2017年11月25日土曜日

2017.11.25 久しぶりだ,ホームレスを見た

● ホームレスって最近,あまり見かけなくなった。いなくなったのか,さらに目につかないところに追いやられたのか,ぼくにはわからない。
 今日,久しぶりに目にした。男性のホームレスだった。とあるコンビニの外にいた。外に向かって背中を見せて(つまり,本人は店の方を向いている),俯いたままジッとしていた。
 黒いコートのようなモノを着ているが,半袖だ。背中に破れがあった。下半身の方もボロボロになっていた。

● まさか前に回って顔を見るわけにもいかないので,年のほどはわからない。が,けっこう若いような印象を受けた。
 見事にジッとして動かない。それこそ黒い像になったかのようだった。

● 話かけてみようかと思わないでもなかった。が,他人の介入を拒む風情があった。
 そのうち,誰かが町に連絡して生活保護を受けさせようとするかもしれない。が,おそらく,本人は生活保護を拒否するのではないか。現状を変えることを極端に億劫がるように見えた。

● 仲間もいない。たった一人だ。彼にとっては,世間というのはないのかもしれない。世界=自分,何人の介入も許さないと,消極的に思い決めているような。
 どこかに段ボールの家を建てるなり,古着を手に入れるなり,自ら動いて現状を変えることは考えていないようだ。正常な判断ができなくなった状態かもしれない。

● よほど辛いことがあったのか。それともよほど弱い人なのか。
 が,このままだと彼は死ぬ。人間の身体は冬の野宿には向いていない。

0 件のコメント:

コメントを投稿