● 右は今日の下野新聞。栃木県出身のプロ棋士が誕生した。やっほいほい。
23歳でプロ棋士に。大学に通っていたということは,たとえプロ棋士になれなくても喰っていけるように備えていたということだろう。
● 退路を断つべきだという人もいるかもしれないが,ぼくはこれでいいと思う。備えておくべきなのだ。ヘタすりゃ26歳で人生を終えてしまうことになりかねないのだから。
奨励会に入れるだけで天才だ。その天才たちがしのぎを削って,プロ棋士(四段)になる。三段リーグは年2シーズン。プロになれるのは年に4人だけだ。これで退路を断てというのは,酷に過ぎる。
● かつて桐山隆さんも挑戦して跳ね返されたのだ(彼は1997年にアマ名人になっている)。プロ棋士になるには,とんでもない高い壁があるのだ。
米長永世棋聖が言ったとされる「兄貴3人は頭が悪いから東大に行った。私は頭がいいから将棋指しになった」というのは,大衆受けするだけでなく(といって,東大にも入れないような頭の悪さの持ち主はどうしたらいいのか),どこかに一片の真理を含むように思われる。
● ところで。ぼくはこんな妄想をしている。
来期,谷川九段がA級に復帰して,米長永世棋聖の記録を破って,最年長で名人に復位する。そこに最短でA級に駆けあがってきた藤井八段が挑戦する。
でもって,谷川の記録を破って史上最年少で名人になる。そうなったら,いくつものドラマが生まれるんだがなぁ。
もちろん,谷川が藤井を阻止しても,そこはそれ,やはりひとつのドラマが生まれる。そうならないかなぁ。ぼく,谷川九段のファンなので。
(追記)
3月7日に同じ下野新聞に長谷部さんのインタビュー記事が掲載された。
これまでもずいぶん頑張って来たんだろうけども,ここで気を抜くわけにはいかないだろうなぁ。
藤井六段の話が出ている。将棋に限らず音楽の演奏家など,その道で個で戦ってきた人は,自他の才能の違いはリアルにわかるものだろう。「苦笑い」するしかないんだろうな。相手は何十年に一人しか出ない天才だもんな。
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