2021年6月27日日曜日

2021.06.27 日曜,夜22時の銀座

● 日曜22時の並木通り。酒場の看板は点いている。けれども,営業はしていないんでしょうね。黒服も道路に出ていない。彼らも今日は銀座に来ていないのだろう。
 歩いている人がいない。シーンとしております。時々,若いカップルが肩をくっつけて,どこかにか歩いていくのに出くわす程度だ。

● 東京は緊急事態宣言からまん延防止措置に切り替わった。酒も出していいことになった。しかし,その場合は90分しか店にいられない。ホテルのレストランではそういうことになっていた。
 居酒屋でも同じなのだろう。1グループ2人まで,かつ午後7時まで。普通に仕事をしている人は飲めないということだ。

● 銀座のクラブにすれば,お客さんがボチボチ来始めるかという時刻には酒類提供ができなくなっているわけだ。営業禁止と同じことだ。
 コロナ収束後は不死鳥よろしく甦るんだろうか。退却を完了しているところが多いんだろうか。甦ったとして,中の選手は交代しているんだろうか。

● 銀座では路面店は営業終了後も灯りを落とさないというのがルールになっているんだろうか。2丁目の伊東屋でも3丁目のアップルストアでも,路面側には灯りをつけている。ルールがあるわけではなくて,ディスプレイ効果を狙って個々の店舗が勝手にやっていることなんだろうかね。
 ともかく,歩いている人はいないんだけど,銀座の灯はとにもかくにも保たれている。とはいっても,寂れた感じは隠しようがない。
 明るさもネオンだけではなくて,人間が作っているところがあるんでしょうね。その人間がいないんだから。

● アップルストアで足を停めて,きれいにディスプレイされた製品群をガラス越しに眺めてみた。ぼくはアップルのユーザではない。パソコンはWindowsだし,スマホはAndroidを使っている。
 とはいえ,アップルが特にデザイン面で業界のリーダーであったことは,当然,認めている。アップルの製品が “美しい” ことも認める。
 にもかかわらず,アップル製品には手を出さないことにしているのは,高級ホテルに足を踏み入れるのをちょっと畏れるのに似ている。MacもiPadもiPhoneも,それを使うに相応しい人が使えばいい。それは,ぼくではない。

● と言ったあとで,少しチャチを入れてみたくなった。
 今度のiMacは初代のiMacを連想させる多色展開だ。スペックはまるで違うけど。
 あの頃にアップルの株を100万円ほども買っておけば。今頃は億万長者だったわけでしょ。
 賢者はアップルの株を買い,愚者はアップルの製品を買う,ってね。明日以降もそれが成立つかどうかはわからないけどさ。

● こうして人の歩いていない銀座をフラフラ歩いて,23時を過ぎた頃に,予約していたホテルに入った。部屋で安酒を飲んで寝るとしよう。

2021年6月23日水曜日

2021.06.23 無印良品 銀座-長く生きる。ウィンザーチェアの場合 展

● 椅子なんて座れればいいのだと考える人もいるだろう。生活用品ひいてはQOLについての訴求点が低い人。というか,感覚の解像度が粗い人。かく申すぼくもそうなのだが。
 そういうことでは,真善美に近づくことは難しいでしょうなぁ。

● ウィンザーチェアとは「厚い木製の座面を基盤として,椅子の脚,スピンドルなどが直接座面に接合された椅子である」と定義されているようだ。
 座面に傾斜を付けているのがあって,一度座ると立ちあがるのが億劫になる。そういうのがいい椅子なのか,すぐに立ちたくなるようなのがいい椅子なのか。どういう状況で何のために座るのか,によって違うという結論しかない。

● ある用途,たとえば休憩する,という場合に,どれだけ心地よく休憩させることができるか。作業のために座るのであれば,いかにその邪魔をしない座面や傾斜を作るか。そういう勝負をしているんでしょうね。
 ひとつの椅子ですべてを賄おうとするなってのが,一番大切なことでしょうかねぇ。

● 無印良品って現場はしっかりしている。こういった展示会の運営もそうだし,売場もそうだけれども,いい空気を作っていると思う。
 接客の仕方,商品棚の作り方,導線をどうするかなどなど,緻密に考えて細かい改良を重ねているのだろう。

● しかるに何ぞ。経営陣はウィグル綿の問題を解決する気はあるんだろうか。それ以前に,問題を問題と認識できているんだろうか。
 中国に投資した金額と手間に拘泥して,欧米の優良顧客を失ってもいいとでも思っているんだろうか。日本はG7の中では唯一,中国政府のウィグル人殺戮をジェノサイドと認定していない国だけれども。

