● ネットを何のために使うのか。大きくザックリ言えば,2つしかないと思う。
ひとつは,情報の収集。情報の中にはエンタテインメント的な情報も含む。スマホをネットにつないでゲームに興じるのも情報収集に含まれる。YouTubeで動画を見たり音楽を聴くのも,同じだ。
● もうひとつは,他との交流だ。コミュニケーションというやつ。
普通に雑談をする。一方的に自分の意見を述べる。あるいは,人を騙すというコミュニケーションもある(それをコミュニケーションと呼ぶのかどうかは,言葉の問題)。
リアルにあることはネットにもある。
● ので,ネットを使っている場合(ほとんどの人は使っているわけだが),情報収集にどのくらい(さらに,そのうちエンタテインメント系にどのくらい),コミュニケーションにどのくらい(交流か一方通行か)使っているかをチェックすると,自分のネットの使い方がどうなのか把握しやすくなると思う。
● ブログは基本的に一方通行型の交流ツールだ。言いたいことを言う。読みたいやつが勝手に読んでくれればいい。
コメントやトラックバックはあるけれど,ここで行われる交流は「どうもどうも」「今日は良いお天気で」「ご精がでますなぁ」という以上のものになることはあまりない(たまにはある)。
● Twitterも一方通行型だ。基本的に不特定多数が相手だからだ。この点ではブログと同じだ。クローズドの世界でやりとりする設定ももちろんできるんだろうけど,ブログやTwitterでそれをやっている人はあまりいないのじゃないか。
Twitterの醍醐味のひとつは,大海に出るところにあると思う。
● Twitterはまた情報収集のツールとしても便利に使える。自分が気になる人をフォローしてその人の発言を読んでいくことができる。フォローしている人の数が一定数を超えると,Twitterだけでスポーツ,芸能界,政治,経済,国際など,ニュースはほぼ知ることができる。しかも,自分の気になる人の解説付きで。
ただ,気になるからフォローしているわけだから,自分の「気になる」から離れていく広がりは初めから内包されていない。
● Facebookは相互交流に向いたツールだ。Facebookの投稿も基本的にはフローで流れていくが,流れる速度はTwitterほど速くはない。
相互交流に向いたツールではあるけれどリアルの交流のようなインパクトはない。あたりまえの話で,Facebookで使える交流手段は文字と写真(動画も含む)に限られるからだ。
リアルでは顔色や声質の変化を感じることができる。空気の震えや場の雰囲気を味わいながらのやりとりになる。現場の臨場感がある。Facebookにそれはない。
● Facebookユーザーの多くは3桁の“友だち”がいるようだ。が,実際に交流を維持できるのはその中の一部だろう。
結婚式の披露宴に何百人と呼んだところで,新郎なり新婦が実際に交際できる範囲は自ずと限られる。山の賑わいとしての数だとすれば,Facebookの“友だち”もまた同じ。
● Facebookは基本的に閉じられた世界での交流になる(のだと思う)。世界を閉じないと交流は生まれないのかもしれない。
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