● 東京駅八重洲口から,兜町を歩いてみた。八重洲北口からしばらく歩くと首都高に隠された日本橋。その日本橋の近くに,野村證券のビルがある。よく知らないんだけど,これが野村證券の本社ビルだろうか。
かつては4大証券という言葉があった。その一角がこの世から消えたが,その後,3大証券という言葉は生まれなかった。4大証券という言い方に無理があって,実際には野村がガリバー的存在だ。
その野村證券にもかつての勢いはないように思えるが,ともかくここが兜町への入口。
● ニューヨークのウォール街にも,ロンドンのシティにも行ったことがない。ので,ウォール街やシティにどんな趣があるのかないのか知らないけれど,兜町に他にはない空気があるかというと,そんなものはないと思った。
金融街には違いないんだけれども,集積度の高さを感じない。日本の金融機関(主には銀行)は都内の他のエリアに分散しているのが原因ですか。日銀本店があるのも兜町じゃないしね。
● しばらく行くと,道路脇に兜神社がある。こぢんまりとした神社だ。参拝すると株で儲かるという御利益も(たぶん)ないだろう。
そういうものとは関係のない,普通の神社だと思う。倉稲魂命が御祭神で,倉稲魂命は商業の神様らしいから,まんざら縁がないとも言えないのかもしれないけど,まぁ,株取引と商業は別ものだからね。
Wikipediaによると,「平将門の兜を埋めて塚にした所を兜山と云ったところから由来して」おり,「その地に祀られたのが兜神社である」由。
● 兜神社を過ぎるとすぐに東京証券取引所のビル。兜町の総本山。
10年前に比べても,1日の出来高は激増しているのじゃないか。けれど,その取引はコンピュータが処理しているんだから,取引所などある必要もない。株を売り買いする人にとっては,自身のパソコンが取引所であるわけだし,もはや証券取引所は象徴的な意味すらないのではないか。
ITやAIによって,証券会社の雇用力は大きく減退しているし,兜町自体,もうなくてもいいエリアかもなぁ。
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