2017年1月1日日曜日

2017.01.01 「Train Hostel 北斗星」に宿泊した

● 大晦日に東京に泊まるのは意外に厄介だ。お金に糸目をつけないのであれば,空いているホテルはある。が,1万円以下のビジネスホテルはまず空いていない。
 カプセルホテルは空いている。つまり,高いホテルか安いホテルの両端なら泊まれるけれど,中間のホテルに泊まるのは難しい。

● 昨夜(大晦日)は上野の居酒屋でたぶん2時頃まで飲んで,日本橋馬喰町にある「Train Hostel 北斗星」に宿泊した。
 寝台特急「北斗星」のB寝台2段ベッドを並べたドミトリー。料金は通常期は2,500円(大晦日は2,900円)。

● 寝台特急北斗星が登場したのは1988年の3月13日。青函トンネルの完成を受けての営業開始だ。そのときのことはよく憶えている。走るホテルなどと喧伝されたし,何より宇都宮駅に掲げられた時刻表の行先欄に“札幌”と書かれていたのが目立ったからねぇ。この列車に乗れば札幌まで行けるのかぁ。しばらくその時刻表を眺めていたものだ。
 その数日後,ぼくも北斗星の乗客になった。宇都宮から札幌まで。もちろんB寝台。食堂車でご飯を食べるなんていう贅沢は考えもつかなかった。駅弁と缶ビールを買って乗りこんだのだと思う。
 翌朝,札幌に着いた。そのときが初めての札幌だったはずだ。が,札幌で何をしたのかは憶えていない。

● その北斗星もダイヤから消えた。だけど,走らない北斗星ができましたよ,と。
 それが「Train Hostel 北斗星」というわけなんだけどね。

● 上段のベッドに寝たんだけど,ベッドメイキングはどうすればできるのか。マットと毛布の間にシーツを2枚置き,自分の体をシーツの間に入れて寝るというそれだけのことなんだけどね。あと,枕に枕カバーを付けるだけ。
 が,それが難しい。昔,寝台特急のB寝台に乗ったときのことを思いだした。下段なら造作もなくできるこの作業が,上段では難しかった。これで寝台料金が同じっていうのは何なんだと思ったものだったな。

● 結局,シーツは使わないで寝てしまったんだけど,懐かしかったよ。寝台特急に乗った昔の経験を思いだして。
 シーツを使わないで寝ちゃう人って,ぼく以外にもたくさんいるのじゃないか。シーツ敷きまではすませておいてくれるとありがたいなぁ。
 シーツは,各自がチェックアウト時に回収ボックスに投入することになっている。ぼくは未使用のシーツを投入したんだけどね。

● その前に着替えるのも大変だよね,上段は。その着替えは何とかできた。寝るときよりも起きたあとの着替えの方が大変。
 初めての体験ゆえよくわからないところがあるんだけど,ロッカーはある。が,それは鞄を入れるためのもので,着替えたものまで入れるようにはなっていなかったと思う。
 第一,男女一緒のドミトリーなんだから,野郎はともかく,女性は寝台の中で着替えなくちゃいけないはずだ。
 重ねていうけど,上段でそれをするのは辛い。どうしてやれっつーんじゃ。

● 清潔度はジャパンクオリティー。その昔,インドや東南アジアのドミトリーに泊まったバックパッカーの旅行記を読むと,南京虫は出るわ,床はゴミだらけだわ,というのが定番だったのだけど,現代日本のドミトリーにそんなことはあり得ない。この「Train Hostel 北斗星」はできて間もない新しい施設だしね。
 もっとも,今では,インドは知らず,東南アジアではすっかりキレイになっているのかもしれないけど。

● 寝台にコンセントは2つある。スマホやパソコンの充電は問題なくできる。

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