それには成功したけれども(まだ途中なのもあるけど),そのラインを越えることができたら,今とは違った世界が見えたのかもしれない。
● 回り道を回避するように動いてきた。功利第一に生きてきた。回り道をしている人を見下すようなところもあったのじゃないか。いや,のじゃなくて,あったよ。
つまらない人生を自ら望んで生きてきてしまったのかもしれない。
● ただ,わが家の家庭状況からすれば,浪人などできる余裕はなかった。留年もしかり。
あと,ここが問題なのだけど,アルバイトをして自分の生活を支えるバイタリティはなかった。正確にいうとあったのかもしれないけれども,自分ではないと思っていた。
アルバイトをする暇があるのなら勉強したほうがいいとも思っていた。アルバイトをしすぎて留年なんかするより,サッサと4年間で卒業して,ちゃんと就職したほうがトータルのコストは安くなる。社会人になればいやでも働かなくちゃいけないんだし。
で,そのようにした。このあたりが,功利第一の所以だ。
● 功利第一に動くと,社会的に見栄えのいい職業に就くことを考える。自分のやりたいことよりも。あるいは,見栄えのいい職業に自分のやりたいことを擦り寄らせるような脳内作業をする。
実際のところ,20歳を過ぎても,ぼくは自分がやりたいことが何なのかわからなかったんだけど。
だから,就職もあまり迷うことなく決めた。が,自分が考えていた見栄えのいい職業ではなかった。半分,会社をバカにしながら就職した。もちろん,バカだったのは明らかに自分のほうだ。
● しかし,挫折感なんてのはなかった。功利だからね,その功利がガリガリではなかったのだろう。
というといい感じに響くんだけども,要は何も考えてなかったから,功利を採用したってことなんだと思う。
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