● 旧新橋停車場の鉄道歴史展示室で開催中の「駅弁むかし物語」を見てきましたよ,と。
● 駅弁の発祥は1885(明治18)年に宇都宮駅で誕生したという説がある。この展示パンフレットによれば,それが通説になっているらしい。
「握り飯に香の物を添えて竹の皮に包んだもの」で,今の華やかな弁当とは別物だった。
● ぼくの地元栃木県ではほかにも駅弁にゆかりがあったりする。横川駅の「峠の釜めし」の容器は益子で焼いたものだ。
長野新幹線ができてしまって,「峠の釜めし」の販売数も減ってしまっているんだろうけど。
● そういう縁があってか,この展示に出品されている駅弁の容器,特にお茶を入れる容器は,ほとんどすべてが,栃木県立博物館が所蔵しているものだ。こういうものを一所懸命に集めていたのか,栃木県立博物館。
お茶も昔は陶器に入れて売っていた。冷めにくいし,容器の臭いがお茶に移らない。が,この頃から容器のポイ捨てが問題になってきたようだ。
今は缶かペットボトル。しかも,リサイクルの流通経路も整備されている。こういうところ,社会は確実に進歩しているのだなと思う。もっとも,陶器だったら長い間には土に戻るのかもしれないけどさ。
● 昔,電車に乗るということ自体がたまの贅沢だった時期があった。っていうか,そういう時期が長く続いた。
駅弁なんて,たとえ今の目から見れば粗末なものだったとしても,庶民層には手が届かないものだったはずだ。
「鯛めし」の掛け紙を見ながら,そんなことを思った。
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