2017年11月12日日曜日

2017.11.12 森山良子さんのディナーショーのポスター

● 70歳になんなんとするのに,この溌溂さ。若いときにひと時代を築いた人に特有のもの?
 ではおまえは33,000円出してこのディナーショーに行くのかと問われれば,さすがに行きますってことにはならないけれども。

● 松田聖子のディナーショーのチケットなんて,あっという間に完売するらしい。松田聖子なんだから,いい年になったオッサンやオバサンが行くんだろう。おそらく,普通のオッサンやオバサンなんだと思うんですよね。お金持ちというわけじゃなくて。
 おそらくそれだけの価値はあるんですよね。ひと時代を築いた人のライヴなんだから。

● 芸能人って,老人になってからも若い人が多いですよねぇ。化粧のおかげもあるんだろうけど,それだけでは説明がつかないように思う。
 鍛えているんだろうし,心がけてもいるんだろう。いつ誰に見られてもいいように備えておこうっていうのが,身に染みているのだろう。

● それでも首の弛みとか,手の甲とかに,避けようのない老いが現れてしまう。そこを掴まえて鬼の首を取ったように言う人が,たまにいる。いやー,どんなに騙そうったって,そうはいかないよぉ,隠しきれないところが出ちゃうんだよぉ,ってね。
 が,そうではなくて,そこからぼくらが学ぶべきもの(といっても,おそらく学びようがないのかもしれないんだけど)がたくさんあるんでしょ。

● ディナーショーに登場する人たちに,凡庸な人はいないもんね。ジェットコースターのような起伏があったろうし,裏切りとか手ひどい中傷とか,普通の人が味わう機会のない鋭角的な傷をつけられもしたろうし。
 それを踏み越えてきた結果の今の彼や彼女が,往年の自分の持ち歌を歌うところを見てみたいなとは思うんだけど,やっぱり行かないなぁ。

● お金の問題もあるんだけど,彼らがスターだった時代,つまり自分が若かった頃に,あまり関心がないというかね。若かった頃の自分をヴィヴィッドに思いだしてしまうような刺激は受けたくないっていうか。
 ロクなもんじゃなかったはずだからね。恥のみ多かったはずだから。せっかく忘れているものを,わざわざ思いだしたくないかな,と。

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