2016年5月11日水曜日

2016.05.07 研究のテーマは現場にあり

● 東京経済大学の学生募集広告。中央線の車内にあったもの。
 見にくい写真なので,コピーを転載しておくと「ペット産業,都市農業,観光など「現場」から,研究はスタートします。」というもの。

● 大学って象牙の塔のイメージがあって,先生方も浮き世離れしている感じ。大学の教師だから務まっているんであって,これが企業や役所だったら3日で首になるか辞めるんじゃないか,と揶揄される人たち。
 ので,研究というのは現場から遠いものじゃないかと受けとめる。

● 特に哲学とか数学とかっていうのは。思弁の世界で。
 でも,いわゆる社会科学においては,現場からスタートするのだろう。現場じゃなかったら,どこからスタートするのか,という話だ。

● だから,企業でも役所でも現場で仕事をしている人は,研究テーマの宝庫にいるようなものなのだろう。
 が,ぼくはまったくテーマを発掘することができなかった。

● その理由をつらつらと考えてみる。
 文書になっているかいないかは別にして,その仕事の進め方に関する規範のようなものがあって,そのとおりにやることに汲々としていたからだろう。
 現場の中にいて,現場から規範を照らすという発想ができなかったような気がする。現場を規範に合わせようとしていた。
 現場の外側に現場を指導する規範があるという感覚。これは大学時代に持ってしまったものか。そこからついに自由になれなかった。

● これを敷衍していくと,自分の外側に自分を指導する規範があるという感覚になる。自分が規範を作るという発想にはどうやっても辿りつかない。
 小学生のときから規範は先生が与えてくれるもので,それは疑うべからざるものと思ってしまっていた。その水準をずっと越えることができないまま,人生の終盤まで来てしまったということか。

0 件のコメント:

コメントを投稿