2018年7月7日土曜日

2018.07.07 シェラトン都ホテルに投宿

● 1254号室。最上階のスイート。おぉ,すげーじゃん。って,もちろんすごくはない。
 東京五輪が終わるまでは出ないだろうと思っていた,安い宿泊プランが出たということ。2人で泊まって5万円。オールインクルーシブ。京都や大阪に行くのに必要な交通費ですむわけで。

● ホテルってところは,客でいる分には快適この上もない。守られてる感。母親の胎内回帰的な。王侯貴族にでもなった気分。
 こういうところに馴れてしまうと,ホテルの外に出て行くことができなくなってしまうんじゃないかと思うほどだ。

● いいホテルとは,客の無作法をきちんと指摘して,教育的指導をしてくれるホテルのことかもしれない。ホテルとしてはやりづらいだろうけど。
 客がホテルマンを育てるというのは,今ではフィクションに近いものになっているだろう。客がホテルに育ててもらうのが普通のこと。
 ホテルは教育機関でもあるのだ。そこをきちんと果たしているのがいいホテル,という言い方も成り立つかな,と。

● このホテルに移ってきたのは,かつて定宿にしていたところのラウンジが子連れ客で溢れるようになったからだ。
 ここも,小学生までは無料で利用できることになっている。なので,いずれは同じ状態になるだろうことは想定の範囲内。

● それが現実のものになってきた。昨夜は子連れ客が6組ほど。ホテルの営業方針にそっての行動だから,彼らに非はない。
 ただし,ホテル側がそうしているのは,親が同伴して子供が他に迷惑をかけないようにするという暗黙の前提があってのことだろうと推測する。

● 残念ながら,その前提を満たす親は存在しない。少なくとも,ぼくはまだ出遭ったことがない(自分がそういう親だったとも考えにくい)。
 子供以上に大声をだす親がむしろ普通だと心得なければならない。子供の躾云々以前に,自宅のリビングと公共空間を区別できる親などいないという印象。

● 別のホテルであり得ない光景を目にしたことがある。ラウンジの最も混む時間帯に,親子4人でテーブルを占拠してトランプゲームに興じていたのだ。それ,部屋でやれないか。
 そもそもが,混む時間帯にトランプゲームで空間を占拠するのが論外だし,人が飲食しているところで埃が立つようなことをしているのは,論外以前だ。社会性ゼロ(つまり,バカ)と見ざるを得ない。

● そこまでの光景は今回はなかったけれども,母親がワインをグビリグビリと飲んでいる隣で,小さい女の子がひとりでゲームをしている光景は目にした。ま,女の子はそれでも幸せなのかもしれんが。
 ともあれ,子供が一人で料理を取りに行き,親子ともども大声を出し,その結果,ラウンジから静謐が失われる。その害たるや,煙草の副流煙どころではない。

● 大人の空間に乳幼児を連れてくる親が現れるようになったら,その空間は死んだも同然。元に戻ることはたぶんない。
 できればなのだが,添い寝の子供は宿泊料金が無料なのは当然としても,ラウンジを使う場合は2千円なり3千円なりの料金を取るようにしてもらえるといい。のだが,そこはホテルの営業方針の問題だ。その方針に口を出すつもりはない。

● そろそろ,次のホテルを探さなければなるまい。来月まで相方が予約を入れているので,今すぐということではないけれども。

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