2018年3月18日日曜日

2018.03.18 JR駅にある栃木観光案内の最新パンフ

● JR駅に置かれている各県の観光パンフ,「ねまるちゃ」以外は手に取る気もしない。おそらく各県の観光振興担当課が特定の業者にほぼ丸投げして作っているんだろうし,ひょっとするとその業者は広域展開をしていて,1社が複数の県のものを作っているのかもしれない。
 したがって,どれもこれも見栄えに違いがないものになる。

● ところで。東日本大震災のあと,自分のところには来なくていいから,みんなで被災地に行きましょう的なキャンペーンをやるところが出ないかと思った。けっこう多くの人が思ったんじゃなかろうか。
 が,そんなところはひとつもありゃしなかった。東北に何があろうと,熊本に何があろうと,自分たちも喰っていかなくちゃいけない。
 それでいいのだとは思うんだけど,あのとき栃木が“栃木じゃなくて東北に行きましょう”とやっていれば,「すげっ,栃木,かっけー!」となって,十年一日のごときPRを続けるより,よほどPR効果があったろうに。

● 先日,草津で火山事故が起きた際に,別府が“草津に行こう”とやった。あれで別府は男をあげたもんね。
 ああいうのって,裏を読もうと思えばいくらでも読めるんだけど(っていうか,裏はいくらでも想像で作ってしまうことができる),王者の風格だなぁというところに行き着くものだよ。
 組織ではなかなかそういうウルトラCはできないものだ。声の大きな賢者がいたに違いない。

● PRの肝は目立つことで,目立つためには人がやらないことをやらなくちゃ。各県とも同じような媒体を使って同じような手法で同じようなことをやってるわけだから,その中に入ってしまうとひとつも目立たない。
 各県が談合して,一斉にこんなことはやめましょうや,とやってくれた方が,無駄な税金を使わなくてすむ。だいたい,行きたい人は,書店で「るるぶ」や「まっぷる」を買ってるからね。

● さて。デスティネーションキャンペーンとやらで,栃木県では観光振興に力を入れている(=税金を使っている)。その効果はいかほどなんだろうか。
 右の写真は,最寄りのJR駅にあった最新の栃木観光案内パンフ。表紙のモデルさん,久々の登場で,お名前を“浦まゆ”と申しあげる。彼女,このパンフの中ではとんでもない活躍ぶりで,けっこう以上にハードな撮影になったのではなかろうか。

● この冊子,54ページの堂々たる観光案内書で,情報量も相当なもの。栃木県に住んでいても,栃木県のあらかたは知らないものだが,このパンフに目を通すとかなりの栃木通になれそうだ。
 もっとも,県というのは地元意識を持つには広すぎるし,その中で完結する生活エリアとしては狭すぎる。府県という枠組みを維持する必要があるのかどうか,というそもそも論は残る。

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