですけどね。いわゆる著名人じゃなくても,数百人程度の友だちがいる人はけっこういるようだ。
 リアルの付き合いがなく,Facebookだけでコミュニケーションというのは当然あっていいんだと思うんだけど,数百人の友だちのうち,カバー写真を変更しているだけの人がけっこう多かったりもするんだよねぇ。
 って,そんなことを調べているオレはどんだけ暇なんだ。

● ぼくはまだ6人しか友だちがいない。リアルでも何らかの接触があるか,少なくともかつてあった人たちだ。
 にしても,少ないね。人付き合いに重きを置いて置いてこなかったっていうか,人付き合いが嫌いだったっていうか。

● 自分の投稿を拡散するために,友だちの多い人に友だちになってもらうっていう戦略はあるんだろうな。
 が,それって外道だろう。Facebookの設計もそれを宗としているわけではなさそうだし。

2016.04.05 「魚べい」で飲む

● さくら市氏家に「魚べい」ができた。今月1日に開店。「元気寿司」の廉価版ですな。
 その「元気寿司」も近くで営業を続けてきた。が,さすがに両立は難しいようで,「魚べい」の開店と「元気寿司」の閉店は同時だったようだ。

● 開店まもないから,ご祝儀もあるのかもしれないけれども,大変な賑わいだ。機械でチェックイン(?)をして,自分の番号が呼ばれるまで待つ。

● 「元気寿司」と「魚べい」の違い。「元気寿司」はお客から見えるところ(レーンの内側)にスタッフがいて,スタッフに注文を出す方式なのに対して,「魚べい」は客から見えるところにスタッフはいない。回るレーンもない。カウンターと椅子が並んでいるだけだ。
 注文は,パネルで行う。奥の厨房から新幹線の形をした列車に乗った寿司が届く。

● 勘定するときもパネル。店員を呼ぶときもパネル。だから,お客は一切声を出す必要がない。没コミュニケーションですむ。
 値段が100円均一というよりも,この没コミュニケーションをサービスだと受けとめる人が多いと思う。ぼくもそうなんだけど,直接的なやりとりを面倒なもの,できれば避けたいものと考えるのは,悪い意味で大衆的かもしれないな。

● 角ハイボールを注文。370円。220円の海藻サラダ。さらに,はるまきと茶碗蒸し。酒もレモンハイに変えてもう1杯。
 あと,何皿か食べて,2,610円になった。
 「はま寿司」のほうがつまみの種類が多い。特に,マグロやカツオの刺身がないのはちょっと残念というか,解せない感じがある。
 普通の(回らない)寿司屋に行ったときでも,まずイカを切ってもらって少し飲む。ま,少しじゃなくてしこたま飲むかもしれないけれども,最後にちょっと寿司をつまんで帰るというのが,定番ではないか。

● でも,寿司には大いに満足した。100円均一。ぼくにはこれで充分に旨い。

2016.04.04 再び,「はま寿司」へ


● というわけで,初めて回転寿司屋で飲んだ話。っていうか,大人の食事。
 さくら市は氏家の「はま寿司」で。この寿司屋は百円均一を謳っている回転寿司のひとつ。

● まず,芋焼酎のお湯割りを。つまみはポテトフライと鶏の唐揚げ。焼酎は300円。ポテトフライと鶏の唐揚げは,それぞれ150円。これだけで帰れば600円ですむ。
 が,それですむはずもなく,マグロの刺身を追加し,生ビールを飲んだ。マグロ刺身は200円,生ビールは480円。これで帰れば1,280円。

● 結局,そのあといく皿かつまんだ。1,705円。飲んで食べて大人の食事が完結する。これでこの値段ならばとりあえず,文句はない。
 ほかに,ワサビ茄子,アサリの蒸し焼きなど,だいたい200円どまり。汁物もいくつかある。汁物で酒を飲むのは旨いからなぁ。

● サイドメニューを注文してくれるお客さんはありがたいはずだ。特にアルコールを注文するお客は店側にすれば美味しいだろう。酒だけは回転寿司屋だからといって,特に安いというわけでもない。
 でも,こっちからしても「はま寿司」は美味しそうだぞ。和風居酒屋だね。肴に刺身があるのは大きいや。格安居酒屋は「はま寿司」に極まるか。

