● 東京から帰りの宇都宮線の車中。小金井行きの普通列車に乗って,大宮で宇都宮行きの快速に乗り換えた。古河で座れた。
ま,そんなことはどうでもいいんだが,小山を発車した時点で,自分の視野に限って,乗客を男女別に数えてみた。男はぼくを含めて3人。女性は8人だった。その多くは10代と20代の若い女の子。
● 外に出ているのは圧倒的に女が多い。男は何をしている? 男は車で出かけるのか。いや,そこに男女差はないと思えるんだが。男は土曜日も仕事に出ている? だとしたら,男はバカじゃないのか。
行動力,行動半径においても,女が男を圧倒しているのかもしれないなぁ。まぁ,出かけるのがいいというわけでもないんだろうけど。
● 電車の車内に限らない。たいていのところは女の方が多い。たとえば,休日のショッピングセンター。文具店もそうだ。商品を物色しているのは圧倒的に女性が多い印象。男女が逆転するのはパソコンショップやオーディオショップくらいではあるまいか。
コンサートホールもそうだ。聴衆の多くは女性。ぼくはまず行かないんだけど,美術館なんかもそうだろうね。
あ,シネコンは男女が拮抗しているかもしれない。カップルが多いから。
● これ,昔からそうですよね。今に始まったことじゃない。女は外向きで男は内向き。
男は外に出て働き,女は内で家庭を守る,というのは,男女が動く場のごく一部を指したものにすぎない。しかも,戦後しばらく経ってからのごく短い期間にしか現れなかったものだ。
● 女が外に向くのは社交が女の本質だからでしょうね。女を奥に閉じこめたままにしたら,苦痛で身もだえするんじゃなかろうか。買い物に行けなくなるんだからね。
ともあれ,女の方が男より行動力に富む。商品も文化も女が伝播するものなのでしょうね。つまり,男女の文化差は開く一方になる。
“文化=知”ではないから,書斎で本を読んでいるだけでは,文化の進展に遅れをとることになるぞ。
● しかし,とも思う。社会を前に進めるのは“いびつ”ではあるまいか。世間の趨勢に背を向ける人ではないか。
ただね,“いびつ”な男子に申しあげたいのは,君のは社会を前に進めるような“いびつ”じゃないよ,ってことだな。
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