● 右は今日(1月20日)の読売新聞。
犯罪は年々減ってきた。少年犯罪も同様。凶悪な少年犯罪が増えていると,識者がガヤガヤ言っていたわけだけど,そういう印象になるのは,マスコミが少年犯罪を詳細に取りあげるようになったのが,比較的最近だからだ。それまでは報道されなかっただけのこと。
● 結局,ぼくらはマスコミを通してしか社会を見ていなかったというわけだ。今だってそうだと思うよ。マスコミの意見を自分の意見としているバカが溢れているのが世間というもので,したがって大衆は常に必ず間違っているのだと思っていないと。
多数派に属していてはいけないのだ。と思いながら,ぼくらはしょせんは多数派に組み込まれてしまうんだよね。
● マスコミを通さないで直に社会や世間を見れるようになるといいんだけれども,これが言うほどには簡単ではない。
なぜ,マスコミを通して見てしまうかというと,そこにマスコミがあるからだ。ネットにあるのもマスコミの分身だ。
マスコミはいうなら遍在している。遍在しているものを通さないで直に対象を見るというのは,なかなかに難しい。
● もうひとつ。マスコミを通して見る方が楽だからだ。頭を使わなくてすむ。そのうえ,インテリを気取れるというか,いっぱしの通を気取れたりする。楽して通を気取れるんだから,これは堪えられない。
さらに,マスコミの意見を自分の意見とすると,世間の大半を上から目線で見ることができるという快感も味わえる。なぜなら,マスコミというのは日本の総理大臣やアメリカの大統領や大企業の経営者を(どういう根拠があってか知らないが)上から見るのを恒としているからだ。
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