海外旅行は台湾が人気。書店の棚を見ても,台湾ものが幅を利かせている。安近短だからだろうか。治安も対日感情もいいからか。食べものが美味しいからか。そのいずれでもあるんだろう。他にも理由があるのかもしれない。
● ところがわが家では旅先は東京と決まっている。子供が小さかった頃は,そちこちに出かけたものだけれども,夫婦で出かけるのはもっぱら東京。東京のホテルでマッタリする。それ以外は何もしない。
夏の避暑も冬の避寒も東京のホテルが一番いい。リゾートというけれど,普段は自然に囲まれて過ごしているのだ。普段と違う体験をするのがリゾートなら(それはリゾートの定義ではないだろうけど)都市に宿泊するに限る。
● ので,海外にも行かなくなった。相方は行きたいらしいのだけど,あまり自分から海外とは言わない。ぼくに遠慮してるんだろうか。
相方がJALカードで貯めたマイルを航空券に替える。海外に行くときはしたがって,航空券はタダになる。それ以外に航空券を買ってどこかに行こうとはならない。
台湾便はマイルで取るのが難しいらしい。ので,香港になる。1年か2年に一度。相方が一人で行くこともある。なぜ香港かといえば,ディズニーランドがあるからだ。
● ので,香港のガイドブックを買ってみるかとなったわけだけども,書店のガイドブック売場を見ると,女性向けのが棚の多くを占めている。JTBの“ララチッタ”,昭文社の“ことりっぷ”,ダイヤモンド社の“ARUCO”など。ぼくが買った“ソロタビ”も女性向けの色合い。
当然の話で,旅行に出るのは女性が多いからだ。男を相手にしてても話が進まん。
● 一人旅に限っても,今や女性の方が多いのではないかと思うほどだ。かつては一人旅の女性は宿を断られることがあった。国内での話だ。しかも,それほど昔のことでもない。
それは自殺を連想させるものだった。女性にとっても覚悟を要するものだったのだ。隔世の感があるとは,こういうことのためにある言葉だろう。
● これは日本だけの現象ではないように思う。同じことを日本に来ている外国人旅行者にも感じるからだ。女性主導のように思える。世界はあげて女性元気時代だ。その流れがニカーブを女性に強いているイスラムの国にも浸透している気配がある。
大変にけっこうなことだと思う。つまり,それが自然だからだ。女性は楽しむ性なのだ。女性に我慢を強いるのはほどほどにしとかないとね。女性は我慢もできる性ではあるんだけど。
● 平和の配当とはこういうことをいうのだと思う。女性が伸び伸びと快を楽しんでいれば,それが男性にも感染する(その逆はない)。
何を快と感じるかは女性といえども個人差があるはずだが,旅行は個人差を超えたところにあるものかもしれない。旅行嫌いの男はいても,女で旅行が嫌いという人には,ぼくはまだ出逢ったことがない。
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