2019年9月14日土曜日

2019.09.14 東向島再訪

● 風情がありすぎる東武の南宇都宮駅。東武電車で曳舟まで乗って,東向島をもう一度歩いてみようと思う。
 今年の元日にたっぷり歩いているのだが,思い残すことがあるのだ。白鬚神社をスルーしてしまったことだ。この地域の氏神様ということだろう。旧村社だったらしいから,華やかな伽藍があるわけでもないと思うのだが,行っておかないと落ち着きが悪い。

● もうひとつ,元日に立ち寄ったコンビニだ。セブンイレブンの墨田東向島3丁目店にまた行ってみたいと思った。
 理由はすこぶる下世話なもので,すこぶるつきの美人スタッフがまだいるんだったら,彼女のご尊顔を拝し奉りたい。それだけの価値のある美人だったと思うんでね。
 ぼくは墨東と呼ばれるエリアにどうも親近感を抱いているようで,その理由は,たとえば永井荷風や滝田ゆうの作品を若い頃に読んでいるからとか,吉行淳之介が描いた鳩の街を舞台にする小説を読んで惹かれたからとか,そういう行きずり的なものだと思うんだけども,コンビニの美人も墨東イメージを作るのに与って力あったに違いないのだ。

● さて,曳舟に着いたわけだが。駅を出るとすぐにラビリンスが始まる。ここは東向島2丁目。
 空襲を受けていないんでしょうね。昔の狭い路地がそのまま残っている感じ。ワクワクしてくる。何だろうかな,この感覚は。
 ここに住めればともチラッと思った。交通の便は問題ない。ひと駅で押上,そこから乗換えなしで都心に出れる。水天宮前で降りれば,羽田や成田に向かうバスが次々に発着する。

● もちろん,アパートを借りればいい。持ち家などというだいそれたことは考えない。だいたい,もうそんなに先がないのだし。

 それでもたぶん,経済が許すまいな。いやいや,その前に今住んでる家をどうやって処分する? 近くに墓もある。

● 気安そうな酒場がいくつもある。飲んでいきたいね。2,3軒ハシゴするつもりで飲み始めたい。
 こういうところで飲むときは,相手を選ばないとな。いやいやいや,1人がいいか。お客さんの飾らない会話を聞きながら,黙ってハイボールを飲む。っていうのも,これはこれで厭味ったらしいか。

● 国道6号(水戸街道)を横切る。要は墨堤通りに出たいわけだ。元日に歩いた鳩の街商店街を通ってもいいんだけど,ここと決めないで行き当たりばったりに歩いてみたい。
 右へ曲がったり左に曲がったりしているうちに,地蔵坂商店街に出た。このあたりで最も繁華なエリアかもしれないんだけど,土曜日のこの時間,通りを歩いている人はあまりいない。ありていに言うと,寂れている印象。

● で,白鬚神社。道路より一段低いところにあるんだけど,大雨のときなんか大丈夫か。道路が堤防代わりになってくれればいいんだけど,そういうわけにもいくまい。
 賽銭をあげてお参りして,それで終わり。そりゃそうだ。要するに神社なのだ。東京のこととて境内も狭いから,子供の遊び場にもなりそうにない。まして,よそ者のオッサンがお参り以外に何をするというのか。
 隅田川七福神というのがある。機会があれば回ってみたいぞ。案外,嫌いじゃないんだ,こういうの。

● このまま墨堤通りを北上。白鬚橋東詰にあるセブンイレブン。美人スタッフはまだいるんだろうか。
 あらま,残念。ほんと,一期一会になっちゃった。写真撮らせてもらっとけばよかったなぁ(断られたろうけど)。
 ま,しかし,予想どおりでもある。彼女には彼女に相応しい働き場所があるだろう。
 気を取り直して,イートインで遅めの昼食。“炙り焼きさば御飯”でありますね。

● これで東向島を再訪した目的は達した。もういいや。気がすんだ。

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