● 沖縄2日目。この日は,午前中にホエール・ウォッチング。鯨を探して,うまく見つかれば間近に眺めましょうというわけ。
生で鯨を見たとて何になる? 図鑑でいいじゃん。今ならネットにいくらでも画像が落ちてるでしょ。
というわけで,これも事前に相方が申し込んでおいたもの。けっこうな料金だったらしいよ。
● マイクロバスでお客さんが泊まっているホテルを回って,港まで送迎する。港に着くと,スタッフが待っててくれて,いろいろ説明をする。
スタッフは若い男女で,全員がアルバイトだと思われる。マイクロバスの運転手はオッサンだったけど,自分でアルバイトだと言っていた。
操縦する船長は正社員なのかもしれない。人件費を抑制することが,利益が出るかどうかの分岐点になるのかもしれない。
● しかし,スタッフの仕事は,言っちゃ何だけどラクだと思う。極端にいえば,船に乗っているだけでいい。遠くを見て鯨を探していればいい(探すフリをしていればいい)。
何艘もの船が出ていて,船長が連絡を取り合っているわけで,誰かが見つければ全員がその恩恵に与れるわけだから,さほどに躍起になることもない。
● 不埒なお客がいれば,その相手をするのは大変かもしれないけれど,そこはね,そんなに変なお客もいないわけでね。
何事もなければ時々話をして,お客の飽きを中断する工夫をするだけでいい。
● ホエール・ウォッチングは年間を通してやっているわけではない。鯨が近づくシーズンに限られる。そのシーズンはいつからいつまでかというと,今日が初日らしい。
あのねぇ,初日に鯨にいきあたれれば相当以上の幸運に恵まれたと言えるよねぇ,そういう幸運ってのはそうそうないものだよねぇ。
● で,結果から書くと,鯨は見つからず。虚しく帰港することになった。
ただ,何人かいた子供たちは喜んでいたようだ。外洋に出ると波が大きくなる。ぼくらの船が波に持ちあげられて次にストンと落ちる。それが楽しかったようだ。そのたびにキャッキャと叫んで嬉しそうにしていた。
● ただ,それどころではなかった人がひとりだけいた。船酔いで吐けるだけ吐いて,ずっと前方に移動して寝ていた人がいたのだ。
誰あろう,わが相方である。ぼくに無断でホエール・ウォッチングを申込み,生身の鯨を見ることを楽しみにしていた相方である。
● あとで聞いたところによると,船(大きなボートのようなもの)に乗ってすぐに後悔したらしい。酔い止めは服んだのに,まるで効果なし(朝食をあれだけ食べてれば,そりゃ効かないかもなぁ)。
何度も飛び込もうかと思ったという。飛び込んでれば,新聞に載って一躍有名人になれかもしれないのに,というのはあとになってから言える戯れ言だ。
● ぼくはといえば,何の期待もしないで乗りこんでいるので,鯨が見つからなかったことはどうでもいい。ちなみに,鯨との遭遇率が高まるのは,2~3月とのこと。
海上散歩だと思えば面白かった。最後尾の席にいて,船が作る波が海の波とぶつかって,白い水の花火があがる。ずっと見てても見飽きない。
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