● 「道の駅きつれがわ」の日帰り温泉に入った。18日以降,それまでの暖冬はどこに行ったのかと思うような寒さが続いている。
寒いときの温泉,じつにどうも天国だ。
● 入浴料は500円。500円で買える天国体験。庶民の娯楽の王様だと思うけれど,じつは日帰り温泉に来たのはじつにもって久しぶりだ。確実に1年は空いている。2年近く空いているかもしれない。
ムスコと二人で行ったのは,いつだったか。それ以来になる。そのムスコは目下入院していて,それ以前からとても二人で出かけられるような状況じゃなかった。
● その昔,もっと切羽詰まった気持ちで,この温泉に浸かりに来ていた時期があった。束の間の安寧というか,癒やしというか,平穏というか,それを求めて来てた。
そうすることで,ギリギリ気持ちのバランスを保とうとしていた。結果,保つことに成功した。
● その技法はほかにもうひとつあった。ある道を散歩することだった。やはり休日に車でそこに行き,すがるような気持ちで歩いたものだった。
こういう振り返りは,少々,自分をヒロイックにしてしまうものかもしれないけど。
● 出勤前に強い酒を入れて気持ちを麻痺させなければならなかった時期も2年近くあった。そういうあまり望ましくないれやこれやと併用しての温泉や散歩だったけれども,ただ,その過程で家族(ヨメとムスコ)にあたってしまうことがしばしばあったかもしれない。
“かもしれない”はいらないか。あった。それはつまり,ヨメとムスコへの依存でもあったろう。
● そういうあれやこれを思いだしながらの,天国体験だった。
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