今日,久しぶりに目にした。男性のホームレスだった。とあるコンビニの外にいた。外に向かって背中を見せて(つまり,本人は店の方を向いている),俯いたままジッとしていた。
黒いコートのようなモノを着ているが,半袖だ。背中に破れがあった。下半身の方もボロボロになっていた。
● まさか前に回って顔を見るわけにもいかないので,年のほどはわからない。が,けっこう若いような印象を受けた。
見事にジッとして動かない。それこそ黒い像になったかのようだった。
● 話かけてみようかと思わないでもなかった。が,他人の介入を拒む風情があった。
そのうち,誰かが町に連絡して生活保護を受けさせようとするかもしれない。が,おそらく,本人は生活保護を拒否するのではないか。現状を変えることを極端に億劫がるように見えた。
どこかに段ボールの家を建てるなり,古着を手に入れるなり,自ら動いて現状を変えることは考えていないようだ。正常な判断ができなくなった状態かもしれない。
● よほど辛いことがあったのか。それともよほど弱い人なのか。
が,このままだと彼は死ぬ。人間の身体は冬の野宿には向いていない。
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