● というわけで,初めてホテルの近くを歩いて,その後にチェックイン。238号室。わが家的にはギリギリの贅沢だと思われる。と,引いた言い方をするのは,決定権は相方が握っているからだ。
行き先を決めるのも,ホテルを決めるのも,すべて相方がやっている。一応,ぼくの都合も訊くんだけど,行き先の変更などはたぶん認めてもらえない。
● ただ,相方が自分で決めるときに,ぼくの嗜好も織り込んでくれているとは思う。リゾートはアーバンリゾートに限る,というのもわかってくれているだろう。
自分も買い物が好きだから,買い物天国の東京は歓迎するところでもあるだろうし。
● 相方がホテルを決めるとき,最も重視するのはコストパフォーマンスだ。ギリギリの贅沢なんだから,当然にしてそうなる。ネットを見て,安い宿泊プランを探してるらしい。で,それがうまく見つかると,ねぇ,出かけない? となるわけだ。
とはいえ,宿泊するホテルがばらけることはない。かつてはウェスティン,それがインターコンチネンタルになり,最近はシェラトン都になることが多い。
● とはいえ,ホテルなんて寝るだけなんだからビジネスホテルでいいだろう,ということにはならない(ぼくは典型的にそう考えるタイプだ。カプセルホテルで何の問題もない)。いくつになってもお姫様気分を味わいたいものらしい。上げ膳据え膳で,掃除もやってもらって,いつもの家事から解放されたいとも思っているだろう。
そのためには客室はある程度の広さを確保していなければならないし,ホテルの知名度もあるに越したことはない。誰も知らないホテルではお姫様気分に到達できない。
● あと,わりと外資系が好きだな。帝国ホテルに泊まろうという発想はないっぽい。昔,ニューオータニに泊まったことがあったけれど,あとが続かなかった。
外資に弱いのが相方の特徴といえる。
● シェラトンはスターウッドの一員で,かつてはだいぶ無理をしてスターウッドプリファードゲスト (SPG) のプラチナ会員にまでなったことがあった(子供が小さかった頃,舞浜のシェラトンをだいぶ使った)。
が,シェラトン都を予約するときに,SPGを通すことはないらしい。SPGを通してしまうと,格安プランが使えなくなるらしいんだな。目先の価格を重視。
● 1日に何度も入浴してリラックスしたいとも思っているようだ。ホテル側も心得ているようで,ひと頃は,シャワーブースを設けるとか,シャンプーやボディソープに凝ってみたりとか,そうした動きが目立った。今は一段落しているようだけど。
シェラトン都の浴室は昔ながらのカーテンをバスタブの内側に引いてシャワーを使うタイプだ。それで不満はないのかと思うんだけど,相方は満足しているらしい。お湯が溜まるのが比較的速いのと,相方はかなり小柄な方なので,バスタブが多少小さくても,格別の不都合はないことによると思われる。
シャワーもいわゆるレインシャワーを味わえるタイプのもので,それも影響しているかもしれない。
ちなみに,ぼくはカプセルホテルで不満を感じないくらいだから,自分は今とんでもない贅沢をしているという気分に包まれるわけだ。
● けれど,コストパフォーマンスを考える際に,第一の要因となるのは,いわゆるラウンジがあるかどうか,だ。そのラウンジで食事までできるかどうか,ラウンジは静かで落ち着けるかどうか。
そこが決定要因になる。ラウンジを使うにはクラブレベル(エグゼクティブフロア)に宿泊しなければならないとしても,その都度,ホテル内のレストランで食事をすることに比べれば,ずっと安くあがるからね。
● その一点において,目下のところはシェラトン都が第一候補になるらしい。かつては,ラウンジがなかった。その頃は1階にある“ラウンジ バンブー”が使えたらしい。ただし,飲み物だけ。
その頃,ぼくは行ったことがなかったんだけど,飲み物だけというのが相方のお気に召さなかった。
● ラウンジができてからこのホテルへの評価は一変した。ゆったりしている。テーブル間の距離も充分に取られている。
しかも,比較的空いている。したがって静かだ。外人が多いというのも,相方的には高得点だろうと思う。
何より,出てくる料理が丁寧に作られている。ホテル内のレストランで供されているものとさほど変わらないのではないか。
ホテルによっては明らかに原価を落としていると思われる料理を,ラウンジに出しているところもあるのでね。そうするのが料金相応であることはわかるので,シェラトン都は良心的だなと思いますね。
● そのラウンジで酒を飲むのは,やっぱり贅沢感がある。セルフサービスになるんだけど,ぼくのような飲兵衛にはその方がありがたい。いちいち頼むんじゃ,遠慮しぃしぃ飲むことになってしまう。
最近お目見えしたのは餃子。タレはない。そのまま食べる。今日の初体験はココナツカレーだ。レンコン,ヤングコーン,パプリカ,ズッキーニ,さつまいもの5種がザックリと入っている。辛味もちょうどいい。マグロのスモークなんてのもあった。これも初体験。
が,一番旨いのは何の変哲もない野菜スティックだ。ニンジン,キュウリ,ダイコン,セロリの4種。ホテル特製のマヨネーズで食べる。これがハイボールにピッタリだ。以前は4種をセットにしてカクテルグラスに入れていた。今はまとめてトレイに置いている。それでいいと思う。スタッフの負担が軽減される。
● というわけで,1日目の夜はゆっくりと飲んだ。ただし,2杯で満足してしまった。弱くなったのか。濃いめに作りすぎたのか。
あるいは,体調が十全とはいえない状態なのか。そんなことはないと思うんだが。
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