2018年1月4日木曜日

2018.01.04 久々の海外旅行 香港

● 草木も眠る丑三つ時。2:25に自宅を出発して,3:05発の羽田空港行きマロニエ号に乗車。香港に出かけるのだが。
 昨年の夏は相方が一人で行った。今回も一人で行ってくれてもいいんだがなぁ。海外旅行というのは,何年ぶりだろう。興味を失って久しいっす。

● 5:30に羽田着。ほとんど寝ていないので,バスの中ではメガネを外して目を閉じていた(しかし,眠れるものじゃない)。
 さっそくやらかしてしまった。バスを降りるときに,メガネを忘れた。気づいて戻ったときには,時すでに遅し。メガネなしで5日間を過ごさなければいけない。

● こんな朝早くから,空港スタッフは通常営業を始めている。保険会社や免税店のスタッフもバリバリ営業中。お疲れ様です。
 ぼくはといえば,今回の年末年始は12日間の連休となる。社会人になって初めてだ。こんなに続けて休むのは。何だか,申しわけないようだ。

● 羽田空港のJALさくらラウンジ。和ものでハイボールを1杯。ほとんど寝てないわけだから,1杯でやめておいた。成田のラウンジよりも広くて,ゆったり使える。
 いつぞや,テレビで高橋真麻がここのカレーが旨いと語っていたらしい。で,そのカレーも食べてみたんだが,普通に旨かった。
 場所を変えてコーヒー。したら,ここはファーストクラス客の専用スペースだったらしい。のだが,ファーストクラスに乗るように見える人なんか,一人もいないんだがなぁ。顔つきといい,格好といい,佇まいから発散しているバカオーラといい。ファーストクラス客って,こんなものなのか。

● 今どきだから,備付けのPCはない。当然,Wi-Fiは完備。皆さん,ご自分のPCをお使いだ。
で,ぼくも自分のChromebookでTwitterにツイートしている。 
 最後にカレーをまた食べて,ラウンジをあとにした。ということは,このビーフカレー,普通に旨いんじゃなくて,かなり旨いのかも。高橋真麻は正しかったのだ。

● 機内にもWi-Fiはある。ただし,有料。ゆえに,我慢。
 ラウンジでカレーを食べたのに,機内食を出されると,食べないでいることができない。どこまで貧乏性なんだか。アイスクリームが出れば,やはり断らない。

● 機内から富士山が見えた。これほどハッキリ見えるのは,珍しいかも。って,機上の人になることがずっとなかったわけだけど。
 ちなみに,今回の航空券はマイルで買ったものだ。相方がJALカードでせっせと買い物をした賜物だ。
 マイルの場合,いつでも行きたいところまでの航空券を買えるわけではないらしい。たとえば,台湾は人気があって,なかなかマイル用の空きが出ないのだと相方はいう。

SIMのショップ。装着までお任せでいい。
● 4時間のフライトで香港着。以前と違うのは,到着後に最初にやることは何かってこと。以前は両替。今は現地SIMの調達だ。
 5日間で88香港ドル。1日あたり264円。docomoの海外パケホーダイはいくらだっけ? 海外に出かける人には,端末のSIMフリー化は今や必須。
空港から九龍駅までの2人用片道切符
 ぼく一個は,半年経たないとSIMロック解除に応じない3大キャリアとは関わりを持たない方がいいと思っているが,3大キャリアを使っている人も,面倒がらずにSIMロックは解除しておいた方があとで慌てなくてすむと思う。

● 空港から鉄道で「九龍」へ。駅があるビルもショッピングモールになっている。そこに入っている「正斗」なる店で,麺と点心を。あ,香港の味だ,と。これだ,これ。懐かしさがグワッと押し寄せてきた。
 香港の気温,23℃。セーターも要らない。荷物を置いて街に出れば,懐かしい香港の匂い。やっぱ,香港,素敵だ。ん? 海外には飽きたと思ってなかったんだっけ,オレよ。