● ぼくはカウンターの隅っこに案内された。すぐあとに,男がやはりひとりで隣に座った。歳はぼくより若いか。
 どうも出稼ぎというか,長期の出張で,単身でビジネスホテルに泊まりこんでいるような雰囲気を漂わせている。つまり,日本経済の中核を担っている人のように思われた。

● 「はま寿司」で飲むのも手慣れた感じのようだった。瓶ビールを注文。パネルからマグロの刺身を注文。
 自分の世界を作っている。作るというか,自ずとできあがるという感じ。週に一回か二回,ここに来てささやかに疲れを癒やすんだろうか。

● 吉行淳之介のエッセイのひとつを思いだした。立ち飲みの酒場に肉体労働者とおぼしき男がやってくる。チュー1枚。出てきた焼酎をスーッと飲んで,代金の50円玉を置いて帰っていく。そんな話(だったと思う)。
 吉行さんはそこにダンディズムを見ていたのだ(ったと記憶している)。

● 彼は長っ尻のようだったけど(ぼくのほうが早く退出),形はできていて,そこにダンディズムのレッテルを貼っても,さほどに違和感はない。
 ぼくは勝手にそんな受けとめ方をしてみたけれど,ひょっとしたら違っているかもしれない。近くに自宅がある人なのかもしれない。

2016年4月5日火曜日

2016.04.04 いっきに満開

● 花(桜)の命は短い。だから,花は人間(の主に女性)になぞらえられることがある。乙女の旬も短くてはかない。あたかも満開になった桜があっという間に散るがごとくだ。
 が,花は来年も必ず咲くことがわかっている。ゆえに,花の命は悠久だ。人間になぞらえてはいけないものだ。
 花には一回性がない。人間にはある。

● 若い頃は自分の終期が見えなかった(今でも見えているわけではないけれど)。花よりも自分の寿命が長い。何度でも見られる。今年の花を見逃したところで何ほどのことがあろうか。
 けれども,この歳になれば,人ひとりの一生より桜の樹木のほうがずっと長命であることが納得される。

● 咲いては散る桜の花の前において,ぼくらの一生はあまりにはかない。

● ではおまえの寿命を倍にしてやるよ,と神さまに言われたら,ありがとうございますと受けるか。
 謹んでご辞退申しあげたく思う。はかないからこそ,何とか生ききることができる。

2016.04.04 居酒屋じゃないところで安く飲む

● B級グルメというときに,最初に頭に浮かぶのは居酒屋グルメだ。若い頃はよく飲んだ。だけど,居酒屋にも行かない(行けない)日々が長く続いた。
 その代わり,ディズニーランドや海外に行ってたんだけど。つまり,小さい子どもが家族のメインだった時期。

● 数年前からまた居酒屋を楽しめるようになった。チェーンの居酒屋でぼくは充分だ。出てくる料理はだいたい旨いと感じる。ブラックの誉れ高い「和民」にしても,出てくる料理に不満はない。
 が,しばしば行くとなると,居酒屋といえども飲み代がバカにならない。

● ということになると,もっと安く飲めるところはないかと考えるのが,飲んべぇのサガというものだ。じつは,めっちゃ旨くてめっちゃ安い居酒屋を知っている。あとうことなら,ずっとこの店に通いたいなと思っていた。
 なんだけど,転勤になってその店が遠くなった。遠くなったくらいが何だ,行けよ,と思うんだけど,仕事帰りに気安く寄れるのがいい。あるいは,休日にフッと飲みたくなったときにサッと飲めるのがいい,と。

● そういうことになってくるとだね,居酒屋の看板は出していないところで飲むことを考えるわけですね。
 まずはサイゼリヤ。ワインが500㎖のデキャンタで399円。マルゲリータピザがやはり399円。その他もお馴染みの安さ。
 が,何度か食べているうちに,実質価格はそんなに安くないんじゃないかと思うようになって。しばらく行っていない。

● 次は吉野家。最近,酒メニューが充実。そこで一度行ってみた。ハイボールを「ピリ辛白ネギ」で飲んでみた。が,どうも感心しなかった。何がいけないかというと,冷やしすぎてるんだよね。ひょっとすると,炭酸をいれてラップした状態で冷凍庫に入れといたんじゃないか,と思うくらい。
 いろいろと意見はあるんだと思うんだけど,ぼくは吉野家の牛丼や最近復活した豚丼の肉はかなり旨いと思っているんですよ。
 だけど,肝心な酒がこれではいただけない。角ハイボールが350円。この値段はいいとして,せっかくの角が死んじゃってる感じがする。

