2018年7月8日日曜日

2018.07.08 シェラトン都ホテルに投宿 2

● ただ,このホテルはとてもいい。値段が手頃というのがまずあるんだけれども,そういうことは置いておいて,まずロビーの雰囲気がいい。柔らかいのだ。このホテルに宿泊したときは,用もないのにロビーをウロウロして過ごす時間が長くなる。
 広すぎず,天井が虚仮威し的に高くもなく。腰をおろせるソファや椅子が多い。

● シェラトンには必ずあるパソコンコーナー。利用者はあまりいない。ので,たいてい空いている。そこに座って,パソコンではなく,自分のスマホをいじったりしてる。
 そうやってロビーを見回していると,スタッフが多いなと思う。主にはベルマン。学校を出たての若い女の子たち。
 それもまた,雰囲気を柔らかくしている理由のひとつかもしれない。

● ホテルの仕事って,AIやロボットで代替できるのがけっこう多そうだ。コンシェルジュ業務なんてのは典型的にそうなんじゃないか。
 実際,「変なホテル」はけっこうな稼働率を維持しているようだし。完全無人は無理としても,人間を減らす余地はかなりありそうだ。

● 「変なホテル」の宿泊料金がいくらなのか知らないけれど,そんなに安いわけでもないのじゃないかと思う。ロボット開発に費用がかかっているだろうから。
 が,それが業界の一般的な傾向になれば,量産効果が効いてくるだろうし,「変なホテル」のような先駆者がストックしたノウハウが活かされるだろうから,気が利くロボットが量産されることだろう。人件費がなくなった分,宿泊料金は安くなる。

● では,名の知れた一流ホテルがロボット化,AI化に動くかというと,これはかなり緩慢になるだろうというのが,一般的な予想だろう。
 サービスとか“おもてなし”の概念を変えなければならない。サービスとは機能だけでなく,それ以外のプラスアルファがあるのだという考え方を。
 あるいは,そのプラスアルファもやれるロボットも開発されるだろうけど。情緒も解析できるだろうから。

● というようなことをツラツラ思いながら,ロビーにたたずんでいる。
 敷地内に庭園があるのもいい。そういうホテルはいくつもあるけれども,造られた庭園が多い。高輪プリンスやニューオータニの庭園も素晴らしいと思うけれど,何となく洗練された西洋風。あるいは,疑似日本風。
 シェラトン都の庭園ももちろん造られたものなんだけれども(法面ももともとの地形ではなく,造成したところがあるはずだ),人工を感じさせない程度に熟している。この時期,高輪プリンスの庭園を歩くのは暑いからやめておくかとなるかもしれないけれども,ここはむしろ暑いときに涼を取れる。もちろん,館内にいた方が涼しいわけだが。

● 万事にほどがいい。高層すぎない。客室が多すぎない。華美に走っていない。
 というわけで,いいホテルなのだ。何度も宿泊して,第二のわが家的な気分も生まれている。
 しかし,ということなのだ。

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