金に糸目をつけないという方針ならば,ぼくの地元の栃木でも青森クラスの刺身は食べられるかもしれない。ひょっとするとね。
けれども,これほどのホッケや銀ダラの焼きものは,絶対に地元にはないという確信がある。
結局,ぼくにとっての青森は,おさない食堂,丸青食堂,Aファクトリーの黄金のトライアングルなのだな。そのルートから外れたところは,ほぼ未踏の地。永遠に未踏の地であり続けるような気がする。
● 最高の観光資源は食なのだ。歴史や神社仏閣や自然景観じゃなくて。
頭脳ではなく,胃袋に訴えるものが強いのだ。青森はとんでもない強みを持っている。
新幹線はとにかく速い。長距離の移動が格段に楽。遠くへ行くばかりが旅ではないとはそのとおりだと思うが,一方で,旅の興感は物理的な移動距離に比例するのも本当だと思う。
仕事で新幹線をあたりまえに使っている人もいるだろうが,そういう人の世界観はぼくのそれとは違っているんじゃないか。
ともあれ,鉄路恙なく,時刻表と1分も違わず,宇都宮に帰着。
● 新幹線はグリーン車にしか乗らないと決めている人もいると思う。新幹線もすっかり大衆化して,普通車では不愉快な思いをすることがある。乗車時間が長く,勝手に移動もできないから,その状況に遭遇するとけっこう以上にキツいだろう。
JR東日本の新幹線は,グリーンの上にグランクラスがあるが,当然,収入格差を前提にしたものだ。さらに,収入が多い人の方がマナーもいいだろう,という仮定を置いている。
● グランクラスになると “貧乏人がたまにする贅沢” の範疇に属するものだと揶揄したくなるが,基本,金持ちの方が貧乏人よりマナーはいいと,誰もが思っている(たぶん)。
傍若無人な金持ちは,映画やドラマでは必須の存在だが,リアルはそうじゃないからこそ,圧倒的多数の貧乏人の溜飲を下げさせるために必要とされる。
そもそも,新幹線に乗るのは「大人の休日倶楽部パス」を使えるときだけだからねぇ。
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