● 両替のため重慶大厦へ。化粧直しが施されていた。中も変わったんだろうか。
 どこで両替するかでレートが違うというのは,香港では今は昔の話か。たぶん,どこでも大差はない。重慶大厦にはドッと両替商が集まっているが,まぁだいたいどこも同じようなものだった。
 日本出国の前に,成田や羽田の邦銀で両替するという愚を犯さなければ,それで良し。あれは世界一の暴利を貪るボッタクリ両替商だから。

化粧直しされた重慶大厦
● ホテルの近くのスーパー。売られている商品の多くは輸入品。特に韓国製品が目立つのだが,日本のものも多い。缶ビールをはじめ酒類が多いんだけど,最も目立つのは出前一丁だ。日本では出前一丁というと袋もカップもひとつしかないけれど,香港ではたくさんの出前一丁がある。
 日本にはない棒麺タイプのものがあって,昨夏にも相方が買って帰った。今回も買いこんだ。

出前一丁の威風堂々
● 相方と初めて香港に来たのは,もう20年以上も前のこと。ぼくは2回目で相方は初めてだった。そのときだけは,ぼくが相方の前を歩いた。
 が,次はもう,相方がぼくの前を歩くようになっていた。以後,その差は開くばかり。理由はハッキリしている。貪欲さが違うからだ。事前学習にも怠りがない。
 今回も寝ていないのは相方も同じはず。が,彼女は貪欲にこういうところにも並んで食べようとする。なんとか意思を通じさせてしまう。こう
して男女の生活能力の差はますます拡大する。
 でも相方に言わせれば,こういうところに並ぶのは度胸がいるものらしい。で,欲しいものをゲットできたときには,自分をほめてやりたくなるんだそうだ。

● 香港ではいまだにクリスマス。クリスマスの飾りつけをそちこちで見かけた。
 過ぎたらそそくさと片付けようという発想はないのかも。キレイなんだから,しばらくこのままでいいじゃないかってことか。

● ここに来ないと始まらない。九龍の突端からの香港島の夜景。しかし,じつは昼間の景観がもっといいんだよなぁ。
 昔と比べて特徴的なのは,日本企業の電飾がすっかり姿を消したこと。日立,シャープ,NECが大きく目立っていたのだが。
 だから,日本経済の勢いが落ちたということではないんだと思うんだけどね。エンドユーザーに届ける製品を作ることから,日本企業は手を引いたということに過ぎない。B2Bに比重が移ったということでしょう。
 家電やパソコン,スマホが典型的にそうだけれども,最終製品を組み立てるのは外国のメーカーに任せておけばいい。軽電では特にそうだ。わざわざ日本企業がやることはない。いずれは,自動車もそうなるかもしれない。
 iPhoneやiPadのような画期的な製品がなぜ日本から登場しなかったのかという識者もいるようだけれど,理由は単純で,日本がやる必要はないからだ。むしろ,最終製品の提供者であることをできるだけ速くやめなければいけない。

● にしても。ここにいると外国に来たという感じがしない。隅田川の下流域で対岸を見ているのじゃないかと錯覚しそうになる。
 日本人が少なからずいるからでもあるけれど,それ以上に,東京にも外国人が溢れるようになっているからでしょうね。
 それともうひとつ。スマホの普及だ。誰もがスマホを片手に歩いている。スマホをいじっている。日本で見かける光景と同じだ。目に見えるライフスタイルがたぶん,世界的に画一化しているのだろう。

2018年1月3日水曜日

2018.01.03 足利に行ってきた

● 「青春18きっぷ」を使わなくちゃ。足利に来てみた。
 足利って,栃木県にある非栃木っていうイメージがある。栃木県にある自治都市といいますかね。しかも,使用されている言語が奇妙奇天烈なもので,栃木語とは別のもの。

● と思ってしまうのは,自分の居住地を中心にモノを見てしまうからで,足利市民に言わせれば,ザケんなよ,なんで足利が栃木なんだよ,宇都宮? 知らねーよ,そんなもん,ということになるのかもしれない。
 奇天烈な足利語で,そのような思考を展開される向きもあるのかな,と。

