● 音楽を聴くんだったら,やっぱり生がいい。音も含めて,得られる情報量が数段多くなる。
しかし,生はお金と時間がかかる。チケットを買わなければならないし,ホールまで自分を運んでいかなければならない。
● 幸い,クラシック音楽について言うと,アマチュアの演奏活動が圧倒的に隆盛なのが日本の特徴で,その水準には端倪すべからざるものがある。その演奏を聴いて何らかの不足感を覚えることは,ぼくの場合はあまりない。
ので,アマオケの演奏を中心に聴いている。おおよそ,それで満足している。
● あとは,オーディオ環境をそれなりに整えて(といっても,今どきだったらミニコンポで充分だと思うが)CDを聴けばよい。聴く人が聴けば,CDからでも充分な情報を拾えるはずだ。
急いで付け加えておくんだけど,ぼく自身は「CDからでも充分な情報を拾える」人では,どうやらないっぽい。それゆえ,わりと頻繁に生演奏に接したくなるのだ。
● オーディオ機器についてさらに駄弁を弄すると,ハイレゾ対応なら言うことはないけれど,対応していなくても別にかまわないと思う。
レコードやカセットテープなど,アナログ復帰の動きがかなりクッキリとあるんだけれども,すでに膨大なレコードを持っている人でもない限り,この動きに追随するのは,ぼく一個はお勧めしない。
この分野ではデジタル化を徹底するのがいい。音楽を聴くというその一点だけのためにでも,パソコンを買うべきだ(ただし,最新型である必要はまったくない)。それだけの価値はある。
● レコードで聴くと音が柔らかいとかまろやかに感じるという声がある。その柔らかさっていうのは,ピントが微妙に合っていない写真に感じる柔らかさと同種のものではないかと疑っている。
要はシャープじゃないってことで,柔らかいよりもまずはシャープである方を優先すべきだ。シャープさの中から立ち現れてくる柔らかさが演奏の柔らかさなのであって,全体が柔らかいのは,たんにピンぼけているのだ。
録音技術の問題もあるんだけど,それを言いだすときりがない。
● と言っておいて何なんだけど,ぼくはミニコンポすら持っていない。
強いていえば,ノートパソコンに外付けスピーカーをつないでいるんだけど,パソコンの回路のみで音を鳴らしてみたって始まらない,っていうことくらいは知っている。これはYouTubeを聴くためのもの。
● それ以外はどうしているかというと,SONYのWALKMANですませている。外ではイヤホンで,家ではヘッドフォンで。
ただし,家で聴くことはほとんどないので(これがミニコンポも買わないでいる理由),自分は本当に音楽が好きなんだろうかと疑いたくなることがある。
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