● 新橋の「味の時計台」で味噌ラーメンを食す。相方は昨日も一人で来たらしい。甘めの味噌がとてもいい,というんだけど。
● 従業員はほぼ全員が台湾とかの中国系。かなり前からだ。
今どきは,それがあたりまえになっているねぇ。しかも,それで別段,支障はない。日本の大衆店のサービスは維持されている。
● 「味の時計台」は昔は宇都宮にもあって(4号線沿い),小さかった息子を連れてしばしば行っていた。その頃から相方はアジトケが好きだった。母親が好きなものは子供も好むから,息子もアジトケのファンだった。
● が,撤退してしまってだいぶになる。撤退した理由はお客が減ったことだろう。隣に「石焼らーめん火山」がオープンしたことが大きかったかな。
その「火山」も今はない。
● この業界の栄枯盛衰はめまぐるしい。理由は2つあると思う。
ひとつは,お客に飽きられるということ。まったく変えないでいると,お客は飽きる。その速度はかなりのものだ。
昭和50年頃までは外で食べること自体が非日常だった。ハレがましいイベントだった。特に田舎においてはそうだった。その頃は不味くてもお客は受け入れていた。家の食事はもっと粗末だったからだ。
● が,今はそうじゃない。たとえば冷凍食品ひとつ取っても,とんでもなく旨くなっている。外で食べる食事が不味かったら話にならない。旨いのは最低限。
旨いのがあたりまえだ。あたりまえは飽きやすいものだ。
● もうひとつは,この世界は微差が大差だということ。わずかな差が勝負を分ける。旨いというあたりまえの中のわずかな差。
その微差をかぎ分けて,お客は一斉に移動する。サーッと去って,別のところに群がる。
● とはいえ。宇都宮の「味の時計台」はなくなったけれども,「味の時計台」はそちこちにある。たしか那覇にもあった。
「火山」も4号線沿いの店がなくなっただけで,県内に何店舗もある。
● で,新橋の「味の時計台」なんだけど。シコシコ麺で噛みごたえもいい。汁も独特だ。つまり,自分の立ち位置はしっかりと確保している。
それは認める。認めるんだけれどもね。
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