● 右は今日の下野新聞。とにかく,この世のものとは思えぬ猛暑,酷暑が連日続いている。昨日は酷暑の記録ずくめだったらしい。
40度というのは,じつにもって破天荒だ。ぬるいサウナに入っているようなものだ。しかも,出ることのできないサウナ。本物のサウナは気持ちのいいものだが,天然のサウナじゃそうはいかない。
● しかし,この酷暑も昨日がピークらしい。今日以降も暑さはまだまだ続くけれども,ピークは過ぎた。これほどの酷暑がこのあと,再びやってくることはあるまいから,やれやれほっとひと息とまではいかなくても,半息くらいはつけるだろう。
暑い暑いと言っているうちに,夏は半分過ぎたのだ。日もだいぶ詰まってきた。
● 8月も半ばを過ぎると,秋の気配を孕んでくる。暑さに隙ができてくる。何もしなくても空は高くなる。少し,酷暑が懐かしくなってくる。
そうして,いやおうもなく季節は廻っていく。冬が来て,そろそろスタッドに履き替えた方がいいだろうかと悩む。首都圏の大雪がニュースになる。そして,桜の季節がやってくる。
● 今年は5月がなかった。暑い5月だった。風薫る5月はどこに行ったのか。日本には夏と冬しかなくなったと言う人もいた。
しかし,5月の暑さを記憶にとどめている人はそんなに多くはないのではないか。日は廻り,目の前の事象は次々に変わっていく。それらに対処するには過ぎた5月の気候などかまってはいられない。必要があって,人は過ぎた季節を忘れていくのだ。
● 忘れても季節はきちんと廻ってくる。廻ってきた新しい季節が,ときには過ぎ去った過去のアレやコレを呼び覚ましてくれるだろう。
過去(の自分)とのつきあいはそれだけで充分だ。
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