● もう一点。吉野家はお客の回転の速さが肝。ぼくもササッと食べてササッと出るのが常。けれども,酒を飲むとどうしたって長っ尻になる。
 これがね,店側に申しわけないような気分なる。そんなにゆっくり何杯もお代わりするという封にはならない。

● ラーメン店はどうか。たいていのところでビールを出している。吉野家同様,アルコール関連メニューを充実させる動きにあるようだ。ありがたいトレンドではある。
 しかも,“お疲れさまセット”とか“ちょい飲みセット”がある。生ビールの中ジョッキと何品かのつまみをセットにして割安感を出してたりする。
 まず,これを飲んでもらって,そのあとラーメンを一杯食べてもらえば,店側とすれば売上げが倍になる。

● つまみの質が店によってだいぶ違う。基本,麺が旨いところはこうしたつまみも旨い。逆も真。次から次へと試しているわけではないけれども,氏家の「みやこ家」のネギ焼豚でビールを飲むのは楽しみだ。
 ただし,居酒屋ほどガッツリ飲むには向かない。店側としても,酔っ払って大声をだすほどに飲んでもらったのでは迷惑だろう。
 ま,これはサイゼリヤでも吉野家でも,非居酒屋で飲むときの大前提だよね。ガッツリ飲むつもりならば,最初から酒を売る店に行くべきだ。

● 最後は回転寿司屋。じつは今夜,回る寿司屋で酒を飲むことをやってみた。回転寿司屋のいいところは,つまみに魚があることだ。マグロの刺身とかがある。
 日本人にはね,これが嬉しい。たとえ飲むのは日本酒ではなくハーボールであっても酎ハイであっても,肴に魚があるのは嬉しいものだ。

● というわけなんだけど,開店寿司屋にしてもラーメン店にしても吉野家にしても,酒はさほどに安いわけではない。
 むしろ,メニュー(料金表)を見れば,これで儲けさせていただきますよと高らかに(?)謳っている。
 お金のことだけを考えるのなら,家で飲むのが一番だ。

2016.04.03 魚より肉が好き

● なんだけど,魚が嫌いなわけではない。だから,回転寿司にはしばしば行くわけですね。回転寿司にはね。

● 旨い魚を食べようとすれば,青森や函館,富山や気仙沼に行けばいいのか。高級品が集まる築地に行ってみるか。
 って,そこまでする情熱は,魚に限らず,ないわけですよね。時間とお金をかけてわざわざ遠くの産地や市場に行くなんてね。

● 大昔,若気の至りで,ちゃんぽんを食べるためだけに,寝台特急に乗って長崎まで行ったことがある。昼着いて,その日の夜には帰りの寝台特急に乗った。
 この話,けっこうそちこちで吹聴してるんだけど,若気というよりもある種の気取りがあるよね。これがダンディズムだっていう愚かで手軽な思いこみがチラチラ透けて見える。
 今思えば,かなり恥ずかしい。

● 旨いものを喰うためなら千里の道も遠しとしないという輩は今でもいて,そういう人が書いた体験記がけっこう読まれたりもしている。
 が,ここでもダンディ気取りがチラッチラッと見えて,わりとぼくは冷淡だったりする。勝手にやってろ,みたいな。

● であっても,どうせなら旨い魚を喰いたい気持ちはぼくにもある。ただ,その気持ちが人より少し弱いかもしれないと思うことがあって,そうだとすればその理由は次の2つだ。
 ひとつは,自分が味オンチだと自覚していること。味オンチにチョー旨いものを喰わせても仕方あるまいよ。
 もうひとつは,ケチ根性だ。旨くても高いんじゃ腰がひけてしまう。

● 旨いものは高い。このテーゼはとりあえずの法則として認めてよい。5の味から9の味に持っていくのに要する費用が100だとすれば,9から10に持っていくには1000はかかるだろう。
 だから,旨いものを食べるのにはお金がかかる。とはいえ,10の味のものを自分に喰わせたいとは思っていない。

● たまたま,今日,宇都宮のオリオン通りにある「出世街道」という店に入った。この店があることは以前から知っていたけれども,名前が「出世街道」だからね。いまさら,あやかっても仕方がないしね。
 入ってみれば,大衆食堂っぽい気安い雰囲気(メインは夜のほうだと思われる)。若い男性がひとりで食べに来ていたり(これから「出世街道」に漕ぎだすんだろうな。いや,漕ぎださないのかもしれないけど),家族連れや年寄りのカップルもいる。

● 丼ものと定食。刺身定食やマグロ丼など,魚がメイン。トンカツ定食やカツ丼もあるんだけど。山かけ丼を注文。690円。
 びっくりするほど旨いというわけではないけれども,普通に旨い。マグロと山芋なんだから,不味いはずがない。

● で,自分にはこれで充分なんだなと思った次第です。
 ひょっとすると,スーパーでマグロの刺身と大和芋ときざみ海苔を買ってきて,自分で作っても旨いのかもしれない。今度やってみよう。

2016年4月2日土曜日

2016.04.02 桜狂想曲の季節

図書館敷地の桜
● 北国栃木にもそろそろ桜の季節。ぼくの地元でも四分咲きくらい。ちょっと狂おしいような,妙な気分にさせられる数日間がやってくる。

● とはいっても,たかが桜だからな。桜の名所は数々あれど,わざわざ時間をかけて,車を運転して(つまり,排気ガスをまき散らして)見にいかなくてもよさそうなものだと思っている。

ちょっ蔵広場近くの公園の桜
● たいてい,住んでるところの近くに鑑賞に耐える桜の樹があるはずだ。わが家の近くだと,まず高根沢町図書館の一本桜。見事なものですよ。充分ですよ。
 次は,ちょっ蔵広場の近くにある小公園の桜だ。
こちらには三本ほどあったと思うが,わざわざ数えるような無粋な真似はしていないので,ひょっとすると四本かもしれない。

● ぼくは戸外で酒を飲むのはイヤなタチで,花見をやる人の気がしれない(ただ,わが家の近くで花見をしている人を見かけたことは一回もない)。20代の頃は嫌々付き合ったことがあったけれども,30歳を過ぎてから花見をやったという記憶はない。
 わざわざ桜の名所に出かけていくというのと,花見酒が好きというのが,ぼく的にはダブって見える。

● もっというと,若い頃は桜それ自体にほとんど興味を向けなかったような気がする。来年も咲くんだから,今見なくたっていいや。
 ところが,その来年があと何回あるかという年齢になってしまった。桜なんて近くにあるでしょ,それで充分でしょ,というときに,それでもその近くの桜を見に行くという含意が前提にあるわけで,これは自分の中ではちょっとした変化なのだ。経年によるものなんだけどね。

2016.04.02 高根沢名物(?)焼きちゃんぽんを食べてみた

● 宝積寺駅東口にある「ちょっ蔵食堂」で,高根沢名物(?)の焼きちゃんぽんを食べてみた。高根沢の町おこしの目玉のひとつにしようと,町当局は考えているようなのだが。
 キャベツ,にんじん,イカゲソ,ほうれん草,もやし,豚肉,カマボコ,椎茸,赤ピーマン。具は以上。そこに紅ショウガ。
 麺はどこぞの製麺屋の麺を使用していると思われ。700円。

● 自分で作ろうと思えば作れるだろう。秘密はない。普通に旨い。率直に言うと,一回食べたら気がすんだ。

● ぼくの薄い理解によれば,この焼きちゃんぽんは町の投げかけに応じて,高根沢高校の生徒さんたちが考案したものだ。
 ならば,まずは高根沢の住民が自ら食べて機運を盛りあげれば,その機運に誘われてよその人たちが食べに来てくれるだろう。いきなり,町のフラッグになるわけはない。

● ただね,もう少し,基本的な味をブラッシュアップしないとリピーターを獲得することは難しいのではないか。
 たとえば,「みやこ家」さんのような麺を売ることを本業にしているところで,この焼きちゃんぽんを扱うことは考えにくいように思う。

● 正直な話,宇都宮の餃子だって,特に旨いわけじゃない。が,宇都宮の餃子は滅多にない成功例になった。
 ちゃんぽんは餃子ほど何度も食べたくなるかどうか。一回食べたら気がすんでしまうようではダメだ。って,今頃になって初めて食べたぼくが言うようなことではないけれど。