● ジェノサイドに加担している企業の製品は輸入を停められるぞ。ドル決済もできなくなるぞ。
 そうなったら倒産だぞ。現場が積み上げてきたものが雲散霧消するぞ。顧客の無印良品に対するリスペクトも一瞬にして吹き飛ぶぞ。
 ひょっとして,そんなことになるわけがないとタカを括ってしまっているんだろうか。

2021.06.23 丸善絵画特選展

● 丸善丸の内本店の4階にはギャラリーがあって,たいてい絵画の即売会を開催中だ。原画なのかレプリカなのか,ぼくにわかるわけもない。

● この日は『吉原炎上』の斎藤真一さんの絵が数点,展示されていた。
 名取裕子主演の映画は1987年公開。ドキドキしながら見たものだが,今でも憶えているのは,二宮さよ子が自身の股間を叩いて「女はここなんだよ,ここ」と叫ぶシーンだけだ。あれは強烈だったから。
 今回,展示されていたのは『吉原炎上』とは無関係の作品。

● 緊急事態宣言は解除されたものの,依然としてコロナ禍は続いている。東京都心,特に大手町のような企業の本社が集中しているようなところは,かなりの影響を受けているだろう。
 リモートワークが浸透したから,大手町に出勤してくるサラリーマンが減った。そのサラリーマンをあてこんで商売していたファストフードやカフェなんかも,お客が減って撤退しているところが多い(と思う)。

● 丸善のような,いわばエリートサラリーマンに支えられていたところも,影響甚大のはずだ。ビジネス書の売上もだいぶ落ちているのではないか。素人目にも来店者数の減少が目に見える。
 絵画特選展のような催しもまた同じ。それどころではないということなのだろう,購入する見込みのある人は,ぼくも含めてだが,1人もいなかった。というより,ギャラリーに入ってくる人がいない。

2021年6月15日火曜日

2021.06.15 ホテルの貸しデスク(?)がお得っぽい

● 右は宇都宮東武ホテルのコワーキングプラン。13時間使って1,100円ってホントですか。ソフトドリンク持込み可なんですね。コーヒーを注文すれば持ってきてくれるんでしょうけどね。
 月に20日使っても約2万円。月額2万円でオフィスを借りられるようなものでしょ。個室じゃないけれども,たぶん,ゆったりと使えると思う。

● ネカフェより安いかもしれないくらいだ。コロナ禍の間だけのサービスなんでしょうかねぇ。そうなんでしょうね。
 いつまでもこの料金でこのサービスを続けていかなきゃいけないようでは,ホテルとしても困ってしまうだろう。

● ネカフェでも仕事はできるだろうけど,気分はかなり盛り下がる。ここならテンションを維持できる。ひょっとすると,秘書サービスを受けることもできるかもしれない(それは無理か)。
 宇都宮の中心にあるんだから,ランチも毎日店を変えられる。今日はオギノラーメン,明日は元気寿司,明後日は「出世街道」で刺身定食・・・・・・。いいんじゃないですかね,これ。

● 宇都宮までの定期券を買って,日参したくなってきた。もちろん,13時間めいっぱい使わせてもらう。
 Macなら貸しだしてもらえるらしいが,パソコンは使いなれた自分のものじゃないとイライラするだけだから,いつも使っている Think Pad を持っていく。パソコンでTwitterを見ても良し,ヘッドフォンも一緒に持っていってYou Tubeで音楽を聴くも良し,ゆっくりと本を読むも良し(図書館より静かなはずだ),居眠りするのもまた良し。
 暑くなるこれからの時期,ここは避暑地としても最適だ。部屋までは必要ない。こういうので充分だ。

● 先日,川崎のホテルに2週間ほど泊まっていたんだけど,このホテルでは部屋にデスクがない。最近のホテルはそういうところが多い。
 その代わり,宿泊者向けに,昔の言葉でいえばビジネスセンター(何とも大仰な言い方だが)を無料開放している。というのも不正確だな。要するに,パソコン作業やデスクワークができる共用スペースを設けている。ホテル滞在中,最も多くの時間を過ごしたのがその共用スペースだった。
 客室より広くて,1人で占有できることが多かった。つまり,部屋にいるより快適なのだ。

● 宿泊していない人にもそうしたスペースを用意しようというのが,上のコワーキングプランでしょう。宿泊しない人がホテルを使うという場合,コーヒーを飲むとか食事をするとか,短時間の利用になるのがこれまでの常だったけれども,このプランは長時間使えるのがミソ。
 しかも,安価。人手を要しないサービスだからなんだろうけども,スタバで注文を繰り返しながら1日過ごすよりも,快適性と経済性に勝るような気がする。

2021年6月11日金曜日

2021.06.11 メルカリは色々と面白い 2

● 先月末に初めてメルカリでモノを買ってみた。メルカリでの売買にどういうルールや習慣があるのか,まだよくわかっていない。
 が,出品者によってアレコレとマイルールを作っている人がいる。勢い,それを購入予定者に押し付けることになるわけだが,右の写真のようなことをリアル店舗でやる店員がいたら,即刻クビになるだろうし,クビにすべきだろう。


● 「書いてあることを聞いてくる。読んでいない」と言うのだが,買い手とはそういうものだろう。売り手が考える模範的な買い手は存在しないものだと思うべきだ。そういうものではないですか。
 「購入希望です,検討してします,と言って買わない」「聞くだけ聞いて購入しないで終わらす」のはリアル店舗なら常識だろう。入店して店員に訊いた以上は,必ず何かを買わなければならないとやったら,そんな店舗は3日で潰れる。
 そういう人をブロックしているらしい。いくら素人でも商売を知らなすぎるんじゃないか。いや,商売じゃないから,と言われそうだけどね。


● 「SOLD商品へのいいねもやめてください」というのも勝手な言い草だ。SOLD商品も表示するのがメルカリのデフォルトなのだから,それに対して何らかの反応をするのはむしろ自然だ。
 それに文句があるならば,いいねをする人にではなくて,メルカリに苦情を申し立てるのが筋というものだ。


● 「サイズ・材質などはご自身でお調べください」となると,横着を通り越して横柄に至っている。どれだけ楽をして売るつもりだ?
 たとえばユニクロのような商品現物をいくらでも触っていいことにしているところであってもなお,材質もサイズもきちんと表示している。

● 
メルカリはネット上のフリマのようなものだ。そうした商行為としての売買ではない。
 だとしても,モノを売るとは基本的には買っていただくものであって,売ってやるのではない。売ってやるが通用したことも戦後のごく短期間,あるにはあった。
 が,モノ余りのこの時代に,そのやり方は素人でもいかがかと思う。

● そんな面倒なことはしたくないと言うなら,メルカリに参入しなければいいだけのことだ。
 Twitterをやりながら,無断転載お断りという人がいるけれども,まとめサイトのようなところに使われるのがイヤなのなら,Twitterなどやめればいい。
 Twitterをやるというのはそういうことだ。無断で転載されることがあるのを承知することだ。メルカリも同様ではないか。

● まぁ,しかし。売る側に商人道というほどのノウハウが蓄積されているプロの売り手と,消費者がたまたま売り手になるようなメルカリとを同じに考えるわけにはいかない,というのもわからないではない。
 が,ぼくはこういう売り手とは関わりを持ちたくない。同じように考える人が多いと思う。


● かと思えば,こういう人もいる。「即購入せず,必ずコメント下さい」と言うのだ。どうやら,これがメルカリが考えている手順なのかもしれない。
 単にモノを売り買いするだけではなくて,そこにコミュニケーションを入れ込みたい,モノを媒介にしたSNSのようなものにしたい,ということか。

● 「購入後の初回メッセージは必ず頂きますようお願いいたします」ともある。
 それがなぜ必要なのかがわからない(が,メルカリが敷いたレールはそうなっている)。こちらはモノが欲しいのであって,売り手とコミュニケーションしたいわけじゃないんだが。
 メルカリの場合は,購入申込み時にクレジットカードで支払いも済ませるのがデフォルトだ。品物が届く前に代金を払っているのだ。その他にコメントを要求される筋合いはないはずだ。

● 出品者が自分の好みでルールを作り,それを購入者(購入者予備軍)に押し付けてくるのが面白くない。当然,そういう売り手はこちらからブロックすることもできるので,遠慮なくそうすればいいと思う。
 っていうか,それだけの話なのではある。かにかくに,メルカリは面白いのだ。

2021年6月10日木曜日

2021.06.10 メルカリは色々と面白い

● ヤフオクもそうなんだけど,メルカリって,値段の高い順に表示してみると面白いよね。
 これなんかも,誰かが間違って買ってくれればメッケモノって感じなのかね。入手困難っていったって,同じメルカリで700円で出てたりするからさ。

● こんなものもありましたよ。今でもダイソーで300円で買えるものをメルカリで800円で買う人って,いるんですかねぇ。いないよねぇ。
 離島とかにはいるんですか。ダイソーがないようなところ。でも,そういうところは送料が余計にかかっちゃうんでしょ。送料込みで800円ではすまなくなるんでしょ。
 けれども,ちゃんと【DAISO】と謳っている。公明正大。まこと,メルカリは面白い。

● ダイソー絡みでいえば,こういうのもある。600円は1冊あたりのお値段っていうんだけどねぇ。
 100円で買ったものを600円で売るっていうのは,ちょっとねぇ,どうなのよ。B6サイズのダイスキンはダイソーの店頭から消えて久しいんだけどさ。あれば欲しいという人はいるかもしれないんだけどねぇ。
 不思議なのは,これに「いいね」が3つ付いていることだ。コメントも1つある。どんなコメントなのかは見なかったけど。

● 少なくともさ,こういうのをセドリとは言わないと思うんだよなぁ。セドリっていうのは,1万円の価値があるものが2千円で売られているのを見つけて,それを自分が買って1万円で売るというやつだ。
 1万円の価値があるというのが前提としてなければならない。2千円の価値しかないのを2千円で買って,あわよくば1万円で売ってやろうというのは,もはやセドリではない。詐欺に近い(近いだけであって,詐欺ではないのだが)。
 バカがもっとバカを引っかけようとしている図にしか見えないっていうかね。さらに言っちゃうと,貧乏人がもっと貧乏な人から儲けてやろうとしている図っていうかさ。
 ひょっとすると,中学生や高校生が小遣い稼ぎにやってたりするんだろうか。

● 堀江貴文さんがこんなことを言っている。
 メルカリが爆発的に流行った背景には,「インスタ映え」の影響が大きい。(中略)インスタに写真を上げれば,もっと手軽にもっと効率良く,承認欲求が満たされる。だから,お金がある人はZOZOTOWNで洋服を買って,インスタに写真を上げたあと,メルカリに流すという行動に出る。お金がない人は,メルカリに流れた洋服を買って,やっぱりインスタに上げて,再びメルカリに流す。それは,結果的にシェア経済ということだ。(『これからを稼ごう』 2018年 p184)
 ヤフオクが画期的だったのはここのところなんだよね。シェア経済に向けて確かな推進装置を作った。代金の振込手数料の問題は,“かんたん決済” を無料化することで解決した。そこにメルカリが加わって,さらにシェア経済化が進むことになった。

● シェア経済化が進むということは,商品の寿命が延びることだ。リサイクルだのリユースだのではなくて,リのつかない商品本来の使われ方が長くなる。
 3年で捨てられていたものが,さらにあと3年使われることになれば,モノが倍に増えたのと同じだ。
 断捨離に代表されるような,モノは少なく持とうというムーブメントもあり,何と言ってもモノ自体の品質が良くなって,長く使えるようになった。IT機器もスペック的に2年で陳腐化するものではなくなった。パソコンなんか5年前の機種でも問題なく使える。
 シェア経済化が進展するには,そうしたことが前提にある。

● それは消耗品であっても同じだ。けれども,ノートのような商品は洋服と違って,繰り返して使うことはできない。一度使ってしまえばそれで終わり。
 したがって,シェア経済の範疇には入って来ないはずのものなのだけども,ヤフオクやメルカリでは多く出品されている。

● 買ったけれども使わない。もらったけれども要らないもの。そういうことがたくさんあるってことだよね。
 需要以上に生産されている。文具にはそれが多そうだ。死蔵される,使わないで捨てられる,紛失される。それがあることを前提に生産されている。
 その一部がヤフオクやメルカリに回ってくる。ありがたい。文具店で買えば2千円のモレスキンノートがノベルティ商品とはいえ5百円で買えたりするんだから。

2021年6月2日水曜日

2021.06.02 やっちまった

● やっちまった。AndroidのMicroSDカードに保存しておいた写真1,000枚を消しちまった。フォルダの中の1枚を削除するつもりが,フォルダごと削除してしまった。5月31日の夜のこと。
 直近の1枚がフォルダ代表として表示されるでしょ。あ,これだ,と思って,ポーンと削除してしまったわけなのだ。

● SDカードなので,Googleフォトでゴミ箱から復元することもできない。SDカードからの削除は,即,完全削除だもんね。
 本体ストレージに保存しておけば,こういう事故は防げた。ではなぜSDカードに保存しておいたのか? 理由は次の2つだ。

● 本体ストレージは貴重なものだとの思い込みがあった。なぜその思い込みが発生したかといえば,スマホの本体ストレージの容量が小さかったからだ。
 本体ストレージはアプリを入れるのにとっておくべきで,データはSDカードに保存するものだと疑わなかった。

● ぼくが初めて買ったスマホはdocomoのSH-12Cだった。2011年の発売。初代​iPhoneは2007年に出ているから,スマホを使い始めるのはけっこう遅かったわけだが,ぼくの年齢層に限って見れば,けっこう早い方だったと思う。
 そのSH-12C,RAMは512MBで,ROM(ストレージ)は2GBだった。当時の2GBは今よりは大容量の印象だったけれども,それでもつまらぬことで占有してはいけないものだった。

● 2011年当時のiPhoneは4S。RAMはやはり512MBで,ROMは8GB,16GB,32GB,64GBの4種。といって,64GBのiPhoneなど,価格的にとても手を出せるものじゃなかった。
 それゆえ,iPhoneと比較したときのAndroidの利点は,MicroSDカードが使えて,データはそちらに置いておけることだったのだ。

● そのときのイメージを現在まで引きずっているわけだ。スマホはいくつも乗り換えてきたけれど,2年前まで使っていたのは2GB:RAM+16GB:ROMだった。16GBではデータを置いておくわけにはいかない。
 だから,引きずっていると言うより,それが正しい認識だったのだ。2年前まではそうだった。

● しかし,現在ではエントリーマシンでも,たとえばXperia10Ⅲでも,6GB:RAM+128GB:ROMになっている。ぼくが現在使用中のZenfone Max Pro (M2)は4GB:RAM+64GB:ROM。
 これだけあればデータをストレージに入れておける。意識を切り替えるべきだった。

● 理由の2つめは,本体にデータを入れておくと端末の買換えのときに面倒なんじゃないかと思っていたことだ。また,本体に何かあったときにも,データをSDカードに入れておけば,データだけでも救い出せるかもしれないと考えていた。
 パソコン時代の古い発想だねぇ。今はたいていのデータはクラウドに保存される。端末に入れておきたいデータの筆頭は,スマホを音楽再生プレーヤーとして使う場合の楽曲データだ。ストリーミングばかりを聴いていると,通信量が心配になる。が,それ以外はほとんどクラウド保存になっているのではないか。

● そうしたことにこちらの意識がついて行けていなかったかも。今日より以後は,データも基本,本体に保存することにしよう。現時点ではMicroSDカードを使えるメリットは消滅していると言ってしまおう。
 端末買換えのときのデータ移行も大した手間ではなくなっているようだし。

● Googleフォトから削除すると端末保存分も削除される。それを知らずにひどい目に遭ったことがある。端末にも保存してあるんだから,Googleフォトから消したところで問題はあるまいと思ったら,端末はおろか,ブログ(Google Blogger を使用)からも消えてしまった。要するに世界から消えてしまった。
 以後,Googleフォトは無効にしていた。そういうときの操作ミス。Googleフォトを有効にしておけば,何ら問題はなかっただろう。
 でもね,Googleフォトは写真のバックアップを取るアプリだと思っているからね。バックアップを消したら本体まで消えてしまうという仕様には,今だに違和感が抜けないんだよね。

● こういうミスって調子がいいときに起こるんだよね。スマホの動きがこちらの指の速度について来れないときに,起こりがち。
 原始的にパソコンにバックアップをとっておくべきだったかなぁ。ダメージでかいな。せめて今日の1日分だけでも復元できないものかな。

● 復元アプリを入れて復元を試みたんだけど,どうも思わしくない。どれもこれもデキの悪い中華アプリのような気がするんだが,思いすごしか。
 中には,このアプリもインストールしろと次々に迫ってきたり,不穏な広告が表示されて消そうとしても戻るボタンが利かなくなったり,何だかなぁと思うようなのが多い。

● 6月2日。またやった。スマホ端末に保存してある写真をフォルダごと削除してしまう操作ミス。これをやってしまう主たる理由は,画面のタッチ感度が悪くなっていることにあるかもしれない。
 今回のは,1日と2日の分だけだし,本体ストレージに保存していたから,ゴミ箱から復旧できる。無問題。

● スマホのMicroSDをパソコンに装着して,Recuva で復元を試みた。さすがに元通りにはならない。が,最近のものはかなりの確率で復元できるようだ。
 しかも,フォルダ分けまでして復元してくれるから,後からの処理が楽だ。フリーソフトでここまでできてしまうのに驚いた。

● 10数年前になるが,USBメモリのテキストファイルを大量に誤削除してしまって,どうしても復元したかったものだから,数千円だして復元ソフトを購入したことがあった。それ以上の性能のソフトが無料で使えるんですなぁ。
 逆に,ここまで復元できるのだとすると,本当に削除したかったら,メディアごと破砕するしかないでしょうね。他人のSDカードをいちいち復元してみるような暇人はいないだろうけど。