● 東京にはしばしば出かけているけど,足利に来るのは数年ぶり。これはね,足利の人たちも同じだよね。
 交通機関がそうさせるようになっている。つまり,1時間に1本しか走っていないJR両毛線より,東武電車の方が身近な存在ではないか。東武特急に乗れば1時間余で浅草に着く。宇都宮より東京が近い。
 東京には行くけど,栃木県内の他の市町には滅多に行かないんじゃないか。足利の隣町は佐野や桐生ではなく,太田なんじゃなかろうか。

足利学校
● 足利は地形も独特だ。低い山並みが市街の北側に続いている(その向こうには前日光の山々が控えているわけだが)。が,盆地ではない。渡良瀬川の南には関東平野が広がる。
 そのどんづまりが足利なんだけど,ではどんづまり感があるかというと,東西に逃げ道があるので,それもあまり感じない。

● ともあれ。両毛線で足利に着くと,東横インの威容が我々を迎えてくれるのだ。かつては,三越百貨店もあったのだぞ。織物で景気が良かった時代があったのだ。
 栄枯が移るは世のならい。

● 問題は栄が少数のせまいエリアに集中して,大半は枯に包まれてしまっていること。しかし,それが問題だと感じるのは,ぼくらが枯のエリアにいるからだ。
 とはいっても,文字どおりの東京一極集中は困る。東京に近いところに住んでいれば,一極集中の恩恵を受けることができるけれど(足利市民はその立場。東京に住むのはデメリットも大きいから,東京に近い田舎に住んで,東京に遊びに行くというのが,もっとも賢い方法だ),日本は細長い地形なんだから,その恩恵に与れない人が出てしまう。

● 各地方にミニ東京があるのが望ましい。札幌,仙台,金沢,名古屋,大阪,神戸,福岡がその役割を担っているんだろうけど,それらの都市と東京の格差がここまで開いてしまうと,東京圏とそれ以外で享受できる便益にかなりの開きが出る。
 情報だの買物だのは,インターネットが格差を解消する。が,遊びの大半はそこに行かなきゃできない。映画なんかは複製が可能だから地域差は出ないが,コンサートを聴く,美術作品を見る,といったあたりは東京じゃないとどうにもならないところがある。

● ま,そんなことはさておいて。まずは,足利学校へ。正月3が日は無料で公開されている。ただし,建物の中には入れない。
 「教員は禅僧などの僧侶であったものの,教育内容から仏教色を排したところに特徴がある」とはWikipediaの解説。儒学(特に易学)に重点を置いていたらしい。
 このあたり,地名も昌平町(ちなみに,昌平とは孔子が生まれたとされる村の地名)。となると,かの湯島聖堂を思いだすことになるわけだけども,湯島聖堂よりもこちらの方が興趣に富んでいる,とぼくは断言したい。長い時間過ごせるのはこちらのほうだ。
 ただ,足利学校が学校として隆盛だった期間は,トータルしてもさほど長いものではなかったらしい。南蛮宣教師が「坂東の大学」と称揚したのは,その短い隆盛期にあたっていたからで,足利学校にとっては幸運なことだった。

● 稲荷社もある。ご利益は学業成就。ぼくには必要ないというか,とっくに手遅れだけれども,合格祈願に訪れる人が多いのだろう。菅原道真の天満宮的な使われ方をされている。

● 裏に回ると,巨木もあって,ここは足利のパワースポットでもあるのかねぇ。夏に来ると,格別かもしれないよ。
学校代官茂木家の墓というの
もあった。地元選出の茂木代議士とは関係ないんだろうな。あるのかね。
 近くには古書店もあって,なかなかいい風情に映る。

● 世界遺産登録を目指している。時間の問題だろう。間違いなく世界遺産になると思われる。
 が,世界遺産はすでにインフレ気味で,今さら登録されたところで,何かメリットがあるのか(国からの補助金が増えるとかってあるんだろうか)。
 実利に敏い足利市民らしくもないという気がしないでもない。

● 次は鑁阿寺。真言宗(新義の方)の名刹。本堂は国宝。
 足利氏との関連が云々されるけれども,足利尊氏を含めて,足利氏と足利市の関連はほとんどない。足利氏は京都にいたんだからね。本貫が足利だというに過ぎない。
 とはいえ,これは大変な資産でしょうね。

鑁阿寺
● 多宝塔の案内板には,「徳川氏は新田氏の後裔を称し」とあるけれど,こういうのを僭称あるいは詐称という。要するに,デッチアゲ。家康の二代前はどこの馬の骨かわからない。
 豊臣秀吉が関白にまで上り詰めたあと,当時の武士層が,秀吉の出自を貶めの材料にした形跡はほとんどない。自分たちもそうだったからで(徳川しかり,前田しかり),戦国大名とはそういうものだ。庶民が才覚で大名に成り上がることができた面白い時代だった。
鑁阿寺本堂
 でも,僭称だろうが詐称だろうが,徳川が源氏の末裔になってくれたおかげで,鑁阿寺は幕府の補助を受けることができた。結果オーライだ。

● 鑁阿寺の隣にもうひとつ立派なお寺があった。東光山善徳寺。鑁阿寺は賑わっていたけれど,こちらはヒッソリとしていた。ぼくも今回は素通り。いずれ機会をあらためて。
 足利って,膨大な時間の堆積が感じられる,栃木県ではほとんど唯一のところ。日光はそっくり東照宮の荘園のようなものだし,見るべきものの第一はその自然だ。
善徳寺
 対して,足利は江戸時代以前から現在に至る文化の堆積が分厚い。あくまでもこちらの印象にとどまるけれども,空気の色が違うように感じられる。

2018年1月1日月曜日

2018.01.01 東京散歩:山谷~浅草~秋葉原

● 大晦日に山谷の(名前だけは)ホテルに泊まったので(部屋に入ったのは今朝の2時半だったが),今日は山谷から浅草まで歩き,秋葉原に出てみた。

● 右は宿から見た山谷の町並み。普通の下町だ。
 だいぶ前にドヤ街の浄化運動っていうのがあって,街灯を増やしたり,コミュニティセンターのようなものを建てたりしたらしい。が,こうして見ていると,山谷が他より危険だったことなんてあったんだろうかと思う。

● 地元の人から「明けましておめでとうございます」と挨拶された。山谷を歩くのはこれが二度目なんだけど,一発で山谷を好きになってしまった。
 左の写真。山谷ネイティブ(=山谷がドヤ街になる以前からここに居住していた人たち及びその子孫)にすれば,日雇い労働者はよそ者。けれども,このエリアは安宿が多い。よそ者を相手に商売して,飯を喰ってきた。なかなか一筋縄ではいかないところがあるんだろう。

● それを言いだすとねぇ。現在の都民のうち,東京ネイティブなんてごく一部で,大半は地方から出てきた連中なんだよね。
 ネイティブからすれば,都民の大半はよそ者だ。そのよそ者がやりたい放題やっていると苦々しく思っているネイティブは,けっこう多いんじゃないかと愚察する。

 特に18区あたりはそうでよ,あそこはよそ者で流れ者ばっかりだからよ,東京の行く末なんかまともに考えちゃいねーんだよ。そうでなけりゃよ,なんで菅直人なんていう,害をなすしか能のないヤツを当選させるだっつーの。あいつ,あれだぞ,福島の原発のとき,直後に視察をやらかした大馬鹿野郎だぞ。

 とはいうものの,そのネイティブもさらに二代か三代遡れば,よそから来てるわけでね。都市とはそういうものだ。だから面白いんだけど。

● 日本堤,清川を経て,浅草のエリアに入る。浅草は台湾に似ていると言った人がいる。理由はどうもこれらしい。
 Wi-Fiが使えるよ,と。台湾でもカフェやホテルに入らなくても,路上でWi-Fiが使えるようになっているらしい。

● 浅草,待乳山聖天。大根祭りというのをやっていた。大根にどんな由来があって,お祭りしているのかは知らない。
 その昔,浅草は海の底だった。その時代にも待乳山だけは水面上に顔をだしていたらしい。これまた,だから何なのだと言われても困るんだけどね。
 ここは浅草でも人が少ない。初詣は,浅草寺や浅草神社は避けて,こちらにするのが賢者のふるまいというものでしょ。バカ
と草木は,浅草寺へとなびくんだろうけどね。というか,なびいているのは,それこそ田舎者ばっかりなんだろうね。

● その浅草寺は人,人,人。多くは外国人。和服を着て歩いている女性がいたら,彼女は外国人である確率が高い。
 人は人が集まるところ(=人ゴミ)が好きなのだ。洋の東西を問わず。そう考える以外,この現象は説明できない。

● 浅草からつくばエキスプレスで秋葉原へ。ここも激混み。爆買いは減ったと言われるけども,仲買人かおまえは,と言いたくなるほど大量に買いこんでいる中国人が,かなりの数いる。
 浅草も秋葉原も元日の賑わいはとんでもないもの。浅草は初詣客。秋葉原は福袋めあての買い物客。

● このあたりはほんとに様変わりしている。ひと昔前の年末年始は,日本人が海外に出かけるので,国内はガランとするというイメージがあった。
 東京も,海外に行く人と帰省する人とで,人がいなくなって静かになり,空気も普段より澄んでくる,という。
 今は外国から日本にやってくる観光客が多くて,年末年始はかえって東京人口が増えているのではないかと思うほどだ。したがって,浅草の人力車の車夫をはじめ,観光業者はとても忙しい。

● 秋葉原では「肉の万世」で牛すじつけ麺を食べてみた。氏家の「みやこ家」が隣に店を出せば,お客をごっそり奪えるだろう。
 これはアレだね,地元の人は,ここでは食べていないだろうね。よそ者相手に商売しているんだろう。

2018.01.01 山谷,一畳半の部屋

● 大晦日も東京に泊。用事が終わるのは0時を過ぎる。文字どおり寝るだけなので,カプセルホテルで充分。
 それ以前に,東京の大晦日にカプセルホテル以外の部屋を確保するのは,ほぼ無理だ。あのアパホテルが(って,泊まったことはないんだけど)大晦日は4~5万円になるのだ。

● 今回は南千住に宿を取った。行ってみたら,カプセルではなく普通の部屋だったんだけど,布団を敷くだけのスペースしかない。
 風呂やトイレは共同。風呂の利用時間も限られていて,いつでも入れるわけではない。部屋の中では歯を磨くことも,顔を洗うこともできない。
 ただし,そこは日本の宿だから,浴衣と歯ブラシは用意されている。あ,あとテレビはある。Wi-Fiも設置してある。コインランドリーがあるから洗濯もできる。

● このエリアは通称,山谷と呼ばれる。泪橋交差点がすぐそこにある。おそらく,かつての木賃宿をビジネスホテル風に改装したものだろう。今でも長期滞在者がいるのかもしれない。
 外国人のバックパッカーが多いという話も聞く(ただし,この宿では見かけなかった)。山谷って浅草に近いし,交通の便も悪くないから,狙いどころなんでしょうね。
 女性が泊まれるカプセルホテルはまだ少ないけれども,山谷ならカップルのバックパッカーにも対応できる。ちなみに,この宿には女性専用フロアがある。

● でね,それで困ることって何もないんだよね。トイレや風呂は共同で充分なんだし,ご飯は外で食べればいいんだし,ネットにはつながるんだから,他に何がいるんだってこと。
 安宿とはいえ,衛生状態は日本水準だしね。

● 宿のロビーには左の写真のようなものもある。極端な話ね,近くのコンビニでパンを買ってきて,このロビーでただのコーヒーを飲みながら,一食すませたっていいわけですよ。それでたぶん,文句は言われないだろうと思う。
 それでもって,一畳半の部屋に寝転んで,本を読んで過ごすとか,音楽を聴いて過ごすってのはアリですよ。音楽好きなら,コンパクトな装備一式を持ち込んでもいいだろう。コンセントはあるからね。

● 一日,東京の街を歩き回りたいなら,さらにこの宿は恰好な存在になる。ここをベースキャンプにして,1日フルに動ける体力があれば(外人バックパッカーはまさしくそうなのだと思うんだけど),あとは寝るだけなんだから,このスペースで充分だ。
 立って半畳,寝て一畳とはよく言ったものだ。

● 宿のご主人(若い人だった)もとても愛想がいい。縁あってこの街に来てくれた人にこの街を好きになってもらいたい,と本気で思っているように見えた。
 そうしたいろんな気遣いをしても,それが相手に通じるとは限らないし,通じたからといって,しばしば山谷に来てくれることにはならないけれど(なにせ,東京には魅力的な場所がたくさんある),それでも「ハチドリのひとしずく」の話もある。

● 今回は南千住駅前のチェーンの居酒屋で,クソ不味くて安くもない酒を飲んでしまったので(そこしか空いていなかったのだ),この宿に入ったのは午前2時を過ぎていた。
 次の機会があれば,もっと早くチェックインして,もう少し館内を探検(?)してみたいものだ。

2017年12月31日日曜日

2017.12.31 「もつ焼き 大統領」

● 「大統領」の名前は田舎にも届いている。栃木県内でこの店の広告板を見た記憶もある。アメ横は何度も歩いているので,前を通ったことも幾度となくある。
 が,ちょっと飲んでくかとなったことは,今までなかった。

● で,大晦日の夜,ついに行ってみましたよ。正直,名前を聞いて想像を逞しくして,膨らみきったイメージを持って行ってみたわけじゃない。
 なんというのか,こう見えても,もう何十年も飲んでいるんでね。飲み屋に関しては,そんなに現実離れした妄想をすることはないんでね。

● ぼくが行ったのは,支店の方だと思う。いや,混んでましたよ。店の中には入れず,外のテーブルに座ることになった。この寒い中をだよ。それでも飲もうとするのは,どういうわけのものかね。
 で,同じような人が路上に溢れているわけですよ。君たちね,少しは考えなよ。いい年こいて,大晦日に寒い思いをして外で飲んで,何が楽しいの。

● モツ煮込みとモツ焼きでハイボールを飲んだよ。で,思いましたよ。「大統領」って上野の観光資源になっているね。
 地元の人,あんまりいないでしょ。外から上野に来た人たちが集まってくるんじゃないだろうか。つまり,ぼくみたいな人が多いんじゃなかろうか。

● もっとも,昼間から飲んでる人もいるからね。そういうのはこの界隈の住民かね。清く正しく勤勉に生きるばかりが能じゃないから,昼間から飲んでるのを咎めようとはまったく思わないんだが,彼らはどこから湧いてくるんだろうか。
 まさか,昼間から飲むために,栃木や群馬や茨城からやってくるわけでもなかろうよ。この界隈から這いでてくるんだろうなぁ。となると,地元に密着した店ってことになるんだろうか。

● という疑問はあるんだけれども,基本,この店は観光客が支えていると見た。
 でね,ここよりも旨くて安いモツ煮込みを喰わせてくれる店が栃木にあるよ。これ以上は教えない。その店の店主があんまりPRされるのを喜ばないタイプかもしれないんでね。

● ま,そういうわけだった。気がすんだよ。
 あ,それから。この店は高齢者の雇用促進に役立っている。っていうかね,長年店に通っていたお客さんが店員になっているんじゃないかと思ったよ。雰囲気はとてもいいよ。敷居を感じさせないし,かといってベタベタしてこない。これだけお客がいたんじゃ,ベタベタしている暇はないだろうけどさ。
 おそらく,お客あがりの店員と非常に親しいお客がいるね。いろんな味がある。カオスとまでは言わないけれども,チェーンの居酒屋なんぞで飲んでるより,よっぽどタメになるよ。たぶんね。

2017.12.31 女性にとってホテルとは

● たったの2泊なのに,しかもずっとホテルにいてどこにも出かけないのに,相方の荷物はかなり多くなる。ぼく一人ならトートバッグひとつですんでしまうんだが。
 スーツケースの中に何が入っているかというと,洋服だ。文字どおりのスーツケースなのだ。ま,スーツではないんだけどさ。

● 女性にとってのホテルって,オシャレができるところ,らしいんだね。オシャレをする楽しみを叶えられるのがホテル。
 荷物が増えるわけだよね。それはぜんぜんOKなんだけど,ぼくへの要求水準も高くなる。お洒落している自分の隣に汚い男がいたんじゃ,せっかくのお洒落が台なしにだ。わかるんだけどね。

● きちんと服装を整えるヨーロッパ式より,ラフな格好でどこにでも行くアメリカ式に,こちらは染まってしまっている。それでいいじゃないか,と思うわけでね。
 ここ,男女で対立しがちかもしれないね。何がカンファタブルかが,男女で違う。

● でも,こういうときは女性の意向が優先される。こちらは黙って重いスーツケースの運搬人になるしかないねぇ。
 そこはもう諦めるしかないでしょうね。こう,自分に言い聞かせて。
 オシャレは女の命,最大限の尊重を要す。おまえ,いくつになったと思ってんだよ,とは口が裂けても言うまじ。女は死ぬまで乙女なり。

● オシャレって,つまるところ演技でしょ。女の人って好きだよね,演技するのが。
 それが演技であることを指摘されると,猛然と反発したりもする。“デリカシーがない”と女性が男に言う局面で,最も多いのがこれじゃないかな。

● 特に楽しそうにやってるのは,幸せゴッコかな。既婚者は幸せな家庭を持ってこんなに幸せよ,とやりたがるし,独身者は自由でイケてる女になりたがる。
 演技でもしなけりゃやってらんねー,ってことなのかと穿った見方もしたくなるなぁ。

● でもさ,この演技は見栄と紙一重だからさ。バカ女の演技って見ちゃいらんねーんだよ。ごめんね,率直すぎて。
 Instagramに行くと,この種のバカ女が溢れているね。ごめんね,デリカシーがなくて。

2017.12.31 年の瀬はアーバンリゾートでゆっくりする 3

● シェラトン都ホテルで2泊3日の3日目。今日でこのホテルを追い出される。
 大晦日は東京のホテルは満杯になる。理由はわからないんだけど,どうもそういう状況らしいのだ。初詣に備えて,地方からたくさんの人が出てくるんだろうか。いや,元日の始発に乗ってやってくると思うんだよなぁ。
 とすると,外国人の旅行者が増えるんだろうか。でも,それなら大晦日以前からそうなっていないとねぇ。
 今日,このホテルに泊まるとしたら,宿泊費はいったいいくらになるんだろう。29,700円ではすまないことはハッキリしている。

● ラウンジの朝食。洋食ブッフェになるんだけど,うどんがあった。初めて見た。出汁はたぶん,サバとカツオ。野沢菜の漬物を合わせている。
 なんと。これはいける。長野県ではこの食べ方があたりまえにあるんだろうか。出されてみて初めてわかった。これは実物を見る前に頭の中で想像してみてもよかった。自分の鈍さを痛感。

● 外人の爺様(ぼくより若いかもしれないけど)がバカでかいサイズのタブレットを持ちこんで,(たぶん)ニュースを見ていた。紅毛人が使うとこのサイズでもピッタリ来るんだね。
 12.9インチのiPad Proと同じサイズかと思う。このサイズのiPadは日本でも売れていると思うんだけど,日本人がこのサイズを使っているのは,ぼくはまだ見たことがない。

● 11時にホテルを離れる。妙な感覚がしばらく残る。隔離されて守られていたところから,シャバに戻って感じる段差。
 引きこもりの人って,この段差が一定範囲を超えてしまっているんだろうか。家と外との間にぼくの想像が及ばないほどの段差があるんだろうか。そんな単純な話ではないようなきがするけど。