2015年10月15日木曜日

2015.10.10 何を遺せるのか

● いくらお金を遺しても,個人が遺せるお金なんて知れている。何らかの成果物を遺せれば。
 1冊の小説,1冊の詩集,1冊の画集。そういったもの。俳優が羨ましいのは,映像を遺せるところだ。

● そうした成果物は,これがなければ生きていけないという分野ではなく,遊びに属する領域で発生する。
 なぜなら,人が好きなのは衣食住など生活必需品ではなく,遊びだからだ。
 遊びをせんとや生れけむ,戯れせんとや生れけん,遊ぶ子供の声きけば,我が身さえこそ動がるれ・・・・・・。

● もっとも,何かを遺そう,遺したい,という発想が卑しいのかもしれない。たぶん,卑しいのだろう。
 それでも,何かを遺したいという思いが,人生の残り時間が少なくなるとともに,頭をもたげることがあるようになった。

● 今はネットがあるから,遺す場所は誰にでも与えられているんだけど,コンテンツは自分が作るしかない。誰にでもできるわけではないだろう。

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