2017年5月5日金曜日

2017.05.05 東京散歩-高輪

● シェラトン都ホテルに泊まっている。このホテルに来るときは,湘南新宿ラインで恵比寿,恵比寿で山手線に乗り換えてひと駅。目黒からホテルの送迎バスに乗る。
 ので,ホテル周辺の地理が頭にない。アクセスラインが線としてあるだけだ。

泉岳寺
● 高輪がすぐ近くなのに,最近気がついた。かの泉岳寺が徒歩圏内なんだ。では,行ってみよう。相方は新宿で買物をするという。
 一人で東京を歩けるのは,相方には申しわけないことながら,ちょっと嬉しいぞ。これはお互い様であろうけどね。

● ところが,スマホがない。Googleマップが使えない。予めネットで地図を確認して出かけた。けど,この確認がかなり大雑把。
 最初から道を間違えるのを前提にしている。今日は時間もあるので,いくら間違えてもいいやと思っている。

国道1号線沿いにマンションが林立する。栃木にはない風景だ
● 国道1号を歩いた。明治学院を過ぎてなおも歩く。地下鉄の高輪台駅があった。この時点で方向が違っていることはわかった。ままよ。高輪プリンスの方角に曲がってみる。
 途中まで遊歩道になっている。このあたりの戸建て住宅,資産価値はどれほどなのか。という,貧乏ったらしいことを考えてしまう。ほんとに貧乏ったらしい。

● 御殿山と呼ばれるらしいエリアに出た。このあたり,緑が多い。歩いていて気持ちがいい。
 ソニー歴史資料館があった。開館しているのかどうかわからなかった。素通りしてしまった。あとでネットで確認したら,「事前のご予約がない場合はご見学いただけません」とのことだったので,どっちにしても見学はできなかったわけだ。

● ぼくは田舎生まれの田舎育ちで,現在も田舎に住んでいる。田舎には緑なんて売るほどある。それゆえ,緑があたりまえになっていて,特にありがたみも感じない。
 東京の緑は基本,人工のものだから手入れが行き届いている。田舎のそれは自然のものだから,何というのか緑のあり方に秩序がない。
 東京の緑には,東京なりの良さがある。少なくとも,都内に居を構える人が,緑を求めて地方に行く必要はないと思う。

● 台地を降りて広い通りに出ても,並木が美しい。この時期は一番いいのかもしれない。
 あらためて,東京は緑の都市だと思う。都市公園の面積の大小と緑の多寡は無関係だ。欧米の都市をモデルにしない方がいいようだ。

● ぐるっと回って第一京浜に出た。すぐ品川駅。ここまで来ると,グッと庶民色が強くなる。ホッとする。自分はこちら側の人間なのだと思う。身体がそう訴えているっていうかね。
 品川駅の港南口に出てみた。吉野家,見っけ。喰ってくか,牛丼。朝食からそんなに経ってないんだけど。腹も減ってないんだけど。まぁ,いいや。太ってやる。
 待て待て,富士そばもあったぞ。どっちにするかい?

● 結局,吉野家で牛丼+生卵。宇都宮と同じ440円。これが不思議。宇都宮と品川駅前じゃ地代家賃が全然違うだろうに。それ以上に回転率が良くて,地代の高いところほど儲かっているんだろうなぁ。
高山稲荷神社
 昼間からビールを飲んでるオッサンがいた。吉野家だなぁと思う。つまみなしでビールだけのようだった。だったら,コンビニで缶ビールを買って公園で飲めばいいと思うんだが。
 自分はそうしている。これを称してローソンパブという。もし,セブンイレブンで買ったのならセブンパブ。

高輪神社
● 品川駅前に神社があった。高山稲荷神社。新橋の烏森神社を簡素にした感じ。都会の雑踏の中にとにかくこうして神社が残っている。
 もうひとつ。高輪神社。御籤を引いてみた。大吉だった。なかなかサービスいいぞ,高輪神社。

大吉じゃ
● 遠回りの末にたどり着いた泉岳寺。初めて来た。こういうところにこれだけ広い敷地を持つお寺があったのか。もちろん,名前は知っていたけど,もう少しこぢんまりとしているのかと思っていた。何せ,東京のしかもかなり人口稠密なところにあるわけだから。
 赤穂浪士の墓前に老若男女が線香を手向けていた。若い女性が多いような印象。昔からこうして線香が絶えることはなかったのだろう。

● その線香を売る人がいる。土産物を商う人もいる。地方から来てくれれば,宿泊の需要も生まれるだろう。
赤穂浪士の墓に線香をたむける人
 後世の人間が勝手に美化し,勝手に脚色した結果ではあるとしても,赤穂浪士はこうしてずっと多くの人たちに仕事を作ってきたのだ。それだけでも功績は甚大だと思う。

● 帰りは最短距離で行きたい。泉岳寺と高輪高校の間の狭い路地を通って行く。
こんな細道を行く
 ここでも貧乏人的発想が出てきちゃうんですなぁ。この家,古くて資産価値はないんだろうけど,土地を含めると凄いんだろうなぁ,っていう。ったく,貧乏性は死んでも治らんね。

● 高輪高校の隣には東海大学の附属高校もあって,このあたり,文教地区でもある。それからお寺がやけに多い。泉岳寺だけじゃない。寺町だったんだろうか。
覚林寺(清正公)
 時代を少し巻き戻すと,今とはかなり違った様相だったのだろうと思う。

● 東海大学の附属高校まで来ると,清正公大祭の露店が目に入ってきた。昨日よりもずっと賑わっていた。
シェラトン都ホテルの日本庭園
 ここまで来ればホテルはすぐそこだ。なるほど,最短距離で行けば,泉岳寺はホテルから目と鼻の先とは言わないけれども,かなり近かったのだな。1キロ程度か。

● 1号線に沿って歩かずに,横切ればよかったんでした。が,今回に関しては迷って正解だった。街歩きは迷うと楽しくなる。
 時間に余裕があるときには故意にでも迷うべし。故意に迷ったのは,迷うとは言わないかもしれないけど。

● ついでに,ホテルの日本庭園を歩いてみる。庭園というにはだいぶワイルド。といっても,ホテルのことだから手入れは完璧。
 森林浴もできそうだ。でも,ま,森林浴をするなら,わざわざ東京にでなくても,わが家の近くにもっと適当なところがあるわけですがね。

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