2016年10月4日火曜日

2016.10.04 定年が楽しみだ 2

● 日本の組織(に属する人たち)は,いったん組織を離れた者に対しては冷淡だ。退職後,元の職場にやってくる人は何人か見たことがあるけれど,何でそんなことをするのかと思っていた。来なけりゃよかったと後悔するに決まっているではないか。
 そりゃ,役員になって辞めたような人は邪慳にはされないかもしれないけれども,歓迎はしてないよとわかる振る舞いをされるはずだ。歓迎などされるはずがない。

● それでいいのだ。老害というのはたしかにある。ある年齢になったら隠居して世間に口出ししないのが,老人のたしなみの第一にくるものだろう。
 今の若い衆はどうとか,昔はどうだったとか,美化された記憶と実態以上の英雄にしてしまった自分を世間に晒すのは,どう言いつくろってみても,ウスミットモナイと言うしかない。

● だから,ぼくも辞めたらそれまでいたところとの接触は一切持たないつもりだし,そうしてもらった方が相手もありがたいだろう。
 同期も含めて,仕事で一緒だった人たちとの付き合いは断つ。というほど,気張っているわけでもない。もともと,そういう関係をぼくはほとんど持っていないわけだから。

● 今までの鬱陶しさをリセットできるのが定年だ。リセットできるだけでもいいのだが,定年後の時間を使ってやってみたいことはいくつかある。
 その多くは,できる範囲で今でもやっているのだが,そのために圧倒的な時間を注げる期間がもうそこまで来ている。だから,定年は楽しみだ。

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