2018年1月6日土曜日

2018.01.06 香港のそちこちを歩いてみる

● 旺角を歩いてみる。東京でいえば,新宿であり,秋葉原であり,池袋であり,錦糸町であり,他のどれでもある。ただし,銀座や神楽坂ではない。
年寄しかいない街が香港にはあるのか。
 街の風貌は変わってきているが,それでも返還前の香港が垣間見える。初めて香港を訪れたときの,日本じゃないところにきたという強烈な印象を思いださせる。圧倒的な人口圧。歩行速度の速さ。人種の多さ。それらが生みだす活気(のようなもの)。

● 人口稠密は今も変わらないが,今の香港人はゆっくり歩くようになっているし,白人がいなくなったし,街からセカセカ感が減ったように思えるが,それでも旺角に来ると,まっすぐには歩けないような,ウカウカしていると何度でも人にぶつかるような,あぁ香港にいるんだなぁと実感できる。
 相方がショッピングセンターのトイレに行って,感に堪えた様子で帰ってきた。なにゆえにというと,トイレの待ち時間が短いのだ,と。個室で化粧を直している人なんかいなさそうだ,と。

● 尖沙咀に戻って,重慶大厦(チョンキンマンション)の裏手あたりを散歩。重慶大厦は化粧直しをされてて,かつての魔窟(?)的な趣はなくなったが,1階には両替屋が蝟集してるのはかつてと同じ。
 日本語の提灯を出している店があった。日本人にアピールしているわけではないと思う。こうした日本的な風情(?)を愛でる香港人が一定数はいるんだろうか。

● 香港に来たからには,一度はスターフェリーに乗らねば。以前はトークンを買った。次にコインを投入する方式になり,今はオクトパスで乗船できる。
 着いた先の中環は,香港で唯一,香港らしからぬエリア。下町臭がない。東京に比すれば銀座。

● 中環からは地下鉄で再び旺角。夜の旺角は香港人の天真爛漫さが横溢している。素人の大道芸や歌や踊りが10メートルおきに展開中。人のことなんか気にしない連中だから,それぞれが大音声でやっている。
 若者だけじゃなくて,中年も年寄りも男も女も,同じフィールドで弾けているのが,何とはなしに微笑ましい。

● また,ホテルのある尖沙咀に戻ってきた。ネイザンロードを外れて,裏道を歩いてみる。
 吉野家があった。香港の吉野家はファストフードではないんでした。“料亭よしの”とまではいかないにしても,わりと高級店の趣。ので,ぼくらは入らなかった。

● で,夕食を食べたのはこの店。焼きそばを。ビーフンの焼きそば。具はほとんど入っていない。
 旨いからいいんだけど,問題は値段だ。日本円にして千円もするのだ。大衆食堂だ。料理を置くときにもドサッと投げだすように置くのだ。それを咎めるつもりは全然ない。
 しかし,それで千円も取るのだ。ネイティブは文句も言わずに払っているのだった。つまり,これが相場らしいのだ。

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