2016年5月31日火曜日

2016.05.28 雨夜の品定め

● べつに雨が降っていたわけではないけれど,ホテルのラウンジで酒を飲みながら,ヨメに質問をし,彼女がぼくに答える。つまり,品定めをしたのはヨメなんですけどね。

● 品定めの対象はラウンジに座っているお客さんたち。基本,カップルが多い。年齢はいろいろだ。結婚前の恋人たち,年を重ねてきた夫婦。
 で,女と子どもは窓際に座りたがる。要するに何て言うんだろ,窓際のテーブルにいるのは若いカップルが多いんだよね。

● で,窓際から品定めを始めることになる。あの子はどうだろ,かっこいいよね,とぼくがヨメに訊ねる。昨日,美容院に行っているかもしれない。カーディガンを羽織っている。
 ところが。ヨメは一蹴した。ダメだよ,って。背中が丸まってる,というわけだった。姿勢がね,と。

● しかし,それを言っちゃうとね。あちらのオジサンは両方の肘をテーブルにつけてるぞ。あれダメだよね。そうね,ダメね。
 あの彼氏,背の高い,あの彼も猫背だよねぇ。惜しいねぇ。そうね,惜しいわね。

● という感じで,姿勢を見ていくと,背筋がピンと伸びている人は,ほぼいないのだった。何がなし,安心するね。オレが特別なわけじゃないんだ,って。
 ただひとつ,うちのヨメは同じ視線を自分に向けることはないんだろうか。それだけが疑問として残った。

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