2016年8月9日火曜日

2016.08.07 川のある風景

● 陳腐で申しわけないんだけど,都市を流れる河川っていうのは,それだけで風情がある。パリのセーヌ川,ハイデルベルグのネッカー川,東京の隅田川。
 栃木県内でいえば,栃木市の巴波川,足利市の渡良瀬川,小山市の思川,鹿沼市の黒川,日光市の大谷川,真岡市の五行川。

● 宇都宮市は田川。写真は駅の近く。
 もし田川がもっと大きな河川だったら宇都宮はもっと大都市になったかもと思ったりしながら,ぼくは大きくなった。って,ぼくは宇都宮市民ではないんだけどね。

● ただ,都市河川って邪魔者にされた時期がけっこう長かったのではないかと思う。現に東京ではかなりの河川が暗渠になってしまっているのではないか。
 なぜかといえば,臭かったからだ。家庭の雑排水がそのまま流れ込んでいた。悪臭がきつくて,流れのところまで降りてみようなどとは思いもしなかった。昭和50年頃はこんな遊歩道はなかったけど,あったとしてもとても降りられなかっただろう。

● 今はキレイになった。こういう結果をもたらしたものは技術革新だ(と思う)。この分野でも当然,技術革新がある。公害を出さないための大小の技術の集積。その絶え間ない改善と,時々起こる大きな革新。
 それが悪臭(つまり,その原因になるアレやコレ)を除去してきれいな川にしてくれた。

● こうなると細長い公園が市街にできたようなものだ。市街を流れる川がきれいになることの効用はとても大きい。自然が市民生活を応援してくれている。
 技術はアミューズメントを作るのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