2017年5月24日水曜日

2017.05.24 東京の小さな旅-明治通り

● 休暇が転がり込んできた。さて,この休みをどう使おうか。家にこもって読書。久しく乗ってない自転車で鷲子山まで往復してみるか。
 それもいいんだけど,やってみたいことがあった。それが何かと申せば,新木場から曳舟まで明治通りを歩いてみようかな,ということなんですけど。そこに何があるんですかと言われると,答えに窮する。特に名所旧跡があるわけではなさそうだ。が,名所旧跡なるものにさほどに興味があるわけでもない。

● 自分のような田舎者にとっては,東京はどこでも面白い。歩いたことがあるエリアはまだまだ少ない。特に下町といわれるエリアに疎い。疎いから何か問題でも,となれば,別にさしたる問題はない。
 けど,まぁ,行ってみようかなぁ,と。

● 東武電車の盲腸線もある。曳舟~亀戸を走る電車。それにも乗ってみたい。わざわざ乗るのでなければ乗る機会がない電車だから。

新木場駅
● というわけで行ってみた。数年ぶりに京葉線に乗って,舞浜ではなく新木場で下車。
 駅を出れば,そこは夢の島。ゴミを埋め立てているのに夢の島とはこれいかに,って言われたのは,ぼくが小学生の頃。ここからスタート。夢の島は緑の島だ。

● 夢の島大橋から砂町運河を眺める。葛西臨海公園の観覧車が見える。その先はTDR。
 行かなくなったな,TDR。息子が小さかったときは年パスホルダーだったんだが。

倉庫街
● 夢の島大橋を渡ると,新砂なる地名になるんだね。新しい砂町。このあたりも埋立地なんでしょう。
 物流センターが集まっている。要するに,倉庫街。歩いてて楽しいところではない。っていうか,平日のこの時間に歩いている人なんかほぼいない。 
 歩道脇に植栽されているツツジが満開。どこからか飛んできた,外来種の野アザミも。これは雑草という分類でよろしいか。

● 永代通りが見えてきた。倉庫街はここで終わって,永代通りの先には高層アパートがいくつも建っている。普通の街らしくなる。
 地下鉄東西線の東陽町駅はこの近く。そこから錦糸町まで四つ目通りを歩いたことがある。今日はこのまま明治通りを行くことにする。

● このあたり,南砂と申す。「だんじょうばし」とあ
だんじょうばし
るんだけど,元々の弾正橋はここじゃないよね。東京は下町にも緑が多い。

 志演尊空神社。何て読むんだろ。たぶん,明治通りはこの神社の境内を削って,拡幅されたんじゃないのかねぇ。
志演尊空神社
 さらに歩くと砂町銀座。正確には,明治通りに交わる細い路地があって,そちらに砂町銀座の商店街があるっぽい。

● 小名木川。元々の形はとどめていない。人工運河の趣だ。その小名木川を越
小名木川
えると,ドッと人通りが増す。「きらめきの街」だ。西大島だ。


● 西大島駅(都営新宿線)のすぐそばの風景。道路(新大橋通り)を挟んで羅漢寺が立つ。
 このあたりで少し休みた
くなった。が,休むという踏ん切りがつかない。このまま歩き続けることにする。大げさにいえば,遭難しやすいタイプだな,オレ。

● 亀戸の中心街に近づいてきた。五之橋。上には首都高が走っている。
西大島駅の近く
 少し歩くと亀戸の中心街。言うまでもなく,この辺一帯の中心街。ぼくの目には大都会に映る。
 ただし,ここまでの印象をいうと,地方都市を歩いているような気分だ。宇都宮の大通りを歩いているのとさほど違わないような。
五之橋
 これだと,地方の人間が東京に出る場合,浅草を唯一の例外として,下町を目指すことはなさそうだ。自分が住んでいるところと空気がさほど違わないわけだから。やはり,銀座や新宿,渋谷,池袋に惹かれることになる。

亀戸は大都会
● 亀戸を過ぎると,また人がまばらになる。空気も違ってくる。
 亀戸香取神社がある。風格のある神社だ。貴重な空間といっていいだろう。こういうものを根こそぎ取っ払うってことはしないよね,日本人は。っていうか,たぶん日本人に限らないんでし
香取神社
ょうね。神は畏敬すべきものという感覚は身体の核にまで達している。


● 福神橋を渡ると,これより墨田区。江東区を縦断したってこってすな。
これより墨田区
 スカイツリーが近くに見える。いっさい,まった
く,なにも,関心はない・・・・・・。東京タワーと同様に電波塔であることは知っているが。

● このあたりが向島か。向島っていう地名は,どことなく郷愁をかき立てる。このエリアを歩いてみようと思ったのも,向島という地名に惹かれたからでもある。
 昔のたたずまいが残っているのじゃないか,時間がとまったような風景があるのじゃないか。しかし,東京ですからね。そういうことはあり得ない。東京じゃなくたって,ないやなぁ。
向島
 旅行者というか通行人が,いわゆる下町情緒というものを求めてはいけないと思う。あるのかもしれないけれども,求めてはいけない。何とはなしにそう思う。

● 京成曳舟駅を過ぎると,国道6号と交差。ここで新木場から辿ってきた明治通りを歩く旅(?)も終了。なんだかな,膝から下がジンジンしびれているぞ。歳かな。
6号線と交差する
 が,明治通りはこれで終わりだけれども,なおしばらくこの辺を歩いてみることにする。このあたりに,吉行淳之介さんの作品に登場する「鳩の街」があるはずだ。かつてのいわゆる色街。
 玉ノ井もある。こちらは永井荷風「墨東綺譚」で有名。滝田ゆう「寺島町奇譚」の舞台でもある。はるか昔に「墨東綺譚」は岩波文庫で,「寺島町奇譚」は旺文社文庫で読んだ。

● せっかく来たんだから,かつての色街跡を見ておきたい。とりあえず,東武鉄道の東向島駅(かつては玉ノ井駅)に行ってみた。
 「粋いき通り」というから,このあたりがかつての色街かと思ったんだけど,この先,「いろは通り」がそうらしい。
 でも,何となく「粋いき通り」で気がすんでしまった。「鳩の街」もここからほど近いんだけど,それもいいかな,と。通りや建物の様子は,先達(?)がネットに上げてくれているし。
 ぼくの興味の度合いはその程度のものだったらしい。3時間歩いて,疲れ気味だし。

● 売春防止法が施行される前に自分が壮年期だったら,こういうところに出入りしたろうか。この体たらくだと,たぶん行かなかったでしょうね。
 何というのか,身も心も小市民なんだよねぇ。自分でもイヤになるほど。

東武 亀戸線の電車
● というわけで,東向島駅から東武電車に乗ってしまうことにした。東向島からひと駅で曳舟。そこで降りて亀戸線のホーム(5番線)へ。
 盲腸線とはいえ,2両編成のワンマン運転ながら,10分起きに発着している。トロトロ運伝でも電車は速い。あっという間に亀戸に着いた。

● はい。以上でミッション終了。ここからはJRで帰ることにしましょ。
 その前に駅前の「リンガーハット」で遅い昼食。皿うどん。600円(+税)。長崎で食べた皿うどんはわりと鮮やかな色彩だった記憶があるんだけど,こんなものだったんだろうか。

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