2016年8月15日月曜日

2016.08.11 竹芝桟橋のベンチに座ってボォーっと海を眺めていると


● 竹芝桟橋の2階にあるベンチに座って,海を眺めている。何時間でも眺めていられる。しごく平和な光景だ。

● 陸地から海を眺めるといえば,真っ先に頭に浮かぶのは,香港だね。九龍半島の突端から香港島を眺める。あれは素晴らしいものだと思う。
 竹芝桟橋からの風景は,ビクトリア湾には負けるけれども,何時間でも眺めていられるというときに,実際にじっと景色を見ているわけではない。そんなことは不可能だ。“湯豆腐はひと口,景色はひと目”というではないか。

● 景色を視界に入れながら,徒然なるままによしなし事を思っているのだ。今までの来し方行く末をぼんやりと思い,辛かったことや嬉しかったこと,申し訳なかったことが,浮かんでは消えていく。それに身を任せているのだ。
 眺めるとはそういうことだ。だから,竹芝であっても香港であっても,じつはさほどの差はないのだ。

● 目に映る光景は平和そのものだ。ここに生活の基盤を置かない旅行者の目線にはそう映る。
 海上にも人の営みは当然ある。島に帰る人,島から来る人,その人たちを運ぶ人。その人たちにとっては,この光景が平和そのものだと言われては心外極まることになるだろう。

● スポーツバイクでここにやってきたご老人がいた。70歳は過ぎているだろう。バイクを片手で押しながらスタスタと早足で歩く。
 ぼくもこういう年寄りになりたいと思った。なれるだろうか。

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