2015年1月4日日曜日

2015.01.04 正月の餅の食べ方

● ぼくが住んでるところはまだまだ旧風が保たれていて,年末にどっさり餅をついて(といっても,杵と臼を使うことはなくなったけど)都会に住んでいる親戚に送ったりする。
 今どきだから,送られる方もあまり嬉しくもないんだろうけど。

● ぼくはじつは,子どもの頃は餅を食べさせてもらえなかった。どうも喉に詰まらせて死に損なったらしくてね。
 それ以後,こっちでは“粉もち”って言ってるんだけど,糯米ではなくて小麦粉で作ったものを食べていた。餅の形にした団子のようなもの。
 さすがに,思春期を迎える頃になると,普通の餅も食べられるようになったけどね。

● というわけなので,正月はせっせと餅を食べることになる。
 一番旨いのはやっぱ雑煮でしょ。ぼくの村では根菜をどっさり使って醤油仕立てにする。旨いっすなぁ。
 次は,つけ焼きだな。焼いた餅に醤油を付けてさらに焼く。また醤油を付けて焼く。それを海苔でくるんでガブッといく。

● ところが,つけ焼きってやらなくなったな。醤油を付けたらそのまま海苔でくるむようになっちまった。
 理由は単純で,昔のように火を囲まなくなったからだ。台所でやるんじゃ,無駄にガスを使うイメージが勝ちすぎる。
 旨かったんだけどなぁ。海苔なんかなくても,醤油だけで充分に旨かったような。

● あとは,お汁粉とか納豆餅とか大根餅とかきなこ餅とかね。きなこは好きじゃなかったけど,まぁ,どんなふうにして食べても旨いのが餅ですな。
 ただ,雑煮は準備が大変だ。大根や人参,里芋を切りそろえなくちゃいけない。自分じゃやる気にならない。

● で,そういうときは,永谷園のお茶づけ海苔を使う(永谷園じゃなくて,白子のりでもいいんですけどね)。餅を焼いて椀に入れる,永谷園のお茶づけ海苔をふりかける,熱湯を注ぐ。
 超簡単雑煮のできあがり。これで旨いから困るよね。やってる人,たくさんいるんじゃないかなぁ。
 ポイントは,鮭だの梅だのが入っていない,シンプルな海苔茶漬けを使うこと。ここ,大事だよね。

● スーパーに行けば,1年中,“サトウの切り餅”が売られている。餅って,調理済みのファストフードだから,手間いらずで食べられる。ご飯を炊くより,“サトウの切り餅”を焼く方が話が早い。
 だから,餅と正月の関係は薄くなっているんだけど,それでも餅を食べる度合いは,この時期が最も高い。あたりまえだけどさ。

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