● 安いけれども少々ハード,お金はないけど時間と体力はある若者向けのもの,というイメージ。ぼくも若い頃に,東京駅の八重洲口から“ドリーム号”に乗り込んで京都に行ったことがある。バスの中で寝るのは無理だとわかった。
若い頃から軟弱だったので,夜行バスはもういいやと思ってしまった。
● ところが,夜行バスも“ドリーム号”の頃とはだいぶ変わっていると聞く。居住性が改善されて,寝やすくなったらしい。路線も増えたようだ。
安さは若者だけじゃなくて,ロートルにとっても正義だからね。宿代を浮かすことができるしね。
● 宇都宮から札幌までのバスがある。ん? 津軽海峡をどうやって越えるんだ,海底トンネルは車も通れたんだっけ? そうじゃなくて大洗まで行って,フェリーで苫小牧に渡るんでした。苫小牧から札幌までまたバス。
フェリーの予約をしてから(ネット予約は不可),バス会社でチケットを買う。ちょっと面倒。でも,9,700円で札幌に行けるよ。所要時間は約24時間。
でも,札幌に行ける時期は,JRの“青春18”を使える時期とたぶん重なる。高速バスのライバルは“青春18”なんだよね。
● 鉄道派の自分としては,“青春18”を使うかなぁ。青森で1泊することになるけど,費用はそんなに変わらないかも。
道内を鈍行のみで移動するのは現実的とは言えないかもしれないというのが,唯一の問題点だけど。
● 大阪までのバスもある。夜出発の朝到着。到着日をフルに使える。運賃は10,700円。新幹線の約6割。
でも,これこそ“青春18”。2,300円ですむ。宇都宮から熱海まで乗換なしで行けるようになったんだしね。
夜,大阪に着く。こと大阪に関して言えば,昼間のアレやコレより,夜の道頓堀が数倍魅力的。朝着と夜着の差はないということで。
● あ,ここで思いだした。ドリーム号のあとも夜行バスに乗ったことがあった。京都からこのバスに乗って宇都宮に戻ったことがあった。“ドリーム号”とはだいぶ違うわい,と思ったんだった。それなりに寝れた記憶があるぞ。ロートルでも使えるかもしれないぞ。
あ,もうひとつ思いだした。東京から青森まで夜行バスで行ったことがあった。そのときも“ドリーム号”とはだいぶ違うなぁと思ったんだった。でも,このときはけっこう辛かった記憶がある。あまり寝れなかったんだろう。うぅん,ロートルにはやはりきついかね。
● ともあれ。というわけで,“青春18”を使えない時期に札幌や大阪に行くときに限って,高速バスを検討する,と。
それ以前に,札幌や大阪に行くことはもうないような気がしてるけど。ぼく,圧倒的に東京派。
● 高速バスは,成田や羽田に行くのに,“マロニエ号”を利用する程度。“マロニエ号”はすこぶる便利。
自分で荷物を持たなくてすむ。通勤ラッシュと無縁ですむ。スタート地点の柳田車庫がわが家から近い。
2018年6月30日土曜日
2015年1月5日月曜日
2015.01.05 バスを使って小旅行
● 昔読んだ,田中小実昌さんのエッセイを思いだした。どこかに行ったとき,たまたま来たバスに乗ってしまう,っていう。外国であってもおかまいなし。
行き先はもちろんわからない。フラッと乗ってしまう。行きたいところがあるわけじゃないから,適当なところで降りる。
● これを読んだときには,そういう人もいるのかという程度の感想しか持たなかった。が,最近,そのエッセイを思いだすことが多くなった。
つまりは,そういう行き当たりばったりに魅力を覚えているんでしょうね。
● では自分もやってみるか。といっても,これがなかなかできなくてね。運賃前払いと後払いのところがある。それだけで,ちょっとしたハードルになる。いちいち確かめるのが面倒くさい。
是非にというわけでもないから,そこで二の足を踏んでしまう。
● 路線バスを乗りこなすのは,地元の人にしかできないだろう。東京でバスに乗るって,けっこう以上に億劫で,少しくらいの距離なら歩いてしまえってことになる。
ま,乗りこなすんじゃなくて,行き当たりばったりなんだから,路線網を頭に入れておく必要はないわけだし,むしろ頭に入れちゃ面白くなくなると思うんだけど,それにしてもなかなかできない。
● で,勝手知ったる地元でやったらどうかと思いましてね。勝手知ったるといっても,じつはたいして知りはしない。自分が動く動線なんてだいたい決まっているから,そこから外れたところは未知の世界だ。
車で走るのも同様で,普通は目的地がある。そこへ最短で向かうことを考える。その線からそれたところはすなわち,未踏の世界だ。
● 宇都宮でも,最近は(正確にいうと,だいぶ前のことなんだけど)路線バスが走らないところを走ってくれる“宮バス”というのができた。マイクロバスだから,わりと狭い道路を走ったりもするのだろう。
あるいは,宇大循環なんていう今までなかった路線を走るバスもできた。
● 先日,その宇大循環右回りっていうのに乗る機会があった。JR宇都宮駅の東口からベルモールまで乗ったんですけどね。
急ぐ人は乗っちゃいけないバスだね。とっとと行けば10分もあれば着くだろうに,遠回りを重ねる。そこが面白かった。
初めて見る風景が次々に現れるからね。へぇー,こんなところがあったのか,っていう発見。子どもの頃の遠足を思いだした。
● ただ,何度か乗れば飽きてしまうはずだ。宮バスも同じ。楽しみの賞味期限は限られている。
やはり,知らないところでもこれができるようにならないとな。
行き先はもちろんわからない。フラッと乗ってしまう。行きたいところがあるわけじゃないから,適当なところで降りる。
● これを読んだときには,そういう人もいるのかという程度の感想しか持たなかった。が,最近,そのエッセイを思いだすことが多くなった。
つまりは,そういう行き当たりばったりに魅力を覚えているんでしょうね。
● では自分もやってみるか。といっても,これがなかなかできなくてね。運賃前払いと後払いのところがある。それだけで,ちょっとしたハードルになる。いちいち確かめるのが面倒くさい。
是非にというわけでもないから,そこで二の足を踏んでしまう。
● 路線バスを乗りこなすのは,地元の人にしかできないだろう。東京でバスに乗るって,けっこう以上に億劫で,少しくらいの距離なら歩いてしまえってことになる。
ま,乗りこなすんじゃなくて,行き当たりばったりなんだから,路線網を頭に入れておく必要はないわけだし,むしろ頭に入れちゃ面白くなくなると思うんだけど,それにしてもなかなかできない。
● で,勝手知ったる地元でやったらどうかと思いましてね。勝手知ったるといっても,じつはたいして知りはしない。自分が動く動線なんてだいたい決まっているから,そこから外れたところは未知の世界だ。
車で走るのも同様で,普通は目的地がある。そこへ最短で向かうことを考える。その線からそれたところはすなわち,未踏の世界だ。
● 宇都宮でも,最近は(正確にいうと,だいぶ前のことなんだけど)路線バスが走らないところを走ってくれる“宮バス”というのができた。マイクロバスだから,わりと狭い道路を走ったりもするのだろう。
あるいは,宇大循環なんていう今までなかった路線を走るバスもできた。
● 先日,その宇大循環右回りっていうのに乗る機会があった。JR宇都宮駅の東口からベルモールまで乗ったんですけどね。
急ぐ人は乗っちゃいけないバスだね。とっとと行けば10分もあれば着くだろうに,遠回りを重ねる。そこが面白かった。
初めて見る風景が次々に現れるからね。へぇー,こんなところがあったのか,っていう発見。子どもの頃の遠足を思いだした。
● ただ,何度か乗れば飽きてしまうはずだ。宮バスも同じ。楽しみの賞味期限は限られている。
やはり,知らないところでもこれができるようにならないとな。
登録:
投稿 (Atom)