2017年11月9日木曜日

2017.11.09 宇都宮の明保野公園-年寄り5則

● 今日は午前中は北風が強かったが,午後には穏やかな日和になった。たまたま,近くに用事があったので,宇都宮の明保野公園に立ち寄ってみた。
 平日の午後とて,閑散としている。こういうところでボーッとしているのは,何より幸せかもしれない。

● そうしながら自分の老後を思った。まだ完全引退はしていないけれども,一線は退いている。退いたあとにボランティアとか社会貢献とか地域振興に力を貸すとか,そういうことはまったく考えていない。
 年寄りの務めは慎んでいることだと思っている。社会や世間に対して具体的な発言をしないこと。するにしても,SNS程度にとどめておくこと。年寄りの発言など,現役世代を足を引っぱるだけだからだ。

● 年寄り5則というのを考えた。自分に言い聞かせている。
1 歳をとってもバカはバカ。
2 年寄りは自分が思っている以上に老いている。
3 この変化の激しい時代,経験知にはマイナスの符号が付く。ない方がマシ。
4 年寄りの社会貢献願望は社会の迷惑。
5 老兵は消え去るのみ。

● ということなので,老後はこういうところでいかにも年寄り然と過ごすのも悪くないかなぁと思う。
 というか,こういう過ごし方をできる時期は老後でもそんなに長くはないのかもしれない。比較的元気で,身体の自由が利かなくてはならないものね。病院の窓から公園を眺めるというのはちょっとね。
 動ける程度に元気で,他に煩いもなく(あったとしても考えないですむ程度で),公園のベンチで頭に浮かんでは消えていくよしなし事を見つめている。人生で一番幸せなわずかな期間になるかもしれない。

● でも,結局やらないと思いますね。動ける間は動いていると思う。何かをやっていますよね。誰の役にも立たないことを。秘やかな自分の楽しみを。じっと座っているということはできそうもない。
 人間は息を引き取るその瞬間まで,頭の中はバタバタしているものなのだろうな。そこを抜けだすことはついにできないような気がする。

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