2018年8月7日火曜日

2018.08.07 シェラトン都ホテル 3日目

● 今回は3泊4日で今日が最終日。じつにホテルは客でいる分にはこんないいところはないと思える。竜宮城だ。
 鯛や鮃の舞い踊りはないけれども,食べたいと思ったら何かは食べられるし,喉がかわけばいつだって飲物にありつける。空調は完璧だし,危険というものがない。細心の注意を払って危険が取り除かれている。守られている感が半端ない。

● ホテル内の「四川」で朝食。昨日はここで1日分以上のカロリーを摂ったのだが,今日も同じ。身体は,もう食べるな,これ以上喰ったら,おまえ,殺すぞ,と言ってるんだが。
 要するに身体は悲鳴をあげている。のだが,それを無視して食べてしまう。いかんなぁ。誰かぼくに満腹を不快と感じる薬をくれないだろうか。

● 早朝,ロビーに降りてみたら,端正な顔立ちと身なりの若者が,ソファに座っていた。大学生か高校生か。
 朝食後に行ってみたら,同じところで眠っていた。ミネラルウォーターのペットボトルが1本置いてある。
 寝るところがなくてここに来たんだろうか。だとすると,なかなか世間知のある若者だ。何度かこのホテルを利用したことがあるのかもしれない。

● ロビーのソファに座ってぼんやりしていたら,初老のおっチャンがやってきた。ぼくの前のソファに腰をおろして,鞄の中からスーパーかコンビニのビニール袋を取りだした。そこには酒の肴になりそうな乾きものが入っていた。
 それを二口三口と食べてから,立ちあがってトイレの方に歩いて行った。おそらく,ホームレスの初心者かと思われた。

● 若者にしてもおっチャンにしても,ホテルのスタッフは気づいていたはずだ。が,追いだすことはない。ホテルのロビーは公共空間であって,公共空間であれば宿泊客以外にも多様な人間が集まる。
 何か悪さをするのでなければ,基本は放置なのだろう。それでよいというか,そうあるべきものだと思う。あまりの人は入って来にくい雰囲気はあるわけだし。
 これが公共施設だと,誰かが職員に通報するか,職員が直接発見するかは別にして,追い出しにかかるのではないか。非寛容が支配する世界だ。

● さて,と。そろそろ竜宮城を出なければ。ここにいると,台風13号などどこの世界の話だと思えてしまうんだけど,その感覚はあまり感心したものじゃないわなぁ。
 サウナにも入ったし,ラウンジで軽く腹ごしらえもしたし。チェックアウトだ。スーツケースは宅急便で送ってしまおう。

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