2018年3月3日土曜日

2018.03.03 週末をシェラトン都ホテルで

● じつは先月の3連休に宿泊する予定にしていた。が,相方がインフルエンザをもらってきて,キャンセルのやむなきに至った。今回はその代わり。
 もちろん,予約から準備まで相方が一人でやっている。ぼくはコバンザメのようなものだ。相方にくっついているだけだ。

● 今日は雛祭り。ホテルのロビーにも見事な雛飾りがあった。氏家の雛めぐりには行かないで終わりそうだが,これで充分にその渇をいやすことができる。
 いやいやいや。雛飾りを見なくても,ぼくに渇が生じることはない。娘を持ったことがないこともあって,あまり興味もないし,思い入れもない。人形を見たところで,出来の良し悪しがわかるわけでもない。

● 大きなお世話だと思うんだけど,家ごとに雛飾りを抱えて,この時期に飾るというのは,もう終わりにしてもいいんじゃないかと思っている。
 っていうか,もう終わっているのかもしれない。たいていの家では,女の子がいても,形ばかりの雛飾りでお茶を濁しているのじゃないかと思う。

● 本格的な雛人形を飾るには,世帯の構成員が少なすぎるのだ。小家族では維持するのは無理だろうし,今の女の子が大人になって,その継承を託されても少々以上に困惑するだろう。
 こうしたものはすべからくアウトソーシングすべし。露骨に言ってしまうと,家庭でケチな雛飾りを抱えていても仕方がない。外に出て本格的なものを見せた方がいい。
 習い事と同じだ。ダメな教師についてピアノやヴァイオリンを習うくらいなら,一流の演奏を聴いた方がいいのだ。

● 部屋に入る前にラウンジへ。この時間帯はアフタヌーン・ティー。並んでいる菓子や軽食,フルーツのメニューは今までと同じ。
 ガツガツ食べるのはぼくらくらいのものであるのも同じ。特に外人サンは,パソコンを開いて,悠然と何かをしている。何かをしているといっても,彼らがぼくらに比べて勤勉であったり,知的であったりすることもあるまいと思うので,基本はパソコンで遊んでいるんだと思うんだけどね。
  まぁ,彼らはゆったりとラウンジで過ごしている。ぼくらはそそくさと食べて,長居をしないで部屋に戻る。

● 部屋は1202号室。Chromebookとスマホと財布があれば,だいたい用は足りるのだが,相方と来ると大型のスーツケースが必要になる。1泊であっても。
 相方が何を詰めこんでいるのかは知らない。運ぶのはもちろんぼくだけど,訊いても仕方がないことは訊かない方がいいのだ。

● この時間帯にサウナに行くと,ゴルフ帰りの人だと思われる,中高年のグループと行きあう。ぼくはゴルフは一度もやったことがないし,これからやることもあり得ない。なぜなら,団体行動というかグループ活動というか,そういうものを徹底的に苦手とするからだ。
 で,彼らのゴルフの話はチンプンカンプンなのだが,いろいろと面白いのだ。自分とは違うなぁと思うのだ。

● ゴルフをやって,ホテルのサウナで汗を流せるくらいなんだから,おそらく相応の収入がある人たちなのだろう。都内に住んでいる人が多い。今回のグループの長は牛込に住んでいるらしかった。土地家屋だけでも相当な資産になるだろう。
 彼らの話題は,家族との外食の話が最も多い。当然,吉野家とかモスバーガーではないわけで,どこそこの焼肉屋がどうこうという話をしている。

● 羨ましいわけではない。彼らのように暮らしてみたいとは露ほども思わない。彼らに話しかけてみようとも思わない。おそらく,話は通じないと思う。
 彼らの話をヘェーと思いながら聞いているだけだ。しかし,その聞いているときの気分は悪いものではない。

● いつもなら,夕方もラウンジに出向いて,パブタイムの恩恵を蒙ろうとするんだけど,今回はちょっと出かけたいところがある。
 相方はまるで興味を示さないところなので,ぼく一人で行く。私を一人にするのね,と相方の機嫌はうるわしくなくなるんだけど,お互いに平均寿命まで生きるとすると,彼女はぼく亡きあとも20年は一人で生きなければならない。その練習をそろそろ始めた方がいいのではなかろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