● 宇都宮の某所だと思う。そこに3棟の朽ちそうな長屋があって,そのひとつをぼくは借りている。近くに友人がいる。ので,その近くの長屋を借りたのだと思う。
でも,夢のなかでその友人が登場したことは一度もない。さらに言うと,某所に友人宅があるのは事実なんだけど,長屋なんかは当然ない。夢のなかに出てくる風景も現実の某所とはまったく違うものだ。
でも,そこは某所なのだと夢のなかでは確定している。
● ぼくには自宅もあるのだ。自宅に帰るのはけっこう面倒で,まずバスに乗らなければならない。さらにバイクに乗って帰るのだ。
だから,その長屋を借りたことに合理的な理由なんてないのだ。友人がいるといっても,会ったことはないのだし,長屋の他の住人ともぼくは会ったことがないのだ。お互いに避けているようなのだ。
● その夜は雨が降っていた。ぼくはその某所で酒を飲んだようだ。当然,一人で長屋に泊まった。泊まったのはいいんだけど,早くに自宅に戻らなければならない。
帰りたくはないんだけど,帰らなければならない。バス停まで歩いて行った。ら,バスがぼくを追い越して行った。その先,道路は90度の曲がり角になっている。走って追いかけたけど,間に合わなかった。
● 悄然として,バス停を過ぎ,ひとつ先のバス停まで歩こうと思った。途中に,妙な建物があった。お寺のようでもあり,「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋のようでもある。
入ってみることにした。入場料を取られたようだ。真ん中に登りの道がある。そこを登っていくと何かいいことがあるらしい。爺婆たちが登っていく。
● ところが,近づいてみると,登り坂なんてものじゃない。ほとんど真上に登っていく感じだ。スパイクが細かく出ていて,そこに足をかけて登っていくのだけれど,手も使わないと登れない。
ところが,爺婆たちは足だけでスタスタと登っていく。どうなっているのだ?
● しかし,すぐに登りきって展望台のような建物に着いた。そこから四方を眺められる。四方を眺めなければいけない仕来りのようなのだ。
でも,霧がかかっていた。何も見えない。これじゃもう間に合わないな。電話しなくちゃいけないな,と思っていた。
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