2018年8月6日月曜日

2018.08.06 新宿ゴールデン街

● 右は今日の読売新聞(東京版)。ゴールデン街の紹介記事。
 新宿ゴールデン街は若い頃の憧れだった。怖そうなところでもあったけれども,大人になるには一度はここで飲まなければと思っていた。
 銀座のクラブもそうだった。大人になるための通過儀礼だと思ってましたね。その世界の姐さんに,世間や人間について教えてもらおうという構え。 

● ナイーブでしたね。バカとも言う。どうしてそんなことを考えるに至ったのかというと,吉行淳之介さんの影響かなぁ(吉行さんをバカと言っているわけではないので,念のため。そんな畏れ多いことじゃない。バカなのはあくまで自分)。
 若い頃に夢中になって読んだ作家の影響を受けてしまったよ,ってことだと思う。さすがに,今はどちらもどうでもいいものになりましたけどね。

● ゴールデン街じたいも,ぼくの若い頃とはだいぶ違っているだろう。もし当時のままだったら,今ごろはそっくり消えているだろうから。っていうか,当時のままでいられるはずがない。客が変わっているんだから。
 でも,場所が変わっていないんだから,その場の力というか,場が醸しだす空気はまだ残っているだろう。やはり一度は行っておいた方がいいかな。是非にはと思わない。機会があればという程度なんだけど。

● ちなみに,銀座のクラブは機会があっても行かなくてもいいかな。銀座のクラブに行くというのは,いろいろ屁理屈を言ってみたところで,“いい女”を求めてってのが動機になるはずだ。
 ところが,“いい女”って特定の場所や職業に集中しているわけじゃないからね。“いい女”を求めて銀座に行くっていうのは,そもそも第一歩の踏みだし先が間違っている。

● 気の置けない友人と安酒を酌み交わすのが,酒の飲み方の王道だろうと思う。チェーンの居酒屋だってかまわない。
 ぼくはその気の置けない友人というのを持たないので,一人で静かに飲めるとこならどこでもいいかな。目下,それは自宅ということになってるんですが。